吉祥寺のボイストレーニングスクール
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イラスト教室コースのブログ

イラストを直感で描くか、理論で描くか?

こんにちは
イラストコース担当の佐藤です。

立体表現…の前に前後関係の表現方法について知ろう

早速ですが画像を見ていただきたいと思います。



同じ大きさの図形が二つ横並びになった状態になっていますが、「右側か左側の『どちらかが手前にある』」と分かるように表現するにはどのような方法があるでしょうか?
条件は下記の通り

・拡大/縮小/変形/移動してもOK
・何かを描き足したり、部分的に消したりしてもOK
・ソフトの機能は何を使ってもOK

一番よくあるのが「遠くにあるものは小さくみえるので、どちらか片方を小さくする」という遠近法を用いるものになりますが、その場合「大きい円と小さい円が同じ位置に並んでいる」状況とどう区別するかという点を考える必要があります。
そう考えると簡単そうに見えるこの問題もややこしくなってきます。

簡単なものから一手間かかるもの、単体では効果が薄いが組み合わせると強力に作用するものまで様々ありますので代表的なものをご紹介します。

①重ねる



最も簡単で、直感的に理解できる前後関係を表現する方法になります。
簡単すぎるがゆえに最後まで思い浮かばない方が多いです。

②ピント(焦点)をずらす



どちらか一方にピントを合わせ、もう片方を大きくぼかします。
「ピント」を基準に見れば前後関係は表せますが、「手前にあるのか、奥にあるのか」が説明不足な感があります。

③空気遠近法を用いる



近くに生えている植物の葉は緑色にみえますが、遠くに見える山は葉で覆われていても緑色には見えません。
遠くにあるものほど徐々に大気の色に染まっていく表現方法を空気遠近法といいます。
これだけだと「色の異なる円が並んでいる」ともみえます。

正解はこれだけじゃない

他にもいくつか方法がありますが、先の3例のように説明不要で前後関係がわかるものから人によって見え方が変わるもの、それだけだと説明不足なものまで様々な方法があります。
直感的に理解しにくい技術は組み合わせて使うことで「どのくらい離れて配置されているか」を強調して表現することができます。

例えば今回紹介した3例を組み合わせるとこのような表現になります。



立体感はまだありませんが、前後に空間が広がっているかのような表現になりました。空間の広がりというと背景を描く人が考えるべきことのように感じるかもしれませんが、キャラクターデザインの際にも応用できる表現技法が実はたくさんあります。

絵柄や画風によって使用する技術が異なりますが、「どの技術を組み合わせて使うか」という選択ができるようになると「意外とイラスト制作って直感に頼って描いている訳じゃないんだな」と理解できるはずです。
逆に毎回直感に頼って描いてしまうと「前に書いたイラストのように描きたいな」となった時に再現することが難しくなってしまいます。
一方で理論だけで描いてしまうと説明的な堅苦しいイラストになってしまうのでバランスが必要になります。

「どんな技術を使って表現するか?」という視点に加えて「どのくらい強調して適応するか」といった調整が柔軟にできるようになれば様々なモチーフを描くことができるようになります。
同時に物を観察する目の力も鍛えられますので、普段外を歩きながらぼーっと眺めるだけでも「これってイラストにしたらどう描けば再現できるかな…」「思っていたよりも現物のほうがシンプルな構造しているんだな」といった具合にどんどん技術が蓄積していきます。

他にも4つほど方法がありますが、もしかすると私も気がつけていない方法があるかもしれません。
限られた手段で立体感を表現するためにはいくつ使える技術があるかで作品の幅が大きく変化します。 ぜひ考えてみてください。

『マンツーマンのイラストレッスン』ができる結構珍しいところなので、答え合わせも兼ねて体験レッスンからぜひお問い合わせください。


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