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今回はユニゾンとハモリの違いについて見ていきましょう。
そんなの知って歌がうまくなるの？そうお思いのアナタ、あなどるなかれ。
カラオケでハモリと思っているものがユニゾンだったり、ユニゾンだと思っているものがハモリだったり、知るだけで歌のクオリティがぐっと上がります。
ここでは単なる違いにとどまらず、具体例ややり方を交えながら実際に歌がうまくなる方法を紐解いていきます。
それではいきましょう！
ユニゾンとハモリの違い
ユニゾンとハモリ。
これらはコーラスやアンサンブルの世界ではおなじみの言葉ですが、「言葉は聞いたことあるけど、いざ自分で歌ってみると違いがよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。
まずは2つの違いをしっかり理解していきましょう。
「ユニゾン」とは？その定義と役割
ユニゾン（Unison）は、同じ音程・同じメロディを複数人で同時に歌うことを意味します。
つまり、全員がまったく同じ旋律を歌っている状態ですね。
合唱でよく見られるこの技法は、声を重ねることで音に厚みや力強さを持たせる効果があります。
たとえば、YOASOBIの「群青」では、サビでユニゾンが使われることで、曲全体に熱量と迫力が加わっています。
同じメロディを揃えて歌うことで、感情がよりストレートに伝わるんですね。
「ハモリ」とは？役割と魅力
一方のハモリ（Harmony）は、主旋律とは違う音程で同時に歌う技法のことを指します。
主旋律に対して3度上や5度上といった別の高さの音を重ねることで、楽曲に奥行きや彩りが生まれます。
たとえばアカペラグループやアイドルグループでは、メンバーがそれぞれ異なるパートを担当し、複雑なハーモニーを構築しています。
これにより、ひとつの旋律が立体的に聞こえ、より豊かな音楽表現が可能になります。
ハモリの最大の魅力は「調和」です。
ただし、主旋律の邪魔にならず、あくまでそれを支える役割であるため、主張しすぎない控えめなバランス感覚が必要になります。
違いを感覚で掴む方法
それでは実際に「ユニゾン」と「ハモリ」の違いを体感的に掴むには、どうすればよいのでしょうか。
私がおすすめするのは、実際にためしてみるということです。
友達がいるのなら一緒にカラオケで、カラオケがすきな友達がいなければ原曲に自分で歌を被せるかたちで１度うたってみましょう。
ネットにはパート別に曲のハモリなどが乗っている場合があります。
練習方法に関しては後ほど紹介しますので、ひとつずつさらっていきましょう。
ユニゾンの基本とその魅力
ひとことで「ユニゾン」といってもそこには奥深さがあります。
ここではユニゾンの基本と、その効果をふくめた魅力を紐解いていきましょう。
ユニゾンで意識すべきピッチとタイミングの精度
ユニゾンが美しく響くかどうかは、「音程の正確さ」と「タイミングの揃い方」にかかっているといっても過言ではありません。
同じ旋律を複数人で歌うからこそ、ズレたときに「不協和音」のように感じられてしまうのです。
そこで大事になってくるのが、カラオケなどで音を流さずに声を録音してみることです。
できれば２人以上でうたってみましょう。
この合唱がきれいにできればできるほどユニゾンはきれいに聞こえます。
例えば女性同士で同じ音程でうまくいったら、今度は男性を入れて低いオクターブをうたってもらいましょう。
こういったかたちで人が増えていくと声が大きく、メロディが強く聞こえることに気がつくと思います。
オクターブユニゾンの効果と使い方
実はユニゾンには種類があります。
通常のユニゾンと、オクターブユニゾンといわれるものです。
これは、同じメロディーを1オクターブ違いで重ねる歌い方で、特に男女混成グループやアンサンブルでよく使われます。
実はさっきの「群青」も、女性の声、男性の声がオクターブが違う音で歌われています。
「オクターブ」というのがピンとこないひとは、ドレミファソラシドの鍵盤をイメージするとわかりやすいでしょう。
最初の「ド」と最後の「ド」はオクターブ、つまり高さのレベルが１つ違う音ですが同じ「ド」という音をつかっています。
このようなかたちでオクターブユニゾンでは同じメロディでも、音のオクターブが高かったり低かったりそれぞれ違うものをつかって歌うことで力強さを増しているのですね。
ハモるとはどういうことか？詳しくご紹介
「ハモる」という言葉は日常会話でもよく耳にしますよね。
「この曲、ハモリが気持ちいいよね」「ハモれたとき気持ちいい！」など、なんとなくのイメージはあると思います。
でも、いざ「じゃあハモってみて」と言われると、途端に難しく感じてしまうもの。
ここでは、ハモリの仕組みや役割について、わかりやすく紐解いていきましょう！
