こんにちは。
ZIGZAG MUSIC SCHOOL講師の山田です。
声に違和感を感じたら、まずは「お休み」が最優先
歌をうたうことって、実はすごく繊細なことです。
喉は楽器そのもの。
ちょっとした違和感――「なんだかイガイガする」「声が出しづらいな」という感覚は、体がくれる大事なサインです。
そんなときは、とにかく喉を休ませることが何より大切。
「ささやき声なら大丈夫そう」と思って話してしまう方も多いのですが、実はささやき声って声帯にすごく負担がかかるんです。
だから、違和感があるときはなるべく声を出さないのが正解です。
たとえ趣味でも、定期的にボイストレーニングをしている方にとって、喉のケアは上達のためにも欠かせません。
少しでも異変を感じたら、遠慮せずレッスンを休む勇気を持ってくださいね。
喉にやさしいセルフケア、できていますか?
普段からできる喉のケアも、習慣にしておきたいところです。
ちょっとしたことでも、積み重ねが違ってきます。
・加湿は基本!
乾燥した空気は喉にとって大敵です。
加湿器を使ったり、濡れタオルを部屋に干したりして湿度をキープしましょう。
・外出時はマスクを
風やホコリ、ウイルスから喉を守るには、マスクが効果的です。
とくに寒い季節や乾燥する日には必須アイテムです。
・のど飴&トローチで潤す
のど飴やトローチは、喉の粘膜を潤してくれる心強い味方。
のどが少し気になるときは、こまめになめておくと楽になります。
医薬品のトローチは使いすぎないように、用法・用量を守って。
・水分補給も忘れずに
喉をしっかり潤すには、こまめな水分補給が何より大切です。
ゴクゴクたくさん飲むよりも、少しずつこまめに飲む方が効果的。
冷たい飲み物は刺激になることもあるので、常温〜ぬるめの水がおすすめです。
どうしても歌わないといけないときの対処法
本番が近い、発表会がある、レッスンをどうしても休めない…。
そんな「声を出さざるをえない日」もあると思います。
そういう時は、無理をしない範囲で、できるだけ喉をいたわりながら乗り切りましょう。
・しっかりウォームアップを
声を出す前には、優しく喉を起こす準備をしましょう。
ハミングやリップロールなど、負担の少ない発声が効果的です。
・必要以上に声を張らない
ボリュームを出そうと無理に力を入れるのはNG。
自分が今出せる範囲の声で、丁寧に歌うことを意識してください。
・終わったあとはしっかり休む
歌った後は、なるべく話さず静かに過ごしましょう。
声帯にしっかりお休みの時間を与えることで、ダメージの回復が早くなります。
・漢方や喉スプレーを活用するのも◎
一時的に症状を和らげたい時には、喉にやさしい漢方薬や市販の喉スプレーを使うのも手です。
ただし、あくまで「応急処置」なので、なるべく早めに休むことが前提です。
喉を守ることは、いい声を育てること
「ちょっとくらい大丈夫だろう」と無理してしまうと、喉のトラブルは長引いてしまうことがあります。
歌が大好きな方こそ、喉を大切にする習慣を持ってほしいと思います。
うまくなるためにも、長く歌うためにも、喉の声なきサインにちゃんと耳を傾けてあげましょう。