こんにちは。ZIGZAG MUSIC SCHOOL講師のながおかめぐみです。
今年は6月から夏のように暑いですが、皆さん体調崩されたりしていませんか?
クーラー、携帯扇風機、クールネックリングなど便利なものは使いつつ、でも体を冷やしすぎないようにしてこの夏を元気に乗り切りましょうね!
そもそも、日本の音楽学校って?
私の生徒さんには様々な立場の方がいらっしゃり、結構皆さん音楽学校、音楽大学に興味があったりするのかな?と思い、今回書いてみることにしました。
歌が学べる科を目指すこと前提で書いてますが、もちろんそれ以外の専攻もあります。が、そこは今回はかなりサラッと。すみません(^^;
音楽大学附属の学校は、小学校からある場合も、なんなら幼稚園も附属している学校もあります。
逆に音楽大学附属ではない都立の高校は、他県はともかく東京都には1校しかなく難関です。
ちなみに、国立大学である東京藝術大学の附属高校は、公立学校ですが学校の方針として声楽専攻の生徒を受け入れていません(※2025年現在)
また東京藝術大学へエスカレーター式ではありませんので、例えばピアノ科で高校に入学したら、大学から声楽科に進むのに有利になるという事は特にありません。
今のところ高校無償化に向けて準備が進んでいますので、大学はともかく高校はやりたい事、その学校の特色などを自らの目で、公立も私立もよく見比べて決めることをお勧めします。
芸大に入ったら、劇団四季にも入れますか?と訊かれました
そしていよいよ大学についてですね。
芸大に入ったら劇団四季に入れますか?という質問を受けたことがありますが、YES、NOで答えるならNOです。
上野動物園附属大学???…お隣さんです。
どんな大学、どんな学部でもそうですが、音楽大学や芸術大学の音楽学部では、高校よりもより専門的な分野を学ぶことになります。
一般大学で学べるような生きていく上で必要な知識についての授業は残念ながら()最小限の代わりに、音楽を続けていくために必要な知識やさらにピアノ、管楽器、日本舞踊、歌などそれぞれの専門分野について実際に演奏するための技術を身につけていくことになります。
声楽科なら、まずマイク無しでさまざまな音域を澱みなく演奏できるようなところから練習に入るかと思います。
それから、時代やジャンルごとの演奏スタイルなんかも学んだりします。
もし大学にミュージカルコースなどミュージカルに特化したコースが用意されている場合も、おそらくまずは西洋音楽の歌の歴史から、古い順に学ぶことは皆さん通る道なのではないでしょうか。
なので、いきなりマイク使ってミュージカルの実習、とはおそらくなりません。
え、すぐにミュージカルの勉強出来ないの?なら私には必要ないわ、と感じた方。
確かにそうかもしれません。
本当に好きで、たくさん映像や実際に舞台を観て見よう見真似でやってみる!←実はこれも技術習得のひとつのスタイルだと思います。
音楽学校進学のメリット、デメリット
じゃあ、何でミュージカルのメインキャストなどは音大出身の人が多いの?というと。
音楽の基礎、歌い方の基礎がミュージカルにも応用できる面があるからです。
そして、もちろん学校は学びの場ではありますが、コミュニティでもありますよね。
一緒に学ぶ仲間たち、そして先生、先輩後輩など様々な繋がりがあり。
それはどこの学校でも同じですが、音楽という同じ志がある人たちだと自然と仲も深まりやすくなり、結果お互いに信頼関係が出来上がって仕事に繋がったりもするのです。
例えば、「おかあさんといっしょ」の歌のお姉さんは公募ではなく、一部の音楽大学や音楽関係者にしかオーディションの詳細が回ってこないと言います。
必要な音楽の知識があり、かつこの人なら務まりそうかな?という人にしか基本情報が流れてこないのです。
そこまで特殊ではないけれど、音楽系の映画のエキストラとか、生中継が入るコンサートの合唱エキストラとか、大学での人との繋がりによって、音楽を続けるためのお仕事が回ってくることは、決して少なくありません。
そういう学校での繋がりからミュージカル系のお仕事を幸運にも卒業前から経験する、という人もいます。
ただ、今後無償化の可能性が高い高校はともかく、私立の音楽大学は医学部並みの学費がかかることは事実ですし、貸与形式の奨学金により借金を背負うことには、慎重になりますよね。
一部の大学では、成績優秀者には返済義務のない奨学金があったり、公立の大学は東京芸大含めて何校かありますので、簡単に諦めずに情報収集をしましょう。
生徒さんで進学の事で迷っている方は、一緒に考えますので、ご相談ください。
音楽大学に進学しても、しなくても。
でも、先ほどもお伝えしたとおり音楽学校に通わなくても、本当に好きでたくさん触れて、自分でトライアンドエラーを繰り返して上手くなる人だって、結構いらっしゃるのです。
ただ、そういう人は「半端ない」のです。言葉どおりのめり込んで。
声楽科の人は、特に女性は裏声で歌いますからね、ミュージカルの歌い方とは「喉で力まず、口をきちんと開ける」など活かせる面はあるにしろ相違点もあるので、全く観たことがない、触れてこなかった人は上手く歌えなかったりします。
ミュージカル以外でも、実はカラオケでポップスを歌わせても、あんまり上手くなかったりもします。
ただ、歌うことが好きな人が多いから、声楽ばっかりやってきていざカラオケになったら上手く歌えないのが悔しくて、猛練習したりするんです。
授業で習った音声学の知識やら、そういうのが上手い友だちの歌を密かに研究したりして。
そう、大学に進学する、しない、どちらの道を選択したとしても、本人が吸収しようとすれば、そしてコツコツ進み続ければ道は開かれる世界、それがミュージカルの世界だと思います。
国によっては、スターさん、既に芸能人として活躍している人しかキャスティングされないような厳しいところもあるけれど、日本のミュージカル界は頑張る人、努力し続ける人が報われる場面が結構あるなー、と個人的には思っています。
まずは、やってみよう!!
zigzagでも、実際にミュージカルの現場で切磋琢磨している先生方が、たくさん在籍しています。
そして、いつでもカラオケBOXのように練習できるスタジオが、生徒さんは借りられたりします。
環境が整っています。
プロになる、ならない、は気にせず、どんな世界なのか気になった方も。ぜひ体験にいらしてください。
私も、今回お話した音楽学校進学か否かなど、様々な面から皆さんが長く音楽を続けられる道を、一緒に考えていきたいと考えています。
いつでもお待ちしております(^^)
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