男性が高いキーを歌えていると、とても魅力的ですよね。
でも出そうとすると声がひっくり返ったり、なんだかあのひとのように上手く歌えない・・・!
大丈夫です。
男性が高音を出すのにはコツがあります。
それを一つずつ見ていけば必ず出せるようになるので、ひとつずつ見ていきましょう!
高い声が出る仕組み
男性が地声で高い声を出せないのには理由があります。
まずは、どうやって高い声が生み出されているのかを見ていきながら、その原因を見ていきましょう。
声は肺に入った息(呼気圧)が適切に声帯にあたり、その声帯という器官がふるえることによって発生します。
そして最終的にはその音が、「共鳴」という形で外に出ていくことで豊かな音になります。
つまり
「呼気圧」✕「声帯」✕「共鳴」
という流れが、きれいな声を出すためのプロセスということなのですね。
この中で音程を出していくために大事なのは
「呼気圧」✕「声帯」のバランスです。
輪ゴムを思い浮かべてもらうとわかりやすいのですが、
長く引っ張った状態の輪ゴムを弾くのと、引っ張る強さが弱くみじかくなった状態の輪ゴムを弾くのでは音はかわってきますよね
長い状態の輪ゴムは音が高くなっていきます
対して短い状態の輪ゴムは低い音がなります
声帯もこのようになっていて、
高い音が鳴るときには声帯が長くのびています。
男が地声で高い声を出せない主な原因
踏まえて、高い声が出せない原因をまとめると、以下の4つになります。
踏まえて、高い声が出せない原因をまとめると、以下の4つになります。
①適切な呼気圧が作れていない
呼気圧とは、息の流れ、息の圧力のことです。
風船がしぼむときに入口を抑えると、圧力を感じると思いますがイメージとしれはそれに近いです。
ここで気をつけておきたいことは、力をいれれば「いい呼気圧」になるわけではないということです。
逆に力を入れすぎてしまうと風船が堅くなるように、呼気圧も弱まってしまいます。
呼気圧とは息を止めたときなどにおきる、空気が外に出ようとする圧力そのものです。
この圧力を出すためには、自然に息が出ていくような流れを作る必要があります。
この音を上手く音に変換できてこそ、高い声が出せるということです。
②声帯で音が適切に鳴っていない(または鳴らせている感覚がわからない)
声帯というのをしっかりと閉じていないと、声というのはなりません。
声を鳴らさないと高音まで上げることができないので、まずはこの「力を使わずしっかり音を生み出せている」という感覚を持つことが大事になってきます。
たとえばハミング、サイレンボイスなどでこの声帯を締めて音を出している感覚をたかいところまで出せるようになると、いろいろな音域の歌が歌えるということになってきます。
③腹圧がつかえていない
高音を出すためには「腹圧」というものを使う必要があります。
これは生理学的に言うと『腹斜筋・骨盤底筋・横隔膜を連動させて呼気圧をコントロールする』ということなのですが、意味がわかりませんよね。
簡単にいうと「お腹を外側に引っ張る圧力」と、「お腹を内側に押す圧力」を共存させる、ということです。
日常的な事柄に当てはめていくと、
・重い荷物を持つ時
・おしっこを我慢する時
・イスから立ち上がろうとする時
に、膀胱のあたり(丹田)がつよくグッとなる感覚がありませんか?
これがまさに腹斜筋・骨盤底筋・横隔膜が連動して動いているような感覚になります。
高音ではここを少し意識するだけで、のどが楽になって高音が出しやすくなってくるので、意識してあげるとよいでしょう。
④共鳴ができていない
最後に共鳴です。
共鳴は最後に喉でできた音が出ていく場所です。
ここで響かせて行くと、楽に大きな声が出ていくようになります。
音はいいのに大きくならない・・・!
という方はここが問題です。
よく言われるのは鼻腔共鳴や口腔共鳴などになりますが、
こういった部分でしっかり響かせられるようになると、明瞭な声が出せるようになっていきます。
逆に言えば、この4点さえ抑えてしまえば、誰でも高い声はだせるということです。
しっかりした発声をしたい方はボーカルコースへ!
地声と裏声とミックスボイスの違いとは?
「高い声」と一口にいっても、裏声なのか、地声なのか、それとも「ミックスボイス」なのか、疑問が湧きますよね。
ここではそれぞれの違いと、目指すべき「高い声」の種類について話していきます。
地声
地声とは声帯の広い範囲で音がなっている状態です。
輪郭のある、響いている声がコレにあたります
裏声
一方裏声とは、声帯の一部少ない場所で音がなっている状態です。
よく勘違いされがちなのは、裏声=息漏れ(声帯が開いている)というイメージですが、これは正確ではありません
正しくは「声帯は締めた状態で鳴らす割合が少ない」という状態です。
そのためクラシックの歌の練習でも声帯閉鎖の練習をする場合があります。
基本の声の出し方は土台としてはポップスもクラシックも変わらないということですね
ミックスボイス
ではミックスボイスとは?
