こんにちは!
ZIGZAG MUSIC SCHOOLでイラストのレッスンを担当してます、りえ です!
今回は、イラストを描くうえで押さえておきたいコツをひとつご紹介します。
ポイントはシルエットです。
さてクイズです。
このブログの冒頭にあった黒塗りの絵、それぞれ何が描かれているでしょうか?
正解は、りんご、帽子、イス、コップ、男の子、蝶々、花、女の子です。
すべてシルエットだけですが、
ほとんど当てることができたのではないでしょうか?
さらに言うと、男の子と女の子、それぞれの服装や持ち物までなんとなくイメージできた人もいると思います。
実は、人間は輪郭で物体を認識すると言われています。
ネコを描いたのに犬だと言われてしまう!など
描いたものを人から正しく認識してもらえないときは、
輪郭に注目してみるといいかもしれません。
正しく的確な輪郭は、見る人を惑わすことはありません。
誰が見てもそれに見える、というのはイラストが上手いことに直結します。
的確な輪郭とは?
これはマンボウ(魚)のイラストをシルエットにしたものです。
マンボウを知っている人ならおそらくマンボウだ!とすぐわかると思います。
では、向きを変えてみるとどうでしょうか?
同じシルエットですが、縦にすると…
鳥、おばけ、ロケット…?
なんだか違うものに見えてきませんか?
つまり私たちがイメージするマンボウらしさは、真横から横向きで見たものである、ということです。
りんごも同じように、横から見た角度が一番りんごらしいと言えます。上下からのシルエットはただの丸になってしまいますからね。
正しく的確な輪郭は見る人を惑わせない、と先ほどお話しました。
他の向きや角度から見ると特徴が失われてしまい、それが何なのか認識しにくくなる…
これでは的確とは言えませんよね。
・向きや角度が特徴をしっかり捉えている
・誰もがイメージする輪郭と一致する
これがイラストを描くうえでの的確な輪郭です。
描きたいものの特徴が一番わかりやすい、伝わりやすい、
そういう向き・角度を考えながら描く練習をしてみてください。
そして描いたイラストを黒く塗りつぶしてシルエットにした状態で
「これは何でしょう?」と身近な人にクイズしてみましょう。
当ててもらえなかったら、的確な輪郭をまだ探りきれていないということです。
正解率が高くなる頃には、ちょっとした絵でもグンと上手くなっているはず!