こんにちは、ZIGZAGミュージックスクールの岡です!
「私はそもそもどこに向かっているんだっけ…?」
今日は、「面倒な練習を、どのように続けたらよいか?」について書いていきたいと思います。
まず一つ、これをお読みのあなたにお聞きしたいのですが、
「どうして歌が上手になりたいのですか?」
または、
「どうして曲作りをしたいのですか?」
これを考えてみる、というのが今日のブログの入り口です。
なぜこのようなことをお聞きするかといいますと、
人間が物事を長い期間続けるためには必ず、「内発的動機付け」が必要だからです。
なーんか急に難しそうな言葉が出てきましたね。でも大丈夫です。
「内発的動機付け」を簡単に言うと、
「内側から湧き上がる興味や感心、意欲によって行動する心理状態」のことです。
逆に、「外発的動機付け」とは、
「外部からの報酬や評価によって行動を促す心理状態」です。
なぜ、「内発的動機付け」が必要なのかというと、
自分のやったことのない練習、挑戦したことのない活動は、基本的に負荷が高く、辛いからです。
その辛さの報酬を、例えば「周りの人に勝つぞ!」とか、「これで有名になるんだ!」とか「たくさんお金を稼ぐ!」みたいな、外的な事柄に設定すると、スキルを習得している間ずーっと報酬が得られないので、やる気が燃え尽きやすいんですね。
(自分を振り返ってみても、「いつまでにこのくらいの動員をしなければ…」とか、「このくらいの売り上げを立てなければ…」とかが頭を支配していた期間が一番辛かったように思います。
もちろん、既に活動されている方々は、そのような計画も必要かとは思うんですが、活動の進捗や方向性、本人の気質に依るところが大きく複雑なので、ここでは割愛します。)
僕のことはどうでもいいです。あくまで主役はこれをお読みのあなたです。話を戻します。
ということは、練習や挑戦の過程をいかに楽しめるか、ということが鍵になってきます。
そこで今回、一つだけお伝えできることとして、「長期メリットを書き出す」というものがあります。
これは、
「自分は最終的に何を得るために練習、あるいは学習しているのか?」を書き出し、練習のたびに見返す
という手法です。
そうすることで、長期目標を見失いにくくなり、モチベーションを失いがちな練習のやる気を取り戻すことができます。
自宅の目に見えるところに貼ってみてもいいでしょうし、使っているノートの目につくところに書いてもいいと思います。
あれこれやらなければいけない時こそ、
「自分はどこに向かっているのか?」を認識することが大切になります。
ちなみにこの長期メリットは、途中で変わっても大丈夫です。人生長いですからね。
物事には一貫性も大切ですが、同じくらい柔軟性も大切です。ある程度の期間試行錯誤して、どうしても違うなと思ったら変えてもいいし、別のアイデアが浮かんだら加えても良いです。
「と、言われましても…やっぱり続かない…」そんな時は
とはいえ、これだけで日々の練習が難なくこなせるようになるかというと、そんな簡単な話でもないと思います。僕もよくサボってしまいますし…
なので、そこで並行して使うと効果があるのではないかなー、と思うのが、以前にも少しご紹介した「まずは1分の練習から始める」という手法です。
ロンドン大学の研究だと、
「人は平均66日で習慣化する」
と出ているのですが、行動の負荷、内容によって18日〜254日の差が出ているため、大体の目安ぐらいで頭に入れておいて、愚直に続けることが肝要です。
まずは1分から初めて、ほんの少しずつ練習量を増やしていきながら、上手に脳を騙していきましょう。
ここで重要なのは、決して焦らないことです。
いきなり「明日から毎日◯時間練習だ!」というのは無茶です。確実に長期目標を達成するためにはまず、「笑っちゃうくらい楽な量」から積み上げましょう。
そんな感じで今回は、「面倒な練習の続け方」についてご紹介しました。
ではまたー。