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吉祥寺のボイストレーニングスクール
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【手軽に宅録!】宅録の正しいやり方とは

ひとことで宅録といっても作る音楽によって様々な形があります。

ただ基本の形というのは存在します。

ここではどんなジャンルでもこれがあれば大丈夫だという宅録の基本についてはなしていきます。

宅録に必要なものは?

「宅録に必要なもの」といってもジャンルによって異なります。

「うたってみた」「オーケストラ楽器の録音」「DTM作曲での楽器の追加」など、自分がやりたい音楽によって「録音しなければならない」内容が異なるからです。

ここではどのジャンルにもまたがる基本の形を紹介していきます。

マイク

マイクというのは録音の基本です。

音というのは空気の振動ですが、その振動を波形に変えて見えるように、また何度も聞けるように変換してくれるのがこの「マイク」という代物です。

マイク選びで大事なことは、楽器にあった特性で選ぶことです。

例えば繊細な表現が必要なボーカルの場合は「コンデンサーマイク」をえらんであげる。

ピアノのようなLRで響きが変わってくるような楽器の場合は指向性のマイクを2本たててあげる。

など、使う楽器や作る楽曲のプロジェクトの規模によって様々です。

最初歌ってみたで使う場合は1万以下のダイナミックマイクで十分でしょう。

まずは基本から、上達してきたら次第にコンデンサーマイクを使って録音をしてあげるとステップアップとしては最適なのではないでしょうか。

編集ソフト

よく編集ソフトはなにがいいの?

と聞かれます。

そんなとき自分はこう答えるようにしています

「なんでもいいです」

初心者で始める人ほど編集ソフトにこだわりますが、大事なのは適切な録音ができる、または編集・作曲ができること。

市販されている編集ソフトの中でこれができないソフトはほとんどありません。

ただしジャンルによって定番というのは存在しています。

・Cubase:DTMの現場で日本で一番よく使われている。

トラブルシューティングで検索がしやすい。

宇多田ヒカルなども使用

・Ableton Live:海外で一番使われている。

EDM系で人気。

DAWがそのままDJプレイなどにも使えたりする

・FLstudio:トラップ系のHipHop

・Pro Tools:昔からプロの現場で使われている。

プロのレコーディング現場で使うならこちら一択

紹介しはじめたらきりがありませんが、長く使ったDAWは自分の血となり肉となります。

たくさん時間を使って使いこなせるようになっていきましょう。

オーディオインターフェイス

オーディオインターフェイスは外の音をPCまたはDAWの中に取り込む機材です。

このオーディオインターフェイスの中にある変換器(プリアンプ)などによっては、マイクの音像も変わってきます。

が、こちらも始める際はメジャーレーベルのインターフェイスならなんでもいいです。

理由は高いオーディオインターフェイスにしか出せない音像を理解するのには時間もかかるし、またそれがわかったとしても使いこなすのにまた更に時間がかかるからです。

プロの現場で使える音を録音してほしい

と言われた場合は、まずは音楽スタジオなどへいき定番の機材を買えばいいです。

基本的には

マイク:Neumann u87 ai

オーディオインターフェイス:RME Fireface シリーズ

などで録音した音なら問題ありません。

ただ本当のメジャーレーベルなどで使われる音はスタジオなどの響きも計算されることが多いため、自分で録音環境を用意することはほぼありません。

それ以外のまず趣味で始めたいという方は、「サウンドハウス」というサイトでオーディオインターフェイスを検索して

・Steinberg

・FOCUSRITE

・M-Auidio

・BEHRINGER

あたりのメーカーの安いものを買っておけば間違いないでしょう。

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宅録成功のヒント

宅録で大変なのはディレクションを自分でおこなわなければいけないというところ。

ただこれは逆に適切な録音の仕方さえ覚えれば自分の思い通りに音を録音できるということを意味しています。

宅録のコツを理解して、思い通りの録音をできるようになっていきましょう!

ノイズをチェックする

録音の敵は「ノイズ」です。

ノイズは、ケーブルの接続などによって起きる事故のようなものから、マイクを置いてある周りの環境によって入る「環境音」など幅広いものがあります。

オーディオインターフェイスの不具合で、ノイズが乗って録音されてしまう。

よし買い替えよう!

・・・と思ったらケーブルを変えただけで音がクリアになった、なんてこともあるあるです。

まずはノイズはないか、あったなら「どこから」発生しているノイズなのかをしっかり特定して、対策をたててから録音を行うようにしましょう。

モニター環境

「録音」をするにあたって意外に思われるかもしれませんが、「聞く」ことも同じくらい大切です。

それは録音が必要な楽曲、状況によって求められる音の質感が変わるからです。

教科書のようにマイクの前にこぶし1つ分スペースをあけて歌う、しかしあまりしっくりこなかった歌が、思い切って30センチくらい離してうたってみたら録音が思ったようにいった!

