おはようございます。
声優コース講師のAKITAです。
さて、前回に引き続き、「実録!宅録声優24時」後編をお届けしましょう。
ボランティア?
リテイクも、作業が慣れずに数時間は掛かりました。
「10時間も掛かってるし流石に1万位にはなるよな..。ちょっとした飲み代になれば良いか…、勉強だ、勉強…。」
恐る恐る計算して出てきた金額はなんと….、約5,000円。
何度も計算し直しました、しかし出てくる数字はやはり5,000円。
10時間以上掛かっているのに、たったの5,000円!5,000円です!(通販系のナレーションは価格を2回言う場合があるぞ。2回目を強調する事が多いから覚えておくように)
さて、今回は知人だからと詳細を詰めることをせず気軽に引き受けてしまいましたが、やはり報酬を聞くまでは返事をすべきではありませんでした。
※フリーランス新法的には案件紹介時に報酬を提示しなければならない
そして久しぶりの知人というのも、結局は久しぶりの知人レベルだったという事です。
どうやら継続的にキャスティングをしている案件のようでしたが何でそんなに人がいないのか。
恐らく実際やってみて2度とやらないという声優が多かったのでしょう。
きちんとしていたら人手不足なんて事は無いはず。
だから数年ぶりに私に連絡をしてきた訳です。
私が逆の立場で同じ条件でプレイヤーにお願いするなら、
「ボランティアみたいな報酬で申し訳ないんだけど人が足りなくて困ってる。少し癖のある案件で手間も掛かるし無理なら断って良い。…..お願い出来ないかな?」と先に報酬と手間について説明するかな。
何なら一杯奢る。
残念ながら彼と今後の付き合いはないでしょう。

※孤立していくぞ
キャスティングに騙されるな
因みにまだまだキャスティングしているようです。
そんな簡単に「キャスティング」という言葉に近づかないように。
最近どこまでしっかりした仕事が分からないけれど「キャスティング」を謳っているフリーランスが増えています。
と、今回のお話しはここまでです。
前後編に分けて、「実録!宅録声優24時!」と題し、SNSで募集されている宅録案件の真実。
そしてプレイヤー同士のキャスティングについての私の体験をご紹介しました。
※ちゃんとしたのも中にはあると思いますよ。あくまでも私の体験談です。
恐らく経験の浅い方は、一案件数千円もしくはノーギャラでもこの仕事を引き受けたいと仰るかもしれません。
ただ、良いですか?
こんな雑な仕事は余程気持ちが強くない限り、自己肯定感を低めるだけです。
どの程度を目指して声優を名乗りたいかは人それぞれですが、大好きな憧れの有名作品に出て、しっかりした報酬を得たいのであれば見極めていきましょう。
声優やナレーターにおいて、大事なのは「環境(事務所)」だと私は思いますけどね。
へば。

※仲間を裏切るな
