scat(スキャット)という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
意味のない言葉でメロディやリズムを刻んでいくこの手法は、色々な歌で使われているのですが、あまり知っている人は少ないのではないでしょうか!?
ただ、実際には名前を知っているミュージシャンが使っていたり、掘り下げてみると面白い魅力が見えてきます・・・!
今日は、実際「scat」とは一体なにか、実際に使っているミュージシャンから使い方まで、掘り下げてその魅力にせまっていきましょう!
音楽でいう「スキャット(scat)」とは?
scatとはもともとは適当に紡いだ言葉でメロディを作っていく技法です。
古くはルイ・アームストロングなどの有名歌手がつかっていました。(1:50以降)
Louis Armstrong Heebie Jeebies
スキャットはなぜ生まれたのか
調べてみたところ「録音時の必要にせまって」「なんだか考えるのがめんどくさかった部分のメロディを埋めた」などいろいろな説があるようです。
ただスキャットが生まれた理由でいうと、おそらく音楽の本質的な優先順位が言葉より音にあるからでしょう。
例えばクラシック音楽は楽器だけで素敵な音楽を奏で、歌が入っていないものでも感動を与えます。
また、実際にポップスなどでも「意味のない言葉」でヒットをだした曲も存在します。
B-DASH 「ちょ」
世代の人でロック好きの人は知っている名曲です。
ただ歌詞をよく聞いてみると・・・
『うぃーんれーいアレっせい 阿部ん じゅっFey and you ふぉぃ ア圍リスPOW When 鳴れっセイAn Loi Bond you woh!!!!!!!!!!!!!!』
・・・まったく意味がわかりませんね。
この通り言葉がなくても「いい音楽」と認識されることがあるということです。
むしろそうでなければ「インストミュージック」のように楽器だけの音楽は成立しないでしょう。
自分もレコーディングで仮歌を入れたりするのですが、仮歌で適当にいれた「タラター」のような言葉のメロディのほうが、実際に言葉をつけたときよりもよく感じたりすることがあります。
ちなみにラップの世界でも、特によくわからない言葉でラップをしていくのを「宇宙語」といっていたりします。
あとから歌詞をハメていくなどはよくある手法ですが、その場しのぎで作った「意味のないことば」それこそが「音楽」だからこそ、スキャットが生まれてきたといえるかもしれません。
スキャット大きな声を出したい方はボーカルコースへ!scat(スキャット)を練習すると何が身につく?
scat(スキャット)は練習してみることで、音楽の新しい感覚を実感を持って知ることができます。
実際にここではどんなことを会得できるのか、また実践的な「スキャットのやり方」について掘り下げていきましょう。
リズム感を得られる
スキャットはただわけのわからない言葉を発しているわけではありません。
それは確かな「リズム」と「メロディ」の代替表現といっても差し支えないでしょう。
逆にいうとスキャットを頑張ってできるようになるという工程は、リズム感を磨いてくれるともいいかえられます。
まずは自分の声がドラムになったと思って、「ドゥン」とか「パン」とか声を出してみましょう。
ドラムの音がよくわからない?
だったらなんでもいいです。
とにかく「ツン」でも「ポン」でもいいので声をだしてみましょう。
それを何かの音の繰り返しのビートにあわせてくちずさんでみましょう。
おすすめは好きな楽曲のアウトロやイントロです。
そこに合わせて「タカタカ」だの「タラタ」だの口ずさんでいると、その中で次第にリズムを感じるようになってくるのがわかると思います。
こういった決まったリズムの中にスキャットという言葉で作ったリズムを落とし込むというのは以外にリズム感が鍛えられます。
慣れたときには自分のリズム感が鍛えられているのがわかるかと思います。
音楽を音で楽しむ感覚を得られる
先程スキャットは「リズム」と「メロディ」の代替表現といいましたよね。
リズムだけでなく、スキャットはメロディの感覚を磨くことにも役立ちます。
突然ですが
「ギターの即興アドリブ」演奏は誰でもしているところをみると「かっこいい!」と思いますよね。
これは演奏している本人からするとより快感でしょう。
特にライブなどでギタリストが恍惚の表情でギターを鳴らしているのをみると「きもちよさそうだな」と思いますよね。
しかしギターがひけなくてもスキャットはだれでもできます。
たとえば口でこちらの曲を・・・・「タラタラ」など、ギターの弦をソロで弾いているイメージで口にしてみてください。
「オリーブの首飾り」
こちらのメロディはチェンバロという弦楽器、つまりギターにもある「弦」を鳴らしているのと同じです。
メロディを口ずさむと、「タタラタララ〜♫」とくちずさめるかと思います。
簡単ですよね。
でもこれもスキャットです。
こんな風にスキャットにはドラムなどのパーカッションとは違い音が割とハッキリしているため、非常に気軽にメロディの代わりに口ずさむことが可能なのです。
テンポを落とせば誰でも「タカタ」だの「タラタ」だの言葉をハメていくことはできます。
ピアノも弾けない、ギターもダメ、だったら・・・スキャットがあるじゃないか!
