突然ですが、皆さんは、英語をネイティブのように話す上で大切なことは何だと思いますか?
発音?文法?それとも語彙力?
これらもとても大事な要素ですが、これらが完璧でも、「あるもの」が無いと、いつまでもネイティブっぽく話すことはできません。
その「あるもの」とは、「リズム」です。
文章に抑揚を入れて話すことで、ネイティブの話し方にぐっと近づくことができるのです。
ということで、今回は英語のリズムを作る、「文章の中の抑揚」についてお話ししていきます!
英語のリズムにはルールがある
まず、このリズムは、ただ何となく音やトーンを上下させるだけでは生まれません。文章の中から、強調する単語と、捨てる単語を選択することから始まります。強調する単語は、文章の中でキーワードとなる単語です。これらを「内容語」といいます。
それ以外の単語は「機能語」と呼ばれます。
内容語は、名詞、動詞、形容詞、副詞など、実質的な内容を持つ単語です。
一方で、機能語は前置詞や冠詞、接続詞や助動詞などの、大きな意味を持たず、文法的な役割を持つ単語です。
ネイティブは、この文章の中の肝となる「内容語」と、それ以外の「機能語」を、無意識のうちに仕分けして話しているんですね。
大事な単語は明るく、その他は暗く
文章中の単語の仕分けができたら、ここに抑揚をつけていきます。まず、内容を含んだ重要な単語は、聞こえやすいように、はっきりとアクセントをつけて発音してあげます。
それ以外の単語は、短く、暗めに発音して、強調された単語との差を作ります。
単語同士の音を繋ぐことで、さらに存在感を薄めることができます。
この単語同士の存在感の差が、リズムを生むポイントとなります。
このリズムがあることで、聞き手は内容の理解がしやすくなるんです。
リズムを意識すれば、洋楽もかっこよく歌える
この抑揚の入れ方は、洋楽の中でも頻繁に使用されています。例として、Taylor Swiftの「Cruel Summer」を見てみましょう。
曲の中でも、伝えたい大事な単語ははっきりと聞こえ、他の単語はほとんど聞こえなかったり、他の単語と繋がって発音されていたりと、音の区別がついていますね。
これを意識せずに、全ての音を一定の明るさや強さ、長さで出してしまうと、洋楽特有の抑揚が消えてしまい、「棒読み感」が出てしまいます。
1行1行の中で、伝えたいことは何なのかを意識しながら歌うと、リズム感だけでなく、表現力もつき、さらに豊富な歌い方ができるようになります。
普段洋楽を歌う時、抑揚で悩んでいた方はぜひこの方法をトライしてみてくださいね。
さいごに
いかがだったでしょうか。同じ文章でも、単語の重要度によって音を変えることで、ネイティブっぽさがぐんと上がり、内容もさらに伝わりやすくなります。
実際のレッスンでは、このリズムをネイティブの発音を聞きながら学ぶことができるので、ぜひ一度体験レッスンにもいらしてみてくださいね。
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