吉祥寺のボイストレーニングスクール
ZIGZAG MUSIC SCHOOL

DTM教室コースのブログ

「ボイトレって独習じゃダメですか…?」


こんにちは、ZIGZAGミュージックスクールの岡です。

「ボイトレって独習じゃダメですか…?」

今日は、「ボイトレは独習じゃダメなの?」という疑問にお答えしてみたいと思います。 
あくまで僕個人の見解で、
結論から申し上げますと、

「全くダメではないけれど、正しい情報を選び取るのがめちゃくちゃ難しい…!」

という問題があると思っています。

どういうことかというと…
検索エンジンで「ボイトレ やり方」と調べると、世の中のボイストレーナーの先生方や専門家(と名乗る方)が、さまざまなトレーニングを紹介されているんですね。 

しかし、その中のいくらかは(他人叩きになってしまうのが嫌なので具体例は出しませんが)、トレーニング方法や源流そのものが感覚で作られた可能性の高い怪しいモノ、あるいは逆効果になってしまうものまであります。

それに、本来ボイトレは、歌う方の声の状態によって、柔軟に変えていくものです。

なので、「Aさんにはこのボイトレが効果的だけど、Bさんにはこのボイトレの方が効果的」ということが、頻繁にあります。

それから、同じAさんでも、ボイトレを日々行っていく中で、声帯、喉頭の状態、筋力のバランスによって、適切なトレーニング法が変わってきます。

独習で難しい部分はおそらくこの
「耳で聴き分ける」という部分だと思います。

昔から散々擦られ倒した例えですが、
自分の声をスマホで録音して、「誰だこれ?」と思ったことはありませんか?

つまり、自分で聴くのと、他人が聴いている声はだいぶ違いがあるんですね。

なので、そんな時に頼れるのが、
「ボイストレーナーの耳」なのではないかと思います。

ボイストレーナーの方にも色々なタイプの方がいらっしゃいますので、一概には言えないのですが、日々レッスンをされている中で、生徒さんの声に敏感なトレーナーは多くいらっしゃるのではないかと思います。

「岡の得意なこと不得意なこと」

ちなみに、ボイストレーナーも人間なので、
向き不向き、得意不得意が多分にあります。

たとえば僕が得意なことは、

・医学的根拠に基づいた声の強化(声量、テクニックの下地に必要な筋力、音程等)

・ボイトレを歌唱に結びつけること

・ご本人様の人間性を反映させる作詞作曲

・プロのボーカルテクニックの洗い出し

・ライブハウスで自信を持ってLIVEをするために必要な知識や心構え

・サブスクで配信デビューするまでのサポート(レコーディング・DAWによるピッチ・タイミング修正等、ミックス・マスタリング)

・ステージングで役立つ日頃のメンタルトレーニング

etc…

どれも一朝一夕に達成することは難しいですが(ボイストレーニングの平均的な完了期間は6〜10年です)、入り口と道筋をお示しすることはできると思います。



そして不得意なことは、

・DTMを論理的に一から十まで漏れなく教え切ること

毎日自分の活動でDAWを用いて制作を行っているので、基本操作から制作までお教えできなくもないのですが、突き詰めると好みによるところが大きいためです。

また、自分はギターの知識を鍵盤に無理やり置き換えながらアンサンブルを作ったり、自分の音感に頼って問題解決することが少なくないため、わかりやすい言語化が充分ではないと感じています。そのため、不安なくDTMだけを教わりたければ、僕以外の講師の方がいいです。笑

・激・理詰めの音楽理論

「音楽理論は必要か不要か」論争は昔からあるんですが、あくまでシンガーソングライターやバンドのフロントマンとしてやって行きたい方に向けて、僕は「壁にぶつかった時にあると便利」という立場をとっています。

というのも、まずは「できないなりにでもいいから、歌を作ることを日常に馴染ませるのが一番大事」だと思っているからです。

まずは作る量です。もちろん質も意識しますが、暴力的なまでの量を作らないことには、質を検討することが難しいためです。そのためには大量のインプット…ここから先はレッスンでお話できたら嬉しいです(抽象度が高くなるため)。

それでも最初から「音大受験などのためにどうしても理論を頭に入れなければならない…!」などの場合は、僕以外の講師の方がお役に立てると思います。

・とにかく「歌ってみた」を沢山上げたい

活動法の一つとして有効だと思いますし、お申し出があれば録画録音ももちろん可能ですが、「実際のところあなたはどう思ってるんですか」と問われれば、どちらかというと僕は、「自分で歌を書いてみる」方をおすすめしたいところです。

かれこれ約20年歌を作っているので、作る方の面白さはいくらでもお伝えできるのですが、「歌ってみた」の面白さを深く知りたい方は、僕以外の講師の方が確実に向いていると思います。






こんなところでしょうか。

なぜわざわざ自分が不利になることをお伝えするかというと、「ハッタリを言ったり、嘘をつきたくないから」です。

それをして困るのは、何よりこれお読みになる未来の生徒さんですし、スクールとしても、生徒さんの幸せに繋がらないことは望むところではありません。

そのような感じで今回は、
「ボイトレって独習じゃダメですか…?」
「岡の得意なこと不得意なこと」

の二つについて書かせて頂きました。

というわけでまた次回に!



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