今回は題名にある通り「作詞の美学」について話していこうと思います。
作詞の美学?
皆さんは作詞をするときに何を意識していますか??中には思った事を取り敢えず書いている人もいると思います。基本的にそれで良いと思うのですが、「もう少しまとまりが欲しい」だったり、「まず何を書いたら良いかわからない」という人もいると思います。
そこで私流、歌詞の美学を話していくのですがその前に皆さんに言いたい事があります。
持論ですが私にとって歌詞はの二の次です。どうでもいいといっても過言ではないです。
まずは音楽が良くないとお話にならないと思います。
よく「このアーティストの歌詞が良くて聴いてる」といった意見が見受けられますが、大体は既に曲やメロディーがちゃんと良いです。
メロディーが良いのが前提でそれに加えて、「歌詞が良い」んです。
歌詞だけが良い曲はそんなにないというか、聴く気にもならない人が多いと思います。
そして難しいのが「曲は良いのに歌詞がいまいち」と言われることもあるように、折角の曲を台無しにする事もあるくらい、歌詞というのは作品に影響を及ぼすんですね。
あくまでも曲を邪魔しないように歌詞をつけていく必要があるんです。
例えるのならナポリタンにパセリを付け加えるときに、ナポリタン単体が美味しいのは前提で、アクセントでパセリを加えるわけですが、パセリが多すぎたりすると、良くないわけです。
さらにパセリじゃなくてチョコスプレーだったらどうします?
多分あまり美味しくないんじゃないかな?
調味料でもバランスが違えば邪魔をしてしまうわけですね。
しかし調味料を上手く選べればそれは絶品料理になるわけです。
表現というより構図
作詞の美学と言っても「比喩表現を入れる」や「体言止め」と言った表現の部分ではなく、全体を通して歌詞を考えていこうという事です。皆さん漢文の対句というのはご存知でしょうか?
漢文の中でも色々種類がありそれによってルールが変わっていくわけですが、文章を全体で見る事を意識して欲しいんですね。
対句って?
「対句とは、ある2つの句が、まったく同じ文章構造だったり、同じ内容もしくは正反対の内容だったりすることをいいます。」(WEBから引用してきました)例えば4行あるうちの1行目で夏の事を触れたら、3行目で冬について触れてみるみたいに、全体をみた時に、まとまりがあると文章として美しいんですね。
また同じ言葉を使ったとして意味合いが違うというのも面白いですよね。
実際に私が作詞した歌詞で解説していきましょう。
同じ「触れてたい」ですが、一つ目では物理的な意味での「触れる」、二つ目では間接的、もしくは一つ目では違った意味でも捉えられる「触れる」ですね。
この曲ではこんな歌詞も出てきます。
わかりやすく対句を使っていますね。同じようで違って、違うようで同じと言った事を、季節を用いて表現しているわけですが、正反対なものを似たような配置で並べると綺麗ですよね。
最後に
この対句の良い点は、もちろん歌詞にまとまりが出るのもそうですが、1行書けたけど中々続きが浮かばない時に、ヒントになり便利という点です。ある程度決まっていた方が思いつきやすくなりますよね。
歌詞は基本的に自由に書いても良いのですが、自分がもし作詞に詰まった時にこういったことを参考に、作ってみても良いと思います。
今回はそんな所で。
ではまた来月です!
DTMコースの特徴
・業界での経験豊富な講師がマンツーマンレッスン。
・作詞作曲をしてみたい! その気持ちがあれば大丈夫、
・必要な機材はスクールに完備。 レッスン代だけで利用できます。
DTMコースの詳細はこちら
無料体験レッスンはこちら