自宅ボイトレのメリット・デメリット
自宅でボイトレをしていると、「気楽でいいな」と感じる反面、「本当に効果が出ているのかな?」と不安になることもあると思います。
ここではまず、自宅ボイトレの良い点と気をつけたい点を整理しながら、どう活用すれば上達につながるのかを見ていきましょう。
メリット
自宅でのボイトレの一番のメリットは、なんと言っても「手軽さ」です。
思い立った瞬間にすぐ練習できるので、ちょっとした合間の5分でも声を整えることができます。
積み重ねが大事なボイストレーニングにおいて、この手軽さはとても有効です。
さらに、自分のペースで練習できるというのも大きな魅力です。
「今日は呼吸を中心にやってみよう」「小声で発声を確認したい」など、気分や目的に合わせて自由にメニューを組めます。
特に「時間を気にせず自分のペースで練習をしたい」と思っているひとにとってはうってつけの練習法といえるでしょう。
また逆に「今日は調子が悪いな」と思う日も、軽い練習に切り替えたり、簡単にやめたりできるのもメリットといえるでしょう。
デメリット
一方で、自宅ボイトレには注意すべき点もあります。
そのひとつが「客観的視点がなくなりやすい」ということです。
歌は体の感覚に頼る部分が大きいため、間違ったまま続けてしまうと、発声のクセがそのまま身についてしまいます。
たとえば「お腹を必要以上に押して歌ってしまう」「喉をしめて歌ってしまう」など、自分では気づきづらい癖が積み重なると、逆によくない歌い方を身に着けてしまうケースもあります。
一度身についたクセをなおすのはかなり骨の折れる作業なので、こういった点はデメリットとしてあげられるでしょう。
もうひとつのデメリットは「大きな声を出しづらい」点です。
防音室や設備を持っている人は問題ありませんが、多くの人はそういった環境を持ち合わせていないことが多いです。
マンションやアパートだと、家族への気後れだけでなく近隣トラブルに発展する可能性もあり、「思い切り声を出せない」と悩むこともあるでしょう。
自分のやりたいことに合わせて、カラオケや、人のいない場所で声を出したり工夫をしてあげるようにしましょう。
賢い活用方法
では、自宅ボイトレをどう活かすのが賢いのか?
結論から先にいうと、「自宅では“呼吸のトレーニング”中心に行う」ことが一番の近道です。
呼吸の練習は、大きな声を出さなくてもできますし、音を出さないため間違ったクセがつきづらいので、自宅練習との相性がとても良いです。
例えばロングブレス、ストロー呼吸法、仰向け呼吸などは、どれも静かで周りに迷惑をかけず、なおかつ歌の土台を強化してくれます。
呼吸が安定すると発声も安定し、結果として歌全体の質がぐっと上がっていきます。
「声を出さなきゃ練習にならないんじゃないの?」と思うかたもいるかもしれませんが、そんなことはありません。
歌は「呼吸で作る息の圧✕声帯の状態✕響かせ方」で作るので、むしろしっかりと呼吸を整えておくことが、後々の発声トレーニングを大きく助けてくれるんです。
プロでも呼吸の練習は常に欠かしません。
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自宅で使えるボイトレグッズ
自宅でボイトレをするとき、身近なものを使うだけで効果的にトレーニングすることができます。
ここでは、初心者でもすぐに使えて効果の高い「身近なアイテム」を紹介していきます!
ストロー
ストローは、自宅ボイトレの代表格ともいえる便利アイテムです。
ストローをくわえ、細く長く息を吐くことで、息の流れを一定にして喉に負担をかけないで息をはく感覚がつかめます。
歌に必要なのは「息のコントロール」で声をだし音を響かせていく感覚で、ストロー1本でその感覚が身につくので、僕自身もレッスンで使っています。
ストローを加えながら歌を口ずさむだけで感覚がかわってきます。
これは「ストロー呼吸法」といわれます。
風船
次に、効果が高いのが 風船 です。
風船を膨らませるには「腹圧」を使わないと空気が入りません。
こうして風船に空気をいれることで、声を出すための自然な息の流れがみについていきます。
・思ったより息が入らない
・途中で風船が縮んでしまう
こう感じたら、腹圧などのトレーニングを重点的に行うようにしましょう。
逆に「ゆっくり空気を入れられた!」と感じるときは、お腹がちゃんと働いているサインです。
スマートフォン
最後は スマホ。
これはボイトレにおいて現代では必需品といえるでしょう。
・録音して自分の声を客観的に確認
・動画でフォームや口の開き方をチェック
・好きなボイトレ動画で学習
・カラオケアプリで音程チェック
と、これひとつで「セルフレッスン環境」が整います。
特に自宅で自分でボイトレを行う場合は客観的な視点が抜けがちなので、スマホで録音・録画して確認することは本当に大事です。
ほかにも動画やアプリで幅広い練習を飽きなく行えるのは大きなメリットでしょう。
ただし注意点もあります。
