ZIGZAG MUSIC SCHOOLの森田です。
今回はアメリカの中でも細かく分かれるアクセントの違いについてお話していきます。
都道府県でそれぞれ方言があるように、アメリカにも地域特有の訛りがあります。
それを知っていると曲や歌い手の背景がよく見えてきます!
ヴァリーガールアクセント
カリフォルニアの若者女子が話すアクセントです。日本でいうところの「ギャル」たちが使うアクセントで、リラックスしたような、気だるいような雰囲気があります。
具体的な特徴として、文末がエッジボイス(低音でガラガラした声)になったり、語尾が上がったりします。
ヴァリーガールアクセントがよく分かる曲(実は全部セリフです)がChainsmokersの「#Selfie」です。
ニューヨークアクセント
文字通りニューヨークで話されるアクセントです。
特徴としては、Rの発音で舌を巻かない、Oの発音は口を縦開きで喉の奥から出るような深い音がします。
SNSでバズっていた動画で、ニューヨーク出身のお父さんが息子の彼女の発音をニューヨークアクセントに訂正するというものがありました。とても分かりやすくて面白いのでぜひ見てみてください!
このニューヨークアクセントがよく分かるのはミュージカル『NEWSIES』の曲です。
ニューヨークが舞台の実話に基づいた物語で、新聞を売りながら生活をする孤児の少年たちを描いています。
今年10月に日本人キャストでこの『NEWSIES』の公演がありますので、興味のある方はぜひ英語の歌詞も聴いてみてください♪
トランスアトランティックアクセント
「トランス」は「横断する、通る」
「アトランティック」は「大西洋の」 という意味があります。
日本語では「間大西洋アクセント」とも言うようですね。
なぜこの名前がついたかというと、このアクセントはイギリス訛りとアメリカ訛りを混ぜたような発音だからです。
イギリスとアメリカの間には大西洋がありますよね!そこから名前が付けられたようです。
特徴としてはRの発音で舌を巻きすぎない、Uを口を尖らせて発音する、「-ly」を「リ」と「レ」の間の音で発音する…などがあります。
20世紀前半の映画でよくこの発音が用いられていたようです。
有名なところでいうとマリリン・モンローがその訛りがあるかなと思います。
また、マリリン・モンローを題材にした海外ドラマ『SMASH』の中で、マリリン・モンローを真似て歌われた「Never Give All The Heart」という曲があります。
こちらの曲でもトランスアトランティックアクセントを感じられると思いますので、ぜひ聴いてみてください♪
無料体験レッスンはこちら