こんにちは、9月からzigzagミュージックスクールで教えております、アレクです。
現役で歌手活動をしております。
ボイトレから始めジャンルレスに、ギター弾き語りまで取り扱います。
これから一緒に頑張っていきましょう!よろしくお願いします!
ご挨拶は今後ちょくちょく小出しにさせて頂くとして、早速本題をば。
カラオケで撮った自分の歌唱動画を見た時、歌っている間のイメージと違い、棒読みのように聞こえてしまうという生徒さんの声がありました。
棒読みにならない歌い方、棒読みでない歌い方とはなんだろう、と僕なりに考えてみたので、研究のメモとしてブログに残しておきます。
話し声と歌声の違い
多く見られるケースとして、話し声のように聞こえる、日本語の自動読み上げのように聞こえる、というものがあります。
日本語の一文字一文字がはっきりと聞こえるケースです。
何がいけないの?日本語の歌じゃん!と思う方も多いかと思います。
しかし歌は歌詞を全てはっきりと発音しなくても成り立つんです!
僕が思う話し声と歌声の大きな違いは、「発音の強弱がついているかいないか」です。
この後体感していただきますが、プロのアーティストは、自身の歌に、発音の強弱やアレンジを加えて、リズムの心地よさや雰囲気をより高めています!
体感してみる
ここでは、Mrs. GREEN APPLEさんの「ライラック」の歌い出し、一番初めの一節を例に挙げてみましょう。
歌詞には著作権があるので、アクセント的に近しい言葉で代用します。「生きてゆくんだどうも」としましょう。
一度次の一節を何も考えずに読み上げてみてください。歌だと思わずに!国語の授業の音読だと思って文字通りに
①「いきーてゆくんだどーうも」
次はこの文章を読み上げてみてください。先程と同じように音読で
②「いきーてぅくーだどおんも」
話し声としては普段聞かないような不思議な響きになりませんか?
では次は、実際にライラックのメロディと歌詞に置き換えてみましょう!
ぜひご本家の歌い出しを聴いてみてください。
歌詞を見ずに、単語と思わずに、聞こえた音をそのまま頭の中でひらがなに書き起こすような感覚です。
ご本人は、②のパターンを歌っているように聞こえませんか?
そして最後に、実際に自分で曲に合わせて歌ってみましょう!
①と②、両方のパターンで歌ってみてください。
録音できれば両方取って、聴き比べてみるのもいいですね。
上手く当てはめると、②の方がリズムに乗りやすく、発音しやすいことが体感できるかと思います。
ひらがなでは完璧に表しきれない所もありますが、これこそが、話し声と歌声の大きな違い、「発音の強弱」が付いているかいないか。
アーティストの唯一無二の歌声を生み出す、1つの欠かせない要素であると僕は考えます!
(ただし、これはあくまで一例で、全てのアーティストが②と全く同じパターンで歌っているわけではないのでご注意を!アーティスト毎のこういった表現方法がある、という事の一例です。)
いかがでしたか?②はどういったテクニックを用いてあの形に変換されているのか、来月以降にまたここで解説できたらと思います。
一気に涼しくなってきたので、体調を崩さないよう!またここでお会いできたら嬉しいです。
アレクでした。ではまた。
写真は生徒さんがオススメしてくれた駅下の肉まん屋、羅家 東京豚饅。黒胡椒豚饅最高。
参考曲
Mrs.GREENAPPLE「ライラック」2024年、EMI Records
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