こんにちは!ZIGZAG MUSIC SCHOOL講師の高久です!
今回はシンセサイザーの基本についてお話ししていきます。
DTMを始めたばかりの方の中には、「シンセの音作りって難しそう…」と思っている方も多いのではないでしょうか?
でも、基本を押さえれば意外と簡単です!
この記事では、初心者向けにシンセの仕組みと音作りのコツをわかりやすく解説します!
ぜひ最後までご覧ください!
シンセサイザーの仕組みを知ろう!音の基本構造
まず、シンセサイザーの音がどのように作られているのかを知ることが大切です。
シンセサイザーの基本的な構造は、主に以下の4つの要素で成り立っています。
- オシレーター(Oscillator):音の元となる波形を作る
- フィルター(Filter):音の明るさやこもり具合を調整する
- エンベロープ(Envelope):音の立ち上がりや余韻をコントロールする
- LFO(Low Frequency Oscillator):音を揺らしたり変化をつけたりする
この4つの要素を組み合わせることで、さまざまなサウンドを作り出せるのです。
シンセは難しそうに見えますが、一つずつ理解すれば意外とシンプルです!
自分のシンセを片手に試してみて下さい!
初心者必見!オシレーターでサウンドを作る方法
シンセの音作りで一番大事なのがオシレーター(Oscillator)です!
オシレーターは、シンセの「要」とも言える部分で、ここで基本的な音の波形を作ります。
代表的な波形は以下の4つです。
- サイン波(Sine Wave)
特徴:シンプルで柔らかい音
よく使われる用途:ベース、パッド、リード - 矩形波(Square Wave)
特徴:太くて特徴的な音
よく使われる用途:チップチューン、シンセリード - ノコギリ波(Saw Wave)
特徴:力強く派手な音
よく使われる用途:リード、パッド、ストリングス - 三角波(Triangle Wave)
特徴:サイン波に似ているが少し歪んだ音
よく使われる用途:柔らかいリード、サブベース
例えば、リードギターのような役割のシンセリードを作りたい場合はノコギリ波を選ぶと太くて華やかなサウンドになります。
逆に、「フワッとしたパッド系の音」を作るなら、サイン波や三角波を使うのがおすすめです。
他にもファミコンみたいなピコピコ音の8bitを作りたい場合は矩形波を使ってみて下さい。
この用途以外にもさまざまな使い方ができるので、実際にシンセサイザーをいじってみて、出したい音はどの波形を使っているんだろうと想像してみて下さい!
フィルターとエンベロープで音をデザインする
オシレーターで作った音は、そのままだと少し単調なので、ここから「フィルター」と「エンベロープ」を使って音を調整していきます。
⚫︎フィルターとは
フィルターは、イコライザー(EQ)と同じで音の帯域をいじって「明るさ」を調整する機能です。
- ローパスフィルター(Low-pass Filter):高音をカットして柔らかい音にする
- ハイパスフィルター(High-pass Filter):低音をカットして軽い音にする
例えば、ノコギリ波のシンセリードにローパスフィルターをかけると、高音が丸くなって、柔らかいシンセパッドのようなサウンドになります。
⚫︎エンベロープとは
エンベロープは、音の時間的な変化をコントロールする機能です。代表的なのが「ADSR」という4つのパラメータです。
- Attack(アタック) – 音の立ち上がりの速さ
使用例:ゆっくりにするとパッドのような音に - Decay(ディケイ) – 音の減衰速度
使用例:低くするとキレのある音になる - Sustain(サステイン) – 音を押さえ続けたときの大きさ
使用例:高くすると長く響く - Release(リリース) – 音が消えるまでの時間
使用例:長くすると余韻のある音になる
いくつか使用例をご紹介します!
ピアノのような「すぐ消える音」を作る場合は「Sustainを低め、Releaseを短め」
ファミコンのようなピコピコとした8bitを作る場合は「Sustainを高め、Releaseをゼロ」
ベルみたいな音を作る場合は「Sustainはゼロ、Releaseをめっちゃ長く」
にすると作れます。
ぜひ試して下さい!
シンセサイザーでよく使われる定番サウンドの再現法
最後に、シンセ初心者でも作りやすい定番のサウンドを紹介します!
- シンセベース
・波形:矩形波 or ノコギリ波
・フィルター:ローパスフィルターで高音をカット
・エンベロープ:アタックを早め、サステインを低め - シンセパッド
・波形:ノコギリ波 or サイン波
・フィルター:ローパスフィルターを少し開ける
・エンベロープ:アタックを遅め、リリースも長め - シンセリード
・波形:ノコギリ波
・フィルター:開き気味にして明るい音に
・エンベロープ:アタックを早め、ディケイを少し長め
これらの設定を試してみると、シンセサイザーの音作りの感覚がつかめるはずです!
ここまでの設定以外にもシンセのプリセット(既存の音)をいじるところから始めてみるのがおすすめです!
「こんなやり方があるのか!」と新しい発見ができるはずです!
こんな音が作りたいのにどうしてもわからない!
そんな場合はぜひZIGZAG MUSIC SCHOOLの無料体験レッスンからお試し下さい!