男性と女性ではもともと持っている声帯の長さが違います。
今回は特に女性に絞って、ミックスボイスの出し方について話して行きたいと思います。
ミックスボイスとは?女性の声における特徴
女性のミックスボイスについて、知っておくべき特徴をまとめました。
地声と裏声の中間にある声
裏声の音域は意外と低いところまで下げることができます。
地声と裏声の境目をなくし地声の力強さと裏声の柔らかさを持ち合わせた声こそがミックスボイスです。まずこの基本のポイントを抑えましょう。
女性にとってミックスボイスが必要な理由
女性アーティストは男性アーティストに比べ比較的高いキーの曲が多いです。高いキーは中低音域に比べ芯のある音を出しづらいという特徴があります。カラオケで女性曲を歌うような場合には、特に高音を自然に無理なく出すための鍵であるミックスボイスの習得が大事になってくるでしょう。
逆に言えば、カラオケで女性曲を歌う際や歌唱力アップには欠かせない技術、それこそがミックスボイスです。
ミックスボイスを出すために知っておきたい基礎知識
ミックスボイスをどう出すか知るために、まずはミックスボイスの基礎知識をさらっていきましょう!
地声と裏声の違い
地声(=チェストボイス)はその名の通り胸に響くような声です。これは声帯が息の流れのなかでしっかりと震えることで出すことができます。
歯の先に息がかかるように声をだしたり、ハミングの状態から口を開いたりすると自然に出すことができます。
地声の感覚を理解することでしっかりと声帯を使う感覚を知ることができます。
裏声(=ヘッドボイス)は声帯が伸び、震えが早くなることで出すことができます。これは輪ゴムなどで考えるとわかりやすいでしょう。
たるんだゴムを引っ張りながら音を鳴らしていくと、伸びれば伸びるほど高い音になっていきます。
同じ原理で声も声帯を伸ばした時に音が高くなります。この時頭に響かせるようなイメージで出すとキレイに出ることから、ヘッドボイスとも言われます。
声帯と息のコントロールがポイントということ
裏声のときの「声帯を伸ばした状態」に地声のときのような「声帯がしっかりと振動している状態」を一緒にしてあげることでミックスボイスができるようになります。
そのため後述しますが、声帯を緩め過ぎず、息を適度に流すトレーニングというのが大事になってきます。
自分の声のクセを知る重要性
ミックスボイスをできるようになるには、自分の声のタイプを知ることが大切です。もともと裏声の鳴りの強い人、地声の鳴りの強い人、低音が得意な人、高音が得意な人、いろいろなクセがあります。
声域や発声のクセを知ることで自分に足りない部分を重点的にトレーニングすることができ、練習効率をアップさせることができます。
女性向けミックスボイスの具体的な練習方法
ではいよいよ、女性向けミックスボイスの具体的な練習方法をやっていきましょう。この練習を実践していくことでひとつずつ確実に自分の声をミックスボイスに近づけていくことができます。
リップロールで発声の感覚を掴む
ミックスボイスには喉を締め付けずに発声する感覚が大切です。そのためにはリップロールという練習で喉を締めない発声感覚をつかむことが大切です。
口周りの筋肉を脱力させ、息を吐きます。子供の頃おふざけでやったことがありませんか??「プルプルプル」という音がでるように、唇を震わせていきます。
これを音程に合わせて上下してあげることで、キレイな発声のための下地を作ることができます。
地声と裏声をつなげる練習
つぎに地声、裏声それぞれで音を上げ下げしてトレーニングしてあげたあとに、地声と裏声をつなげる練習をしてあげます。まさにこここそがミックスボイスの要です。
地声、裏声をつなげるためには声帯のコントロールが大切です。エッジボイスだけで音の上げ下げをしていきましょう。
エッジボイスとは声帯の一部だけを使って出す声で、「がらがら」とした音が出ます。平井堅さんがよく使っていますね。
この歌い方ができることで声帯のコントロールがより自由になっていきます。
また中には映画「呪怨」のおばけの声、というとすぐに分かってくれる方もいます・・・。自分はホラーが苦手なので思い出したくありませんが、エッジボイスのわかりやすい一例ですね(笑)
まずこの声をだしながら半音ずつ音階を上げ下げしながらスムーズな切り替えを練習することで、声帯のコントロールを強化することができるようになります。
息の流れを意識してからの高音練習
次に息の流れを意識した高音の練習をしていきましょう。
裏声を出すときのような、頭に音を響かすようなイメージで息を「スー」と吐いていきます。こうすることで高音を出す感覚を掴むことができるようになります。
慣れてきたら地声の中音域から高音域を出すトレーニングを併用して、より音のつながりを近づけていきましょう。「あ」などで音階をスライドさせていくことでより音のつながりを意識していくことができます。
ミックスボイスを練習する際の注意点
正しく練習できていないとミックスボイスを習得することが出来ません。変なクセを付けずにミックスボイスを習得するための、練習する際の注意点をまとめました!
