ブログの記事も4本目となりました。
プロとして音楽活動をしていても、その日の体調によってはベストなパフォーマンスを出せないことがあります。 人間ですから、と言い訳してしまえばそれまで。
ステージの時間は刻一刻と迫ってくるわけです。 そこで今回は「BADコンディションの日の対策」についてお話ししていこうと思います。
めっちゃ美味しかったレモンキューブは初恋の味、夏の思い出。
1. 最重要「いさぎよく諦める」
まさに今、このページを閉じたくなったそこの皆様、せめてもう少しお話を聞いていただければと思います。ここでいう諦めるは「調子悪いんで帰ります」みたいな話ではありません。
朝目が覚めて声の調子がベストではないと確信した場合、悔しい気持ちが力みなどを起こす原因になれないので
「この状態で出せるベストについて考えよう」と現実を受け入れるということが大事です。
前回ライブ前日の過ごし方について書かせていただきましたが 「なによりもストレスを残さない」ということが大切です。
例えば今朝のコンディションの悪さをずーっと気にしながら本番中も歌っていてはもちろん気が散ってしまいますし、それがリスナーに伝わってしまいます。
80%か100%かくらいの状態の差ではリスナーの皆様は気付くのが難しいです。
会場の音響環境によっては自分の体調がベストでも、音が悪かったりしてしまうことがあるわけですから。
逆にこの段階でしっかり肩の力を抜くことができれば本番で動じることなく歌うことができるようになります。
お気に入りのデルリン材のピック。
アコギは少しワイルドな音に、エレキはパキッとハリのある音に。
2. 気持ちが整ったら、いざウォーミングアップ
さぁ、上手に諦めることができたら実際に声のコンディションを「本日のベスト」の状態まで整えてみましょう! ・メトロノームでロングブレス・基礎発声練習の歌をハミング(鼻歌)で
・ライブの演目をハミング(鼻歌)で弾き語り 家を出る前はこの三つの順番でしかり時間をかけて行います。
お察しがいい人はここで「声を出して歌わない」ことにお気づきのようですね。
状態の悪い自分の声を聞いてしまうとメンタルに影響が出てしまうので、家でウォーミングアップする段階では僕は歌わないことにしています。
ライブ会場に到着すればリハーサルの時間に声を出すことができるのでそこで最終確認、それまではスタミナの維持と状態回復に徹底するためにあえて歌声は使わないでおきます。
歌わなかったとしてもライブハウススタッフの方や共演者の方と挨拶している間に結局発声は行われますし、次第に体も気分もしっかりあったまってくるので!
いかがでしたでしょうか? どんな内容をなのかなんとなく想像がついた方もいるかもしれません。
個人的に重要なのは「動作にどんな意味があるのか、どんな言葉で言い聞かせるか」というのが非常に重要だと考えています。
「練習」という言葉を使っていないのもその一つの工夫です。 ライブ当日に練習しても上手くならないし、僕の中で練習には別の意味合いがあると思っているからです。
次回はそんな練習について書いていけたらいいかなと思ってます。 (覚えてたら) それではまたお会いしましょう!
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