低い声は難しい、そう思っている方も多いかと思います。
もちろん「生まれつきの特性」も大きく関係します。
ただ正しい知識とコツを知っていれば、だれでも今以上の低音を出すことは可能です。
僕自身ももともとは低音が弱く、音がボヤけたり苦労しました。
でも発声の仕組みを理解し、少しずつ取り組んでいくうちに、自然で安定した低音が出せるようになりました。
一つずつ段階を踏めば必ずうまくなっていくことができます。
それではいきましょう!
低い声、その特徴とは
低音を出すためには、まず「良い低音とはどんな声か」を理解することが重要です。
ここでは低音の仕組みといっしょにその特徴を紐といていきます
声帯が振動している
良い低音の大前提は 声帯がしっかり閉じて振動している必要があります。
もちろんウィスパーボイスのようなテクニックは除き
・息がスカスカ漏れてしまう
・音の芯がない
・ボヤっとした声になる
こうした状態は「息が多すぎる」サインです。
逆に、声帯がしっかり閉じて振動していると音に芯が出て、小さな声でもよく響く状態になります。
まずは息が必要以上に出ていないかチェックしてみましょう
響きがふくよか
良い低音には 倍音の豊かさ が含まれています。
倍音というのは「音の中に含まれている複数の音の重なり」です。
これが豊かだと、声に厚みが出て「ふくよか」に聞こえます。
たとえば福山雅治さんの声を思い出してみてください。
あの安定感と落ち着きは、低音の響きが豊かだからこそ生まれるものです。
「音程は出せているのになんだかチープに聞こえる・・・」
それは響きが原因かもしれません。
存在感がある
ただ低いだけの音は埋もれてしまいますが、
ただしく響かせられている低音は、しっかりと空間にその音像が立ち上がり存在感のあります。
「自分で録音したこの音、イヤホンでははっきり聞こえていた低音が、このスピーカーだと聞こえない!」
そんな経験ありませんでしたか?それはもともと音圧の少ない低音かもしれません。
音圧のある響きを作るにはしっかりと響かせる必要があります。
特にスマホなどでレコーディングをすると、存在感のある低音とそうでない低音の差がハッキリ出ます。
自分の低音に自信のない人は、どこから自分の声の輪郭がなくなってしまうか試してみましょう。
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低音の出し方のコツ
低音を出すコツは身体の仕組みを理解したうえで適切に身体を使ってあげる必要があります。
力で押し込んでも逆効果。
むしろ喉に力が入るほど低音は不安定になります。
ここでは低音を安定させるための2つの重要ポイントを解説します。
響きを意識する
低音は「声帯を分厚くする」ことで出るようになりますが、それには限界があります。
声帯を短くできる限界は人によって違いがあるからです。
だれでも変えられる方法としては、響かせ方というものがあります。
・胸に響かせる
・口腔内の空間を大きく使う
・舌の奥を少し落とす
・息を前に流す
こうした意識で、低い音をしっかりと響かせることができます。
潜在的にいままで歌として使えなかった低音が使えるようになるので、まさに「低音が出た!」という感覚になれるということです。
どこまでの低音が自分に必要か知る
低音は人によって必要なラインが全く違います。
・Aメロで低音が必要な人
・語尾に軽い低音が必要な人
・そもそも曲調的に低音を多用しない人
など、用途がバラバラです。
まずは「自分が歌えるようになりたい低音の高さ」を決めましょう。
それが基準値になります。
たとえば
「福山雅治のA2くらいは出したい」
「藤井風のこの曲のこの言葉まで欲しい」など、目標ラインを設定することで適切な効果が望めます。
低さだけをただ求めすぎるより、必要な低音の響きを鍛えましょうということですね。
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低音を鍛えるための練習曲
低音を安定させるためには「教材として優れている曲」を選ぶことがとても大事です。
ここでは、僕自身も生徒さんも特に効果を感じている厳選曲を紹介します。
福山雅治「桜坂」
福山雅治さんといえば、まさに「低音の代名詞」的存在ですよね。
「桜坂」には低音のヒントがぎっしり詰まっています。
この曲は低音部分のメロディが比較的シンプルで、音の揺れやすさがチェックしやすいため、録音して聴き直す練習にも最適です。
福山雅治「家族になろうよ」
「桜坂」より少し優しいニュアンスの低音が登場します。
ただし柔らかいやさしい低音だけに、音像をたもつことも大変です。
しっかりと呼吸、声帯、響きをコントロールすることが大事になります。
前に抜ける響きが作れるようになると、低音の質が一気に変わります。
藤井風「満ちてゆく」
藤井風さんの低音は、福山雅治さんとは違いウィスパーが多いという特徴があります。
低音を強く出せない、または低音は出せるようになったがウィスパーでだすことができないという人はこちらがおすすめです。
ちなみに藤井風さんの声質は「息と芯のバランス」が絶妙で、息のコントロールをするお手本としては本当に優秀です。
低い声を出すためのトレーニング
ここからは、実際に今日からできる具体的な低音トレーニングを紹介します。
一つ一つ練習をして効果を実感していきましょう!