喉に負担をかけない発声を心がける
ミックスボイスはやり方を間違えると喉をいためてしまいます。
レッスンに通うときはもちろん、自主練をやるときには余計喉に負担がかかっていないか注意するようにしましょう。
喉が痛む場合は発声の仕方が間違っていることがほとんどです。
腹式呼吸を意識して息を支える感覚を持ちましょう。
喉が痛くなったらすぐに練習を中止し、正しいやり方を学ぶことが大切です。
とにかく継続をしていくこと!
ミックスボイスは声帯周りの筋肉を鍛えることから、1日や2日で結果がでるものではありません。通常の筋トレと同じように短時間でも継続することで確実に上達することができます。
定期的な自分の声の振り返り
自分の声を定期的に確認することもトレーニングに欠かせません。
定期的な自分の声の振り返りは、「正しい発声ができているか」確認できるだけでなく、客観的に声の変化をチェックしてモチベーションを維持することにも役立ちます。
ミックスボイスを使いこなす女性アーティストの例
ミックスボイスについてさらに知るために、ミックスボイスを使いこなしている女性アーティストについて言及しました。彼女たちの歌を聞いて、ミックスボイスについてさらに深く知りましょう!
ミックスボイスを使う様々な女性アーティスト
たとえば宇多田ヒカルはミックスボイスで切ない感情を歌いあげるプロです。First Loveではウィスパーボイスを多様しながら、サビでしっかりと芯のある滑らかなミックスボイスで聞く人の心を魅了します。
Superflyなどもよくミックスボイスを多様する女性シンガーです。
「愛をこめて花束を」の力強いミックスボイスの歌声を聞いていると力が湧いてきますね。
自然で美しい高音を出すポイントの共通点
このように楽曲によって「切なく」も「力強く」もなるミックスボイス。自然で美しい高音を出すポイントとしては音の滑らかな移動があります。
それぞれ声質やクセはちがっても、裏声から地声に自在に移ってみせる点が同じです。このことから、やはり音のなめらかな移動こそがミックスボイスの肝心な部分だとわかっていただけると思います。
ミックスボイスはまだまだミュージシャンによって使い方が違います。ぜひ自分でもいろんなミュージシャンを調べてみましょう!
ZIGZAG MUSICスクールで女性のミックスボイスを習得しよう!
ZIGZAG MUSICスクールでは女性のミックスボイスを伸ばすことに特化した環境が整っています!
女性専門のトレーニングメニューで安心指導
まず最初に何をやったらいいかわからない!
そんな女性の方でも経験豊富な講師があなたに合った形でレッスンプランを提案してくれます。
高音やミックスボイスに特化したレッスンプランで無理なくひとつずつステップアップしていきましょう!
プロの講師が丁寧にサポート
ZIGZAG MUSICスクールには現役で活動しているプロのミュージシャンが在籍しています。ネットの動画や本だけではわからなかったミックスボイスのコツや実際のやり方を声質や課題に合わせた個別指導で提供しています。
体験レッスンで自分に合う発声法を見つけよう
それぞれ声にはクセがあります。体験レッスンではその一人ひとりにあった指導方法でしっかりとそのクセにアプローチしていきます。
自主練や理論だけではわからなかった、ミックスボイスの感覚やコツを無料体験で体験しましょう!
まとめ:ミックスボイスは女性でも練習次第で習得可能!
いかがだったでしょうか。
はじめは難しいと思っていたミックスボイスも、しっかりと仕組みを知ることで「自分にもできるかも・・・!」と思い始めたのではないですか??まずは地声と裏声をそれぞれ鍛え、その後に地声と裏声をつなげる技術を習得する練習を継続することで、無理なく高音を出せるようになっていきます。
みなさんもぜひ、ZIGZAG MUSICスクールでプロのサポートを受けて、理想の歌声を手に入れましょう!