こんにちは。
ZIGZAG MUSIC SCHOOLの吉松です。
前回に引き続きその他プラグインの説明を行なっていきます。
ピッチ補正プラグイン

ボーカルや楽器のリードフレーズのずれたピッチを修正するために使用されるプラグインです。
ボーカルはギターやベース、鍵盤楽器と違ってピッチの安定しにくい楽器のため、現代のボーカルミックスには欠かせないツールであり、「歌ってみたMIX」においてはミキシングの工程に含まれる必須のテクニックとされています。
ただピッチを合わせるだけでなく主旋律からハモリを生成したり、独特の「ケロケロボイス」を作成したりするなど、多彩な使い方が可能です。
ノイズ除去系

iZotope社のRXシリーズで有名なノイズ除去系プラグインは、録音された音声に含まれる不要な雑音(ノイズ)を取り除き、音声をクリアにするためのエフェクトです。
音声録音時に入り込むホワイトノイズ、リップノイズ、息継ぎ音、歯擦音など、さまざまなノイズを修正するために使用されます。
特にボーカル録音においては、高音質なボーカル素材を得るために非常に重要であり、再録音の手間を省くことにも繋がります。
また専門的なプラグイン以外にもノイズゲートのような設定値より小さな音に反応して音量を下げるプラグインは昔から存在し、DAW標準搭載されていることがあります。
モジュレーション系

モジュレーション系プラグインは、音を揺らしたり、うねらせたりして、効果を与えるタイプのプラグインです。
「コーラス」、「フェイザー」、「フランジャー」、「トレモロ」、「リングモジュレーター」、「オートパン」のような種類があり、いかにも加工したというようなエフェクティブな音作りをしたい場合によく使用されます。
ビットクラッシャー

ビットクラッシャーは、音の解像度をあえて下げることで音を歪ませるエフェクトです。
前回解説したサチュレーターに比べてかなり音質・音色を変化させるエフェクトのため調整目的よりかは音作りに使用されやすいプラグインです。
特にlo-fi(ローファイ)なサウンド作りに適しています。
アンプシュミレーター

アンプシミュレーターは、ギター・ベースのアンプをモデリングしたプラグインです。
基本的な用途としてはギターやベースのアンプとして使用することが多く、本来のギターアンプの代わりとして使用されることが多数です。
しかし、それ以外の楽器に適用して音を歪ませ飛び道具としても使用することも可能です。
昔一度だけですが、シャウトをするボーカルにMarshallのアンプシュミレーターを使ってミックスしたこともあります。
最後に
今回取り上げたピッチ補正プラグインやノイズ除去系は宅録でのボーカル録音が多い昨今では切っても切り離せないものとなっています。
特にピッチ補正は他のプラグインに比べて圧倒的に扱いが難しいですが、しっかり使い方をマスターし、ミックスに役立ててください。
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