そんな経験も自分の仕事の中ではあります。

まずは自分の録音した音が「正しい」のか、「意図した音になっているのか」判断するための音をモニターする環境を大事にしましょう。

できれば、5000円程度でいいのでスピーカーを用意することをおすすめします。

左右のバランス確認も含め、録音や制作の効率がぐんと上がります。

編集を含めての録音だと知る

録音はぶつ切りでかまいません。

もちろん全部一時に録音できればそれにこしたことはないのですが、理想通りの音が1発でとれる、そんなことはプロの現場でも稀です。

例えば<Aメロ、Bメロ、サビ>のような楽曲のボーカル録音の場合はAメロとBメロとサビを録音ごとに切ってつなぎ合わせるのでも大丈夫です

もちろん息継ぎや声質の関係で繋げて録音したほうがよいということはままありますが、それでも殆どの場合はあとから追加でレコーディングしたものとくっつけてもさほど遜色がありません。

録音した音の質感を後で修正することは難しいですが、録音さえうまく言っていればあとで微調整をすることは可能です。

編集を経た後の音こそが、自分の録音した音源

そのことを肝に命じましょう。

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機材

ここでは自分の使っている、またはつかってきた中でおすすめの機材をレベル別に紹介していきます。

ここは好みもはいってくるので、参考程度に考えてください。

マイク

<初心者>

・SHURE SM58

ライブでボーカルに定番のマイクですが、初心者の録音にも最適です。

このマイクでラジオなどを録音してみると、声の質感が出ている感覚が味わえてとても楽しいですよ。

最初は練習として楽器などもこれで録音して編集する形で差し支えないと思います。

<中級者>

・AT4040

プロの現場でも使われることのあるマイクです。

巷ではこのひとつ下のグレードのAT2020がフィーチャーされることが多いですが、AT4040はそれよりもさらにバランスがいいマイクで、楽器などにも使えます。

・WA-47

真空管の温かみをしっかり入れたいという方はこちらがおすすめです。

値段もAT4040の2倍以上になっています。

お金に余裕のある方はこちらを選ぶと録音の幅が広がります。

<上級者>

・Neumann U87ai

ボーカルだけでなく、金管、弦楽器、ギターなどなんでもござれの業界標準のマイクです。

音楽は当然のこと、声優やナレーション業界でも大活躍しています。

値段が高騰しているいま、若干過大評価のようなこともいわれたりしていますが、それでも「聞いたことあるあの音」を録音できるメリットは大きいと思います。

オーディオインターフェイス

<初心者>

・UMC22

初心者にも優しい値段設定にもなっています。

まずはじめたい!という方はこちら

<中級者>

・SSL2+MKII

SSLの有名な卓上コンソールを通した音を模した質感を得られる4Kスイッチをはじめ、中級者が必要な機能のすべてを網羅しています。

<上級者>

・RME firefaceシリーズ

はじめてモニターしたときの、音のくっきり分離した感覚はいまでも忘れられません。

良いマイクを録音するときはいいオーディオインターフェイス、欲をいえばよいマイクプリアンプを使うようにしましょう。

DAW

<初心者>

・Garage Band

Appleの商品になら無料でついてくるDAWです。

サンプリング素材だけで作曲ができたり、ミックスもできたり、

これが無料なんて使わない手はありません!

まずは好奇心のままに触ってみましょう。

・Cakewalk

Windowsユーザーでも使える無料のDAWソフトです。

無料とは思えないくらいたくさんの機能が使えます。

<中級者>

・どのDAWでもいいので中位バージョン

<上級者>

・どのDAWでもいいので上位バージョン

中級者、上級者はすでに使うDAWが決まっていると思うので、その中・上位バージョンで大丈夫です。

Q&A

宅録はスマホだけでも始められますか?

スマホだけでも宅録は始められます。デモや練習の録音には十分です。ただ音質や編集の自由度は限界が出やすいので、物足りなくなったらPC環境へ段階的に足していきましょう。

防音対策はどこまで必要ですか?

完璧な防音は自宅だと難しいですが、生活音を減らすだけでも効果は大きいです。まず無音で数秒録ってノイズを確認し、原因(環境音・ケーブルなど)を潰すだけで録音がぐっと安定します。

歌は一発録りしないとダメですか?

一発録りじゃなくて大丈夫です。Aメロ・サビなどを分けて録って繋ぐのは一般的で、プロでも普通にやります。理想のテイクを集めて仕上げる意識にすると、気持ちもクオリティも前向きに上がります。

宅録でもプロっぽい音にできますか?

宅録でも近づけますが、鍵は録音段階です。ノイズが少なく適切な音量で録れていれば、編集で整えやすくなります。逆に録りが崩れると修正は大変。まず「ちゃんと録る」を積み上げるのが近道です。

宅録が続かない時はどうすればいいですか?

続かない原因は理想が高すぎることが多いです。今日は1フレーズ、設定確認だけでもOKにすると前に進めます。小さく積むほど音も判断力も育ちます。完璧より継続を味方にしていきましょう。

まとめ

宅録は特別な才能や高価な機材がなくても始められます。大切なのは正しい基本を知り、無理のない環境で少しずつ経験を積むこと。試行錯誤を重ねた分だけ、録音した音は必ず自分の力になっていきます。

継続して頑張りましょう!

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