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吉祥寺のボイストレーニングスクール
ZIGZAG MUSIC SCHOOL

ボーカルレッスンコースのブログ

地声と裏声とは?

地声
※ チェストボイス (胸声)

話し声に近く、太くて力強い声。

胸のあたりに響く感じがする。

声帯がしっかり閉じて振動しており、声に重みがある。

甲状披裂筋(TA筋)が主に使われる。
※ この筋肉が声帯を短く・厚くして、力強い音を作る。

強い倍音(高次倍音)を多く含む。

共鳴は胸や下方向に感じる。

声に芯があり、低〜中音域に適している。

裏声
※ ヘッドボイス (頭声)

軽やかで高く、柔らかい声。

頭の中や顔の上の方に響く感じ。

声帯の接触が地声に比べ浅く、空気が多く含まれることが多い。(特にファルセット)

主に輪状甲状筋(CT筋)が使われる。
※ 声帯を引き伸ばし、薄く・張る方向に働く。

芯のある裏声 = ヘッドボイス

声帯を開いた声、空気が漏れる裏声。息っぽく、軽い声 = ファルセット

という認識です。

声帯の主な動き

声は、声帯(声帯筋 + 声帯粘膜)が振動して空気を音に変えることで生まれます。

伸びる・縮む
ピッチ(音の高さ)を変える。

閉じる・開く
声の強さ・息漏れの有無を変える。

厚くなる・薄くなる
声質を変える(地声⇔裏声)

といった働きを主にしています。

共鳴とレジスターについて

発声は「音源(声帯)」と「共鳴体(声道)」の連動で成り立ちます。

レジスター(声区)とは、声帯の振動パターンの違い。

地声=モーダルレジスター
裏声=ファルセットレジスター

その音源を共鳴腔(喉、口、鼻)でどのように響かせるかで、声の聞こえ方が大きく変わります。

声帯振動モードについて

声帯の振動の仕方(振動モード)には、主に以下の4段階があります。

これは科学的研究で定義された分類(Titzeなど)で、特に発声教育や音声科学で使われます。

M0:パルスモード(低声帯振動)

いわゆる「うなり声」「しゃがれ声」など。
声帯が一部しか開かず、ブツブツと断続的に閉じたり開いたりする(例:デスボイス、咽頭語)。

M1:モーダルレジスター(地声)

通常の話し声や地声発声。
声帯が厚く、全体が振動。
TA筋の主導による発声。

M2:ファルセット・裏声モード

声帯が薄く、縁だけが振動する。
CT筋優位で、TA筋の関与が少ない。
息漏れが起きやすい。

M3:ホイッスルレジスター(超高音)

ソプラノや一部の男性シンガーの超高音域。
声帯がほぼ閉じず、極端に狭い部分が高速振動。
通常の共鳴とは異なる、笛のような音になる。

電気声門図とは

最近では、EGGという、声帯の接触面積の変化を電気的に計測する装置などがあります。

仕組み
喉の両側に電極をつけ、電流の通りやすさから声帯の閉じ具合を推定。
声帯が閉じていると電気がよく流れる(高い信号)。
開いていると電流が通りにくい(低い信号)。

何がわかる?
声帯の閉鎖時間・開放時間(閉鎖比)
地声か裏声かの判定(M1とM2の違い)
発声の安定性(振動が安定してるか)

実用例
声楽家のトレーニング分析
声優や歌手の声帯診断
音声合成・AI音声技術にも応用されている

すごい時代になりましたね。。

まとめ

地声と裏声の違いは
声帯の厚さ・閉鎖・使用筋肉の違い。

M1とM2はそれぞれ地声と裏声に対応し、その中間がミックス。

EGGや振動モード理論で、科学的に発声を分析・練習できる。

地声(M1)を安定させるトレーニング

TA筋を活性化、声帯の閉鎖を強める。

低音から中音をハミング(mm〜)で発声。

ネイザル音(ng)での発声練習(共鳴腔を保ちつつ閉鎖を意識)。

グロッタルアタック(声門閉鎖を意識)で「バッ」「グッ」「ゴッ」と出す。
※ 声門打撃

裏声(M2)を鍛えるトレーニング

CT筋の柔軟なコントロール、声帯の伸展力アップ。

[u](ウ)母音で息漏れ裏声(ファルセット)を滑らかに。

高音での「ホー」「ヒー」「ファー」など、軽い声で音程を上下。(f,hを混ぜる)
※ フェイクもあり

息漏れが少ないクリーンな裏声を出してみる(ピュアトーン化)。

最後に、いつも喉締め声になってしまう方へ。ミックスボイスを出してみたいのであれば、リップロールで好きな歌を歌ってみてください。少し理想に近付けるようになります。(声門上圧)

続きはレッスンで👋

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