アプリを操作しているときに他のゲームアプリをひらいたり、YouTubeのおすすめに釣られて、つい関係ない動画を見続けてしまうなど、練習の質を低下させてしまう要素もスマートフォンには多分に含まれています。
そのため、練習法など一通りわかったら、必要最低限のアプリだけを使用したり、あるいは場合によってはまったくスマホを使用しない「アナログ」な練習法に切り替えるなども必要でしょう。
吉祥寺のボイトレスクール「ZIGZAG MUSIC SCHOOL」の無料体験レッスンはこちら!目的別・自宅でできる具体的ボイトレ
自宅ボイトレの大きなメリットは、「目的別の練習をすぐに試せる」ことです。
ここでは、よくある3つの悩みに合わせて、実践的で効果の高いメニューをご紹介します。
高い声を出したい
高い声が出ない原因の多くは、「息の流れ、圧力が悪い」or「声帯のコントロールや響かせ方が悪い」ことからおこります。
ここで役立つのが 「リップロール」 と「 ハミング」という練習法です。
● リップロール
唇を震わせながら「プルルル」と息を流す練習は、喉を締めづらい発声につながります。
息の流れが止まるとすぐプルプルが止まるので、「正しく息を吐く方法」を身に着けていくことができます。
● ハミング
鼻腔に響きを集める練習なので、裏声への橋渡しがとてもスムーズになります。
「ん〜」と軽く響かせながら音程を上下すると、喉を力ませず声帯をコントロールして高音をだす感覚がつかめてきます。
高音を出したいなら、まずは息と響きのコントロールから始めましょう。
大きな声を出せるようになりたい
「声が小さい」「もっと通る声になりたい」という悩みはとても多いです。
ただし、声量を上げようとして「力で押す」のは逆効果。喉を固めてしまい、枯れやすくなってしまいます。
大きな声を出すためのカギは、「息をたっぷり吸うこと」「しっかり響かせること」この2つです。
まず取り組みたいのが 腹式呼吸の練習。
仰向けになり、お腹の上に本など軽いものを置いて、息を吸うとお腹が自然に持ち上がる感覚をつかみます。
「お腹で空気を受け止める」感覚がわかると、歌うときの安定感がぐっと変わります。
次に試したいのが、息をたくさん吸う癖をつける練習。
歌うときは「息が足りない」よりも「息を余らせてしまう」ほうが問題になりがちです。
胸いっぱい深呼吸をし、余裕のある状態からフレーズが始められるようにクセづけていきましょう。
こういった、カウントを増やしていく呼吸法の練習も効果的です。
こういった呼吸法を身に着けた上で口腔共鳴や鼻腔共鳴の練習をカラオケなどで行うとより大きな声になっていきます。
安定した声を出したい
「音が揺れる」「声がブレる」など、安定しない声の悩みの多くは 呼吸の不安定さからきています。
ここで役立つのが ロングブレス と ストローや風船を使った練習 です。
● ロングブレス
ゆっくり一定量の息を吐く練習は、声の土台を整えるのにもっとも効果的です。
「スーーー」と細く長く吐いて、息の量を一定に保てるか確かめましょう。
息が安定すると、その上に乗る声も自然と揺れにくくなります。
● ストロー呼吸法
ストローの細い通路を通すことで、息の量をコントロールしながら吐けるようになります。
まずは好きな歌でいいので、口にストローを加えた状態で1番をくちずさめるようになっていきましょう。
● 風船
風船は腹圧トレーニングに効果を発揮します。
安定した声を出すには、腹圧で息をコントロールする感覚が欠かせません。
風船を連続で膨らませる練習をすると、自然と「必要な力の入れどころ」が見えてきます。
また風船がない場合はこんな風に息を止めたりしながら感覚をつかんでいきましょう。
Q&A
Q:自宅で練習は恥ずかしいですが、克服する方法はありますか?
A:自分の世界に没頭する環境を整えれば、恥ずかしさを感じず集中して練習できます。
扉に鍵をかけるなど、「絶対に人に見られない」環境作りを考えてあげてください。
Q:家だと集中できないのですがどうしたらいいですか?
A:レンタルルームやカラオケを活用し、曜日や時間を固定すると集中しやすく継続できることがあります。
Q:自宅のトレーニングでは効果がでないのでは?
A:目的にあった練習を継続すれば、自宅でも十分に効果が出て確実に上達していくので安心してください。
Q:自宅でトレーニングする上で気をつけることは?
A:録音を活用して自分の声を客観視し、癖や改善点を把握しながら練習することが大切です。
まとめ
自宅でのボイトレは、工夫次第で大きな成果につながります。
特に呼吸の練習は声の土台を作るうえで最も効果的で、静かな環境でも安全に行えるため、自宅での練習に最適です。
発声を磨きたいときは専門家のチェックを併用しつつ、自宅ではコツコツと基礎を積み上げていくことで、確実に声は変わっていきます。
まずは今日できる簡単な練習からはじめて、無理なく楽しく続けていきましょう!
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