吉祥寺のボイストレーニングスクール
ZIGZAG MUSIC SCHOOL

イラストレーター・ボカロ絵師コースのブログ

過去作品をリメイクしてみました

イラストコース担当の佐藤です。


私事ですが、今年の5月にPixivで開催された
「初音ミク16周年記念イラストコンテスト」に
応募した作品が入選いたしました。


初音ミクは当初16歳という設定でしたので、
実年齢が追いついた年というともあってかイラストに限らず
様々な分野でコンテストが開催されておりました。

今回はそんな作品制作の裏側について語れればと思います。


 ● ○○記念のコンテストは基本的に競争率が高い

アーティストやvTuberなどの各種記念と連動したコンテストは、
基本的に「好き」という気持が強い人が応募してくるため、
「とりあえず応募しとくか」といった人が少ないため
応募総数やクオリティが高いものが多く競争率が非常に高くなります。
加えて今回のコンテストでは「描き下ろしの作品」ではなく、
既存作品からも応募が可能ということもあり、
自然と厳しい戦いになりそうだと感じました。


 ● 自分は初音ミク(ボカロ全般)は「消費者側」の立場

YouTubeなどで定期的にボカロ関連の曲は聞くのですが、
これまで積極的にイラストを投稿したことがありませんでした。
つまり私も大多数の視聴者と同じくコンテンツを消費する側の立場です。
そうなると単純な「好き」という気持ちだけで勝負するのはあまりにも分が悪いので、
他の人とは違った角度からテーマを決めないといけないなと考えました。


 ● 2011年に唯一初音ミクのイラストを描いていた


今から約12年前に1枚だけ初音ミクのイラストを描いていました。
なにかの楽曲に合わせて描いたわけではなく、完全な想像で描いたファンアートでした。

イラストという観点で見ると、私の中にある初音ミクに関する表現技術は
この12年前の作品から更新されていないため、
今回のコンテストには「リメイク作品」で勝負しようと決めました。
作品の添削を普段しているので、結果がでなかったらどうしようという不安はありますが
勇気を出してチャレンジしてみます。


 ● リメイク作品はテーマの変更・深掘りが重要

12年前の作品なので技術的な更新は出来るだろうと思ったのですが、
一方で作品のテーマがなかなか決まりませんでした。
「意味のある1枚のイラスト」にするには、
単純に描き直すだけではなくテーマそのものを大きく変える必要があります。







元のイラストは奥から手前にパイプが飛んできているような表現がありましたので、
リメイクでもこの表現は再現したいと思いました。
私は「風になびく表現」が好きなので、窓やドアを開け放つ際に、
風が吹き込んでくる様子を描けないかと考えました。
そうすれば風の行方を追うようにキャラクターがカメラ目線になっても不自然にはならないのと、
画面全体に勢いを持たせることが出来そうです。



次に「高いところに居る表現」も再現したかったので足元の水表現や雲海はそのまま採用し、
残りは空と日の出に変更しました。
この時にふと「世界中に歌声を届けるために高いところから歌っている」という設定が思い浮かんできたため、
「扉を開け放ち、歌おうとするミク」という作品テーマがようやく定まりました。
色のイメージ図を作成した段階で概ねイメージ通りになったのであとはひたすら線を整えました。






一応作品のタイトルは考えたのですが、
みなさんならどのようなタイトルにするか想像してみてください。


コンテストに応募しようと思っている方で添削が必要な場合も、
レッスンの中で行うことが出来ます。
ご興味があればお問い合わせください!

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