こんにちは!
ZIGZAG MUSIC SCHOOL、DECO MUSIC SCHOOLで洋楽・英会話コースを担当している森田です。
私は英語でレッスンを行うこともあるのですが、その際に使う音楽用語について書いていこうと思います。
音楽用語はカタカナ言葉も多いので外国でも通じそうな感じがするのですが、たまになぜか英語なのに日本でしか使われない用語があります。
個人的におもしろいな〜と思ったので取り上げてみます!
vocal fry
“vocal fry”は日本でいうところの「エッジボイス」にあたります。喉をリラックスした状態で鳴らすガラガラ〜という低音ボイスですね。
このガラガラ〜という音が揚げ物をしている時の油がはねる音に似ていることから、英語では「揚げ物(フライ)の声」という意味で”vocal fry”という言葉を使います。
一方日本で使われる「エッジボイス」という言葉ですが、「エッジ=鋭さ」「ボイス=声」という英語が入っているので外国でも通じそうな感じがしますが、「エッジボイス」という言い方はしません。
・”add edge to your voice”(声に鋭さを加える)
・”sing with edge”(鋭さをつけて歌う)
のような使い方はありますが、いずれもガラガラ声を出すというよりは、声帯を閉じて強い声を出すという意味になります。
(“vocal fry”にちなんで、写真はいつぞやのマルシェのフレンチフライです)
riffs and runs
“riffs and runs”は日本でいうところの「フェイク」にあたります。メロディをアドリブでアレンジして歌うテクニックのことで、マライア・キャリーやアリアナ・グランデなどがよく使っている歌い方です。
“riffs”は短いメロディやリズムを反復することで、”runs”は流れるように素早くスムーズにメロディを動かすことを意味します。
日本で使われる「フェイク」という言葉ですが、英語の”fake”は「偽物」という意味でよく使われます。しかし辞書によっては「即興演奏する」という意味が載っているので、それが由来となって日本では「フェイク」と言われているのかもしれませんね。
このように英単語が使われているのに、英語圏ではなぜか通じない言葉が音楽用語以外にもたくさんあります。
日本で使われている外来語は実際どんな意味があるのか調べてみると面白いので、ぜひ気になった方はやってみてください!