ハモリの理屈を音程で理解する
ハモリとは、主旋律（メインのメロディ）とは異なる音程で旋律に重なり、調和のとれた響きを作る技法です。
その基本となるのが「和音」と呼ばれる音の組み合わせ。
代表的なものに「3度上」や「5度上」があります。
たとえば主旋律が「ド」の音だった場合、ハモリとして「ミ」（3度上）や「ソ」（5度上）を加えると、美しいハーモニーが生まれます。
これは楽譜や理論上の話ですが、実際のハモリもこのような音の積み重ねで成り立っているのです。
もちろん実際の楽曲ではもっと複雑な音程を使うこともありますが、基本的な考え方として「主旋律の上下にある協和音を選ぶ」というのがハモリの基礎です。
ピアノやギターで弾いて不協和音に聞こえる音の組み合わせが、アカペラになったとたんに綺麗に聞こえる・・・といったことはないことに注意しましょう！
自然なハモリに聞こえるための工夫
ハモリは主旋律に寄り添う「サポート役」であるため、目立ちすぎず、かといって埋もれすぎないバランスが大切です。
そのために意識すべきなのが声の音量・音色です。
まず、基本的にハモリは同じ音質だと綺麗に聞こえます。
たとえ同じ音程であっても、ウィスパーボイスとガナリ声ではキレイにかさなってきこえません。
そして音量に関してはサポート役のメンバーが前に出すぎては主役が埋もれてしまいます。
音量は主旋律よりやや控えめに。
また、音色も近いトーンを意識することで、主旋律を引き立てつつハーモニーを美しく響かせることができます。
「ハモリ」を練習しよう！おすすめの練習方法
「ハモリってなんだか難しそう」と感じたあなた、安心してください。
たしかに最初は主旋律と違う音を歌うという行為が不自然に思えるかもしれません。
でも、ポイントを押さえて段階的に練習していけば、誰でも必ず習得できます。
ここでは、ハモリができるようになるための具体的な練習方法を紹介していきます。
たくさんのハモリをコピーする
ハモリの第一歩は、「耳を鍛えること」。
つまり、自分が今歌っている音が主旋律かハモリかを聞き分けられる力が必要です。
そのために有効なのが「ハモりのコピー」です。
ネット上にあるハモリパートなどを分解した動画を頼りに、原曲に合わせてうたってみます。
うまくいくとしっかりとハモリの感覚をえることができるはずです。
こちらは「小さな恋の歌」のハモりパートです
ハモリの音程を覚えてから、原曲のサビにあわせてハモリパートをうたいましょう。
するとなんだか不思議に音がひびきあう感覚がえられるかとおもいます。
最初難しいかもしれませんが、１音、２音ずつでかまいません。
すこしずつやっていくとたしかにハモリの感覚がついてくることに気づくでしょう。
自分も最初は「ハモリってむずかしい・・・」と思っていましたが、数をこなすうちに「少しでもハモれるとたのしい！」と途中からハモれないパートがあっても気にせず楽しくなっていきました。
自分でハモリを作る「三度下」からのスタート【応用】
ある程度ハモリを聴ける耳が育ったら、今度は自分でハモリを作ってみましょう。
初心者におすすめなのが「三度下のハモリ」です。
これは主旋律に対して3つ下の音を合わせるハモリのことで、ポップスでもよく使われています。
たとえば主旋律が「ミ」だった場合、三度下は「ド」になります。
ピアノやチューナーアプリなどを使って音を確認しながら、「主旋律を歌う人」と「ハモリを歌う自分」でパート分けして練習してみてください。
最初なれないうちはネットにパート別の正解がのっているような曲をえらんであげるといいでしょう。
理由は「答えあわせ」ができるからです。
次第になれると「答え合わせ」をしなくても「ここは間違っているな」と感覚でわかるようになっていきますので焦らず練習していきましょう。
ZIGZAGミュージックでハモり、ユニゾンを上達させよう！
ZIGZAGミュージックスクールでは独学では学べないより詳しいハモリやユニゾンのメカニズムに基づいた練習を行うことができます。
仕組みがわかったあとは、すぐに身体を動かして発声！
そんな環境がそろっています。
レコーディングルームや専用のソフトを使って、実際にハモれているかどうかを客観的にきいて上達スピードをアップさせましょう。
まずは無料体験レッスンで、あなたの歌声からユニゾン、ハモりにチャレンジしてみましょう！
まとめ：ユニゾンとハモリの違いを知ることで、歌の表現力が広がる！
いかがだったでしょうか？
ユニゾンとハモリの違いを理解し、実際に練習を通して体得していくことで、友達とのカラオケも一段上の楽しさを体験することができます。
はじめは耳が追いつかなかったり、音がズレたりするかもしれませんが、少しずつ「ズレない耳」と「合う感覚」を育てていくことで、必ず上達していきますのですこしずつ上達していきましょう。