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【通る声がでる!】誤解されがちな声を出す方法!

「声が小さいね」「もう少しはっきり喋って」と言われた経験はありませんか?

大きく出そうと思うほどに声は中々大きくなりません。

ここでは本当に「通る声」「聞き取りやすい声」というものをつくるための「響き」に着目をして解説していきます。

これまで「自分は声が通らないタイプなんだ」とあきらめていた方も大丈夫。

正しくアプローチすれば、無理に張り上げなくても声が自然に前へ出る感覚がきっとつかめるようになっていきます!

声の印象で変わる!聞き取りやすく、惹きつける話し方とは

「声が聞き取りづらい」と言われた経験がある方は少なくないと思います。

けれど逆に、「声が通る人」「話しているだけで惹きつけられる人」とはいったい何が違うのでしょうか?

ここでは、声が通るということのその意味や、人に与える影響、聞き取りやすい声の特徴やメリットについて見ていきましょう。

聞き取りやすい声とはどういう状態か

「聞き取りやすさ」は、ただの大きな声が出ているというわけではありません。

重要なのは、「声がどこに響いているか」「どんなスピードと明瞭さで届くか」という点です。

音声学的に見れば、聞き取りやすい声というのは、次のような特徴を持っています。

  • 息の流れがスムーズである(息切れしていない)
  • 声帯がバランスよく閉じており、安定した振動がある
  • 口腔・鼻腔の共鳴によって、声が響きやすい構造を持っている

つまり、「よく通る声」とは空気が効率的に響きへ変換されている音ということになります。

これらが整うと、無理なく・自然に・クリアに届く声になるため、少ない力でも印象的な声を届けられるようになります。

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声が与える印象の強さと、その影響

心理学的にも、人が受け取る印象の要素には視覚・聴覚が大きく関わっているとされています。声は第一印象においても大事だということです。

例えば、どれだけ丁寧な言葉遣いでも、声が小さくこもっていたら自信なさげに聞こえてしまう、というストレスにつながってしまったりします。

逆に、よく通る明るい声で話す人には、自然と注目が集まります。

声が通るだけで「堂々としている」「頼りがいがある」といった印象を抱いた経験もあるのではないでしょうか。

声の印象がアップするメリット

では、聞き取りやすく通る声を手に入れることで、どんなメリットがあるのでしょうか?

日常のコミュニケーションから表現力まで、あらゆる面でプラスに働きます

たとえば

  • 接客や営業などの仕事で、信頼感が伝わりやすくなる
  • プレゼンや発表で、聞き手の集中力を引きつけやすくなる
  • 歌を歌ったときに、感情やニュアンスがしっかり伝わるようになる

「声が聞き取りやすい人」は、話をしていても疲れないため、周囲からの好感度も自然と上がる傾向にあります。

通る声・大きな声の正体とは?

「声が小さい」と言われてしまうと、つい「もっと大きな声を出さなきゃ」と思いがちですが、それは少し危険な考え方です。

実は、「大きな声」と「通る声」はまったくの別物なんです。

本当に“通る声”というのは、喉に負担をかけていないのに、スッと耳に届くような感覚。

これは音圧・声帯・共鳴という3つの仕組みがうまくかみ合った時に初めて生まれます。

このセクションでは、声量を決める3つの要素と、無理なく声を大きくするために欠かせないポイントを解説していきます。

声量のメカニズムを3つの要素で理解する

まず最初に、声量を構成する3つの基本要素を押さえましょう。

① 呼気圧(肺から出る空気の圧力)
息がしっかり出ていないと、どんなに発声を頑張っても声は弱々しくなります。
この呼気圧が、いわば“声のエンジン”です。

② 声帯筋のコントロール
声帯には「厚くする筋肉」と「伸ばす筋肉」があり、それらがバランスよく動くことで、声帯の閉じ方・張り方が変化します。
→ しっかり閉じたまま速く開閉することで、安定した強い音が生まれます。

③ 共鳴(口・鼻などの空間の使い方)
声は声帯だけでなく、口の中・鼻腔・頭部などを響かせることで増幅されます。
同じエネルギーでも、響かせ方で声の「抜け感」が大きく変わります

