無料体験レッスン受付中!
吉祥寺のボイストレーニングスクール
ZIGZAG MUSIC SCHOOL

プロボーカルレッスンコースのブログ

続、棒読みにならないように歌うには

アレクです。現役で歌手活動をしています。

一気に寒くなってきました。皆様体調はいかがですか?鼻風邪だけには本当に注意してくださいね。マジであっという間に喉に行きます。

さて、前回は「棒読みにならないように歌うには」をテーマに、Mrs.GREEN APPLEさんの「ライラック」を例に挙げて紹介させていただきました。

今回は、そこを更に深掘りしていきたいと思います。

まだお読みいただいていない方は是非とも1つ前の記事を参照いただければ幸いです。

棒読みのような歌声を回避するカギ、歌声と話し声の違いとして「発音の強弱の有無」を掲げました。

では、どのように強弱をつければ良いのでしょう?今回は強める話にフォーカスします。

発音を強める「アクセント」

曲のリズムに合わせて、歌、発音の一部に加える強調を「アクセント」と言います。

文章ごとに存在する、はっきりと歌う、はっきりと聞かせる箇所のことです。

これをつける事で、疾走感や感情の高まりなどの表現、そして何よりリズムを声で表現することができます。

どこをどう強めれば良いのか

アクセントが入っている箇所は、主に原曲の中ではっきり聞こえる箇所、伸ばしている箇所、楽器との一体感のある箇所、など、様々です。

すべて必ずリズムの基点になっており、上手くアクセントを乗せれば、聞き手が歌だけで曲全体のリズムや強弱を感じ取れるようになります。

簡単に言えば、「どんどんリズムにノッてこう!」ということでもあります。

例を用いて説明します。前回同様、「ライラック」の歌い出しを例に挙げます。

歌詞はアクセントや発音の近い言葉、「生きてゆくんだどうも」で代用します。

「いきーてゆくんだどーうも」

曲のリズム、楽器との一体感を考えてみましょう。ギターに目を向けてみます。

ここの一節の中で、等間隔に3回鳴らすギター。その1回1回の頭のタイミングで歌っている箇所はどこでしょう?

「い『き』ーてゆ『く』んだ『ど』ーうも」

以上の3箇所となります。

ここにまずアクセントを付けてあげて、ギターの勢いと一緒にはっきり歌う、と意識してみましょう。

そして原曲を聴いてみると、もう1箇所。ラストの「も」も、かなり目立って聞こえますね。

ここにアクセントがつく理由は少々細かくなるので割愛させていただきますが(リズムが関係しています)、先程の3箇所と合わせて計4箇所をはっきりと歌ってあげましょう。

中でも「も」には少し工夫が入ります。

mの発音、唇を閉じる発音を強調させるため、「ん」を付け足して「んも」としてみましょう。

「い『き』ーてゆ『く』んだ『ど』ーうん『も』」

曲との一体感が強まり、少しずつ前回の例に近づいてきましたね。

次回に続きます。

アレクでした。ではまた。

写真は生徒さんからの差し入れドーナツ。吉祥寺にあるらしい。パン系の生地が美味。

参考曲
Mrs.GREENAPPLE「ライラック」2024年、EMI Records


吉祥寺のボイトレスクール「ZIGZAG MUSIC SCHOOL」の無料体験レッスンはこちら!