そんな気持ちでぜひどんどん口ずさんであげましょう。
スキャットのメロディを学びたい方は作曲コースへ!スキャットがうまい有名アーティスト
ここまでscat(スキャット)について説明していきましたが、実際に上手い人をみてみましょう!
話だけではわからないことも、実際の楽曲を聞けばその楽しさがわかるはずです。
ここでは世界で知られている有名なスキャット歌手や、まさかのあの人まで、1人ずつみていきましょう。
スキャットマン・ジョン
まずはスキャットといえばこの人、スキャットマン・ジョンです。
「I’m a scatmanー!」からはじまる曲が特徴的ですよね。
元々は吃音症で、上手く話せないことからそれを逆手にとってスキャットで歌を作ったところ大ヒットしたとのことです。
コンプレックスを武器に変えたということでそこばかりが注目されがちですが、楽曲としてもリズム、メロディともに完成度が高い楽曲となっています。
プッチンプリンのCMで知っている人も多いかもしれませんね。
「ぱ」「ぴ」「ぷ」など破裂音を使って上手く楽曲を作っているところなどもスキャットマンらしいですね。
Ella Fitzgerald and Mel Torme
すみませんこちらの歌手の方々・・・。
正直に告白するとこの記事のために検索するまではしりませんでした。
しかしあまりにもスキャットを使いこなしていたので紹介させてもらいます。
2人ともスキャットを使ってこれでもかと技巧をみせていますよね。
ただそれよりもなによりも2人とも楽しそう!
その場で言葉を使ってハメていくのは難しいですが、スキャットを使ってこんなに楽しそうに歌われてしまうと、ついつい自分もスキャットやってみたくなりますよね。
桑田佳祐
最後に意外な大物が出てきましたね。
ご存知日本の誇るロックバンド「サザンオールスターズ」の桑田佳祐です。
実はかれもスキャットが得意でよく楽曲の中でつかっています。
「愛の言霊」
この楽曲の2:55あたりからなど、スキャットがはじまります。
楽曲の中でもよくスキャットをつかいますが、曲の雰囲気を作るために効果的に使うスキャットが多い印象です。
この曲でもそのうまさが際立っていますね。
スキャット(scat)に関するよくあるQ&A
Q1. 音楽経験がなくてもスキャットはできますか?
はい、できます。
スキャットは楽器の技術や専門知識がなくても始められるのが大きな魅力です。 むしろ「難しく考えすぎないこと」が上達のコツでもあります。
Q2. スキャットが上手い人の特徴は何ですか?
上手な人の特徴は、大きく分けて3つあります。
- リズムが安定している
- 息の流れがスムーズ
- 音の強弱を自然につけられる
特別な言葉を使っているわけではなく、「音楽として自然に聞こえるかどうか」がポイントです。テクニックよりも、全体の流れを意識してみてください。
Q3. 恥ずかしくて声を出せません。どうしたらいいですか?
意味のない言葉を発することに、少し抵抗を感じる方もいるでしょう。でも赤ちゃんは意味よりも音でコミュニケーションをとっていますよね。最初は小さな声で大丈夫です。 自分だけの空間で、軽く口ずさむところから始めてみましょう。
Q4. カラオケでスキャットを入れてもいいのでしょうか?
もちろん問題ありません。
むしろ間奏部分などで軽くスキャットを入れることで、表現の幅が広がります。 ただしやりすぎると楽曲の雰囲気を壊してしまうこともあるので、「さりげなく」がコツです。
Q5. 毎日どのくらい練習すればいいですか?
目安としては5分〜10分程度で十分です。
長時間やるよりも、短時間を継続することのほうが大切です。 お風呂の中や移動中など、生活の中に自然に取り入れてみると続きやすいですよ。
まとめ
スキャットは、音楽の原点ともいえる「音そのもの」を楽しむための表現方法です。
難しい理論がなくても、楽器が弾けなくても、今日からすぐに始められます。
声を通してリズムやメロディと向き合うことで、音楽の感じ方がぐっと変わるはずです。
「うまくやろう」とせず、まずはひとつ好きなリズムに合わせて声を出してみましょう。
きっとじぶんなりの楽しさに気づくはずです!
スキャットについてもっと知りたい方は体験レッスンへ!