この3つが連動することで、無理に張り上げずとも自然に通る声になるのです。

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無理やり大きな声を出すと逆効果

多くの人が「声量を上げたい」と考えたとき、まず「大きな声を出そう!」と喉に力を入れてしまいがちです。

ですがこれは声帯に強い圧をかけてしまう、危険な方法でもあります。

たとえば、のどをギュッと締めて大声を出すと、いったんは大きな音になりますが

  • 声がかすれる
  • 疲れやすくなる
  • 喉に痛みが出る
  • 長期的には声帯ポリープの原因になる

本当に大切なのは「力で出す」ではなく、「響きと支えで伝える」ということ。

少ないエネルギーで大きな音を出すのが、声量アップの本質なのです。

聞き取りやすさは、響きで決まる

「声が通る」「聞き取りやすい」と感じる声は、たいてい共鳴が豊かです。

つまり、声帯から出た音が“響いている”状態なんですね。

この響きが生まれるのは、口の中・鼻腔・喉奥の空間がしっかり開いていて、音が跳ね返るスペースがあるから。

イメージとしては「口の中にホールを作る」ような感覚です。

このとき大事なのが、“力まない”こと。喉をギュッと締めると空間がつぶれてしまい、響きは激減します。

響きの感覚がつかみにくい方は、YouTubeで「共鳴 発声」「共鳴練習 リップロール」などの動画を見るのもおすすめです。

声量アップを目指す具体的な練習法

さてそれではいよいよ声を出すための実際のトレーニングにうつっていきましょう

「通る声がでない」と悩んでいる方もこの練習を実践していくことで変化を実感することができるはずです!

どれも家で簡単にできるものなので、ぜひ今日から取り組んでみてください。

ブレストレーニングで息の支えを強化する

まず取り組みたいのは腹式呼吸の定着と、呼気の持続力を高めるブレストレーニングです。

声のエネルギーの源は「息」

腹式呼吸をしっかりできるといきをたくさん取り入れることができ、その息をしっかり支えられるかどうかで、声量にも大きな差が生まれます。

<腹式呼吸>
仰向けに寝て、お腹の上に本を置き、息を吸ってお腹をふくらませます。
これが腹式呼吸の状態。この呼吸を立った状態でもできるように意識していきましょう。

<ブレストレーニング>
ストローを口にくわえ、息をできるだけゆっくりと長く吐いていきます(20〜30秒目標)

あおむけでできるようになったら、立って同じことを行ってみましょう。

この練習を続けると、肺活量が増すのではなく、使える息の「質」が上がっていきます

リップロールで無駄な力みをリセットする

声帯や喉に余計な力が入ってしまうと、声量はすぐに頭打ちになります。

そこで役立つのが、リップロールという練習法です。

これは唇を軽く閉じて、「プルルルル…」と震わせながら息を吐く発声法。

おふざけのようですが、発声の土台作りに非常に効果的です。

【基本のやり方】

  • 唇を軽く閉じ、リラックスして息を吐く
  • ブルブルと唇が震えるように、音程をつけてスライド(例:低音〜高音)
  • うまくできない場合は、頬に指を添えて支えるとやりやすくなります

これを繰り返すことで、喉や首に力を入れずに「響き」だけで声が鳴る感覚が身についてきます。

リップロール中に「なんだか声が通る感覚がある」という変化に気づけたら、それは共鳴によって声が通りやすくなっている証拠です。

メッサ・ディ・ヴォーチェで声帯と息の連携を学ぶ

メッサ・ディ・ヴォーチェ(Messa di Voce)は、声楽の古典的トレーニング。

同じ音を伸ばしながら、弱 → 強 → 弱と音量を変化させていく練習です。

地味に見えて、実はかなり奥が深いメニュー

なぜならこの1音に、息の支え・声帯の筋力・響きのバランス感覚のすべてが詰まっているからです。

【やり方の例】

  • 「アー」のような母音をロングトーンで出す
  • 最初は弱く、徐々に音量を上げ、また弱く戻す
  • 喉を締めず、息のコントロールで強弱をつける

この練習を行うことで、声帯をしっかり閉じたまま、柔軟に音量をコントロールする力が養われます。

また、息の流れを保ったまま強弱をつけることができるようになると、大きな声でも喉を傷めずに出すことができるようになります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、「声の出し方・声量アップ」をテーマに、聞き取りやすく印象に残る声を手に入れるための方法をご紹介してきました。

声量とは、ただ大声を張り上げることではなく、息・声帯・響きが連携することで生まれる「通る声」のこと。

そして、その通る声は練習次第で誰でも身につけることができます。

特別な才能や生まれつきの条件ではなく、正しい練習をコツコツと積み重ねること。

それだけで、日常会話でも、歌でも、「なんだか声がいいね」と思われる声に変わっていくのです。

「声が小さい」と悩んでいる方も、まずは今日から、1日5分の呼吸練習やリップロールを試してみてください!

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