吉祥寺のボイストレーニングスクール
ZIGZAG MUSIC SCHOOL

声優レッスンコースのブログ

台本の読み方

皆様、新年あけましておめでとうございますZIGZAG MUSIC SCHOOLで声優コース、話し方コースの講師をしております、新倉健太(にいくら けんた)です。

改めまして、あけましておめでとうございます〜〜〜〜〜🎍🌅

皆様はどんな年末年始を過ごされたのでしょうか?

周りではインフルエンザが非常に流行っているため、罹っていないとよいのですが…😭🙏

身体が資本ですので体調に気をつけつつ今年も色んな作品に触れられることを願っております✨

「まずは台本の見方👀」

前回は日常でできるトレーニングについての説明をさせていただきました!

感情面や関係性で変わるセリフを記憶する…といった内容でしたが、今回は「台本の読み方」について簡単に説明していけたらと思います🌟

まず台本には

  • 自分のセリフ
  • 他の役のセリフ
  • BGMや効果音
  • ト書き

があります。

ト書きとは、動きの説明や心境、どこでどのように話しているかなど演出の補足のように捉えてもらえると分かりやすいかなと思います!

台本を読む際に一番注意しなくてはいけないこと…それは「自分のセリフばかり見ない」です。

確かに演じる役のセリフについて考えることは大事なのですが

自分のセリフをどう言うかばかりを考えてしまうと

台本の流れに沿っていなかったり、相手のセリフに反応できなかったり、お芝居を変えることができなかったり…色んな問題が起きてしまいます。

「読解ってどうやるの?」

例えば

△「来週の会議の資料、どうなってる?」

★「…もちろん準備できてます」

という台本があったとします。

これは上司から近況を聞かれて答えている…といったシチュエーションだとして★の方が自分の役だとします!

恐らく資料が完璧に出来上がってはおらず、誤魔化している状況に見えませんか?

誤魔化すセリフだと仮定して、一生懸命に誤魔化す言い方を練習しても△の聞き方が(そういえば〜)くらいの軽い聞き方だとこちらが必死すぎると違和感が出てしまいます。

また、あらかじめ誤魔化そうとしていたのか、△に言われて思い出して咄嗟に誤魔化したのかでもニュアンスは変わってきます。

また、誤魔化す「…」ではなく、資料のファイルを開いている という演出がつく可能性もあります。

じゃあ一体どれが正解なんだと思うかもしれませんが

シチュエーションに合っていればどれも正解で、その中から監督さんが演出をつける(ニュアンスを選ぶ)といったことになります。

シチュエーションに合わないという間違いはあるかもしれませんが、絶対にこれが正解…というのはト書きや限定的なシチュエーションでないとなかなかありません。

「要約🔥」

ですので、大事なのは「自分のセリフがなにをきっかけに言うことになっているか」そして「その目的はなんなのか」の二つです。

今回で言うときっかけは、△に資料のことを聞かれたことです。

これは一見、当たり前のように感じますがこの意識がないと前述の通り、相手のセリフを聞く意識が薄くなり自分が練習してきたセリフを披露することになりがちです。

そしてこのセリフの言う目的、ここに台本や演出が関わってきます。

素直に考えれば、誤魔化しているか報告しているとなります。

ですが更にもう一段深く考えて、なんのために誤魔化すのか?なんのために報告するのか?ここまで読み解いていただきたいです。

つまり、誤魔化す理由が

  • さすがにこのミスはまずいから
  • まだ作成していなかったが間に合う目処があるから
  • 何か作れなかった理由があり、それを秘密にしたいから

など、台本における役の状況によって変わります。

そう………役の状況です!!!

前回お話しした、状況と関係性の話へと繋がっていきます。

こうして紐解いた役の状況と関係性をどう表現していくか構築していく…これが台本を読む!ということです!

「まとめ🙆‍♂️」

長くなってしまいましたが、台本の読み方の基礎部分の説明はできたのではないでしょうか!

改めて前回のブログを見返すとさらに発見もあるかもしれません!ここまで読んでいただきありがとうございました〜♪

それでは、今年も宜しくお願いいたします🥳🥳



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