YouTubeなどでさんざんもてはやされていますが、これは定義が難しいです。
なぜならミックスボイスは、地声と裏声の中間の状態だからです。
例えば極端ですが
地声(多い)ーーーーーーーーーー裏声(少ない)
のような10マスの表があったとして、ミックスボイスはこの地声と裏声の中間地点になります。※カッコ()の中は声帯がふるえている量です。
つまり、この図の中間地点10個すべてがミックスボイスになるということです。
例えばミックスボイスA
地声(多い)ーーー◯ーーーーーー裏声(少ない)
またはミックスボイスB
地声(多い)ーーーーーーー◯ーー裏声(少ない)
で音の質感がぜんぜん違います。
ミックスボイスの練習をするときには、このことに留意して自分がどんな音を出したいかに注目することがとても大切です。
練習としては地声・裏声の音域をきれいにあげる練習→つなげる練習をしてあげると早いといわれています。
高音を出したい方はミックスボイスコースへ!
男が地声で高音を出すための具体的な練習方法
ここでは男性が高音を出せる様になる練習を一つずつ見ていきましょう
ここでは男性が高音を出せる様になる練習を一つずつ見ていきましょう
リップロール(呼吸)
ポップス、クラシック関わらず歌い方で必ず出てくる練習方法です。
リップロールは練習すると歌う際に使う息の流れが掴めるようになっていきます。
このように唇をふるわせていきます。
できないときはまず、唇をプルプル震わせるだけで大丈夫です。
次第に小さい音でもいいので、音を乗せられるようにしていきましょう
ハミング(声帯閉鎖と響きの感覚)
次にハミングで音を上げていってあげましょう。
ハミングは声帯を無らしつつも、息の流れを出しすぎない音の出し方を矯正的に教えてくれます。
最初に流れている音に合わせて口を閉じてハミング「んー」と声を出してあげます。
このとき高音が難しくなってきたら腹圧を意識してあげます。
鳴るべ響いている場所が動かないように気をつけながら、ピアノの音に合わせて音を響かせてください
口腔共鳴(共鳴)
最後に口腔共鳴です。
共鳴は鼻腔共鳴、胸声、頭声などいろいろありますが、
大きく分けて口で響かせると口腔共鳴、声が大きく響くようになっていきます。
口腔の響きは特にちゃんと出せているか自分では判断が効かないので、プロに聞いてもらうようにしてください。
こちらの動画では9分半からが練習になります。
ただあくまで補助的な練習として、口の奥が広がっていること(よく「あくびの口」といわれます)を意識しながら、音階に合わせてあげてください
高音を出したい方は高音ボイトレコースへ!
Q&A
高音練習は毎日したほうがいいですか?
はい、短時間でも毎日続けるのがおすすめです。
ただし、長時間やりすぎると声帯に負担がかかり、逆に高音が出しづらくなることがあります。
最初は1日10〜15分程度から始めて、喉に疲れや痛みが出ない範囲で練習していきましょう。
特に高音練習は、筋トレのように少しずつ感覚を育てていくものです。
無理に大きな声で出すよりも、小さめの声で安定して出せるようにすることを意識してみてください。
高い声を出すと喉が痛くなるのはなぜですか?
高い声を出したときに喉が痛くなる場合、喉まわりに余計な力が入っている可能性があります。
本来、高音は喉だけで押し上げるものではありません。
息の流れや腹圧、声帯の使い方、響きのバランスが整うことで、楽に出せるようになります。
喉が痛い状態で練習を続けると、声枯れや炎症につながることもあるため注意が必要です。
痛みを感じたら一度練習を止めて、リップロールやハミングなど、負担の少ない練習に戻るようにしましょう。
カラオケで高音が出ないときはキーを下げてもいいですか?
もちろん大丈夫です。
キーを下げることは逃げではなく、自分の声に合った高さで歌うための大切な調整です。
原曲キーにこだわりすぎると、喉に力が入りやすくなり、歌全体のクオリティが下がってしまうこともあります。
まずは無理なく歌えるキーで、音程・リズム・表現を安定させることが大切です。
慣れてきたら少しずつキーを上げていくことで、自然と高音域にも挑戦しやすくなります。
高音を出す前にウォーミングアップは必要ですか?
必要です。
いきなり高い声を出そうとすると、声帯や喉まわりに急な負担がかかりやすくなります。
歌う前には、軽いストレッチや深呼吸をして体の緊張をゆるめてから、低めの音域で声を出していきましょう。
リップロールやハミングなど、本文で紹介した練習をウォーミングアップとして使うのもおすすめです。
高音は準備ができた状態で出すほうが、声も安定しやすくなります。
高音が出やすい日と出にくい日があるのは普通ですか?
はい、普通です。
声は体調の影響を受けやすく、睡眠不足、疲れ、乾燥、花粉、風邪気味の状態などによって出しやすさが変わります。
また、前日にたくさん話したり歌ったりしていると、声帯が疲れて高音が出にくくなることもあります。
その日の調子が悪いときは、無理に高音を出そうとせず、低めの音域で軽く声を整える程度にしておきましょう。
安定して高音を出すためには、練習だけでなく、体調管理や喉のケアも大切です。