DECO MUSIC SCHOOL(立川)と
ZIGZAG MUSIC SCHOOL(吉祥寺)にて
イラストレーターコースを担当している佐藤篤と申します。
音楽やダンス関連のコースが多く展開される中で方向性が若干異なる分野になりますが、
SNSプロフィールやMVなど音楽とイラストは親和性の高い表現であると考えています。
完全独学で15年ほどデジタルイラスト制作をしており、
イラストレーターとして活動を始めたのは2022年からになります。
『今の自分が15年前の自分にレッスンすることが出来るとして、
どうすれば短期間でプロにすることができるか?』
ということを考えた結果レッスンでは以下の3つのポイントを重要視して取り扱っております。
1,脳内イメージを明確にすること
「イラストを描く上で一番大事なことはなんですか?」
という質問に対する私の答えは『こういう絵が描きたい』という脳内イメージを
どれだけ明確にできるかというところにあると考えています。
これはイラストに限らず音楽も文章も同じですが、
『知らないこと』はそもそも表現することが出来ないし、
たまたま表現出来たとしても『良い表現』ということに気がつけなくなってしまいます。
最初は「可愛い女の子の絵が描きたい!」という所からスタートしたとしても、「可愛いってなんだ…?」という深掘りをしていくことになります。
表情や仕草、服装や髪型、日常のふとしたワンシーンなど何を可愛いと感じるかは描き手によってバラバラですが、「自分はこれが可愛いと思う」というメッセージをどれだけ絵に込められるかが重要になっていきます。
そうすると今度は「表現のバリエーション」を増やす必要がありますが、これはイラストを描くだけでは身につきません。
ゲームなどのエンタメで新しい表現に触れるのはもちろん、プロが作成したプロモーションや街中を行き交う人々の中から新たな気付きが得られることもあります。
そういった経験の積み重ねの中で脳内イメージが洗練されていくと、よりストレートに表現したかったものが描けるようになっていきます。
2,再現可能な技術を身につける
イラスト制作を始めて1年目くらいまでは学べば学ぶほど表現の幅が広がって楽しい時期ですが、徐々に多彩な表現技術に振り回され始めていき「私は何が表現したいんだろう」という課題に直面する方が多くいらっしゃいます。
これは「とりあえずこのやり方で描いてみよう」「ダメだったら別のやり方で描いてみよう」といった具合に手当たり次第に表現方法を組み合わせた結果陥りやすいと考えています。
偶然良い表現の組み合わせになることを期待するのは言ってみれば『ギャンブル』に近い考え方で、もう一度あの絵を描きたいとなっても再現することができなくなってしまいます。
表現技法には「目立たせる」「目立たなくさせる」「見やすくする」「見づらくする」といったように『これをやるとこういう結果になる』というジャンル分けをすることが出来ます。
新たな表現技法を学ぶと同時に、それがどのジャンルに分類されるのかを理解しておくと狙い通りの修正を加えることが可能になります。
3,表現の優先順位を決める
どういう絵を描こうかなとイメージを膨らませるときは大体の場合『世界観が壮大になりがち』です。
世界観が壮大な絵は見応えがありクリエイター目線で見ると素晴らしいのですが、一般の方が見ると「これってどういう絵?」という印象を持たれがちです。
そこで必要になるのが『表現の優先順位を決めてイラストを描く』ということになります。
「誰が」 → 「誰に」 → 「何をしている」
この3つの流れをまずは最優先で目立つように描画し、それ以上の細かい表現は目立ちすぎないように注意しつつ余白部分に表現していく場合が多いです。
そうすると作者が考えた『作品の物語』と視聴側の『作品のイメージ』が一致しますので狙い通りの作品にまとめることができるようになります。
最後に
初心者の方に上記のような説明をそのまますることはありませんが、理解できるように少しずつレッスンを進めていきます。
教室でのマンツーマンレッスンはもちろん、オンラインでのレッスン、作品の添削など幅広く対応可能です。
何が好きで、何を表現したいのか、イラストを使ってどんなことがしたいのかが明確であればあるほど上達は早いと考えています。
私自身もクリエイターとして様々なことにチャレンジしている最中ですので、一緒に成長していければと考えています!