口腔共鳴
低音を出すときに大事なのが口腔の使い方です。
この口腔共鳴をしっかり使えるようになると、低音でもしっかりと音像がはっきりした声を出せるようになっていきます。
低音=胸だけ、と考えてしまうと声が沈んでしまい、音程が取りづらくなります。
口腔共鳴をこのように「ま」などの発音でしっかりと音程をあげていきます。
うまく行かない人はまずピンポン玉や卵を喉の奥に押し込むようなイメージで喉の奥を開いてあげると、このような口腔を使ったような音がでます。
こういった口腔共鳴は低音だけでなく、高音にも効果を発揮し、いままで出なかった飛ぶような高音を出すのにも効果を発揮します。
低音を練習することで高音も出るようになるなんて、一石二鳥ですね。
ハミング
ハミングは低音が苦手な人にとって最強のトレーニングです。
なぜハミングで低音が出しやすくなるのか?
まずハミングは低音に限らず、声を響かせる感覚を磨くのに最適な練習法です。
ハミングで低音を出せるようになると、喉周りだけでなく、身体全体で低音をひびかせていく感覚が掴めるようになっていきます。
こういった音階に合わせてしっかりとハミングをしていきましょう。
ハミングができるようになったら、呼吸の流れを意識して実際に声をだしていくことで安定した低音を出すことができます。
音階を下にさげて発声練習
低音は声帯のコントロールも大事だと言いました。
そのための王道ですが、音階下降のスケール練習を行うことがシンプルかつ効果的です。
最初はつかれてしまうかもしれませんが、この音にあわせてすこしずつ音を下降できるようにしていきましょう。
Q&A
低音に関するよくある質問をまとめました。
しっかりさらって、自分の低音発声につなげていきましょう。
Q. 低音は男性のほうが得意?
A. 一般的には声帯の厚さから男性が有利ですが、個人差があります。
女性でも低音がしっかり出るタイプの方はいますし、男性でも声帯が薄いタイプの人は低音が弱いことがあります。
Q. 高音も出ませんがどうしたらいいですか?
A. 低音の練習は高音にも繋がります。
実は発声の原理はほぼ同じで、コントロールの方向が違うだけ。
まずは地声で音を上下にスライドさせる練習から始めましょう。
音がなめらかに繋がると、高音も自然と改善していきます。
Q. 低音を練習するときに気をつけることは?
A. 必ず録音で確認してください。
低音は音程がボヤけやすく、本人の耳では正確に判断しにくいからです。
音が沈んでいないか、響きが消えていないか、息が多くなっていないか
これらをチェックすることで、音の質が一気に上がります。
Q. プロ志望ですが、低音が歌えないとまずいですか?
A. 結論からいうと、低音は必須ではありません。
メジャーで人気の歌手でも低い低音が歌えない人はたくさんいます。
もちろん低音が出せれば表現の幅は広がりますが、プロにはそれぞれの「声の特徴」があるので、その声をどう使うか、どう魅せるかが大事です。
他の強みで十分勝負できます。
まとめ
低音は力ではなくコントロールで育ちます。
息漏れを防ぎ、響きを前に集め、ハミングや音階下降の練習を続けることで、芯のある安定した低音が必ず身につきます。
焦らず少しずつ積み上げていきましょう!
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