ZIGZAG MUSIC SCHOOLでボーカルコースを担当しています。
山倉弘紀です。
寒暖差が激しいものの暖かさを感じられる日が増えて気持ちがいいですが、春になると偏頭痛が始まるので私にとってはあまりいい季節ではありません…笑
頭痛のストレスも楽しく歌って忘れられるようにしようと思います。
さぁ「れんしゅうのすすめ」シリーズの4つ目のお話をしていこうと思います。
1回目はチューニング=音程を整えましょうというお話
2回目はリズム=正しいリズムを刻みましょうというお話
3回目はドラムの聴き取り方のお話
なかなか長編になってきました。
今回はベースの聴き方をお話ししていこうと思います。
「ベースって聴こえにくい」
「あんまり目立たないポジションの楽器」
学生時代始める人も少なかった楽器がベース。
そんなイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなお話しを少しずつ掘り下げていこうと思います。
1・ベースが聴こえない
まずベースが聴こえないという方も正直いらっしゃると思いますが最初に声を大にして言いたい。
ちゃんとどの曲でもベースはなっています。
むしろ「聴こえづらい」と感じてしまうぐらいに音楽に馴染んでいるというベースプレイヤーの腕の高さがそれを証明していると言ってもいいと思っています。
ベースの音を聴き取るには前回のドラムの聴き取り方同様、ベースがどんな音で鳴っているのか聴く必要があります。
YoutubeなどでベースYouTuberがたくさんいますがベースの弦を引っ張って叩いてを繰り返すスラップという奏法で演奏する動画ものすごく目立っているので
「普通にベースを弾いている人が少ない」という悲しい現実があります。
そこでいい曲を見つけました。演奏内容もシンプルで聴いたことがある人も多いのではないでしょうか?
QUEEN ”Another One Bites The Dust”
どあたまからドラムとベースしかいないのになぜこんなにワクワクするのでしょうか。
思わず手拍子したくなり、合いの手を入れたくなるような曲です。
ギターも同じフレーズを「ツクツク…」と弾いていたりしていますが、ベースのほうが
「柔らかくて太い」そんな印象を感じないでしょうか?
ベースの役割として最もわかりやすく、楽しいフレーズなので紹介させていただきました。
日本人の曲も一曲あげていきましょう。
Vaundy ”踊り子”
これもQUEEN同様ドラムとベースから始まっているイントロが印象的ですよね。
ギターや他の鍵盤パートなどがかなり脇役感があって、ベースがしっかり聴き取れるし、
「なによりもリズムが美味しい」そんな表現で語りたくなるような曲です。
※写真は山倉のバンドのRec中のベースです
2・ベースの役割と印象
前の章の2曲を聴いてくれた方、本当にありがとうございます。
音楽が大好きな皆様で嬉しいです。ここで一緒に考えてみましょう。
ベースがいないと何が起こるのか。
めちゃくちゃちょうどいい動画がありました。
ベースがいないとどうなるのか
一言でいうとものすごく痩せてきこえますよね。
まるでお湯に塩をとかして「これはスープだ」と言い張るぐらいには無理のある状態と言い切っていいと思います。
よくロックスターがギターを思い切りかき鳴らしたりしているイメージがありますが、ギターそのもののサウンドは迫力がある楽器ではなく、ベースにもドラムにも簡単に負けてしまったりします。
実は皆さんがいつも聴いている音楽のエレキギターはおんなじフレーズを2回録音するダブリングという方法で「ベースやドラムに負けないように」録音していることが多いです。
つまりものすごく風味の強い出汁だと思っていただければ。
またベースのフレーズは前回の記事で説明したドラムセットのうちの「バスドラム」のアタックと呼応していることが多いです。
なのでドラムが聞こえるようになると自然にベースも聞こえるようになってくるし、ドラムの埋められない隙間をベースが縫うように彩っていることがわかります。
これを書きながら正直今すぐ音楽が聴きたいです。
ベースは聴こえづらいのではなく、もっとも自然に包み込んでいることがわかりましたね。
僕も改めて勉強になりました。
3・山倉の大好きなベーシストの話
僕のブログを読んでくださっている方々はかなり音楽に対して深掘りするのがお好きな方なのではないでしょうか?
僕の記事で取り上げるミュージシャンたちは正直誰にでも響くような個性の人とは言い難いです。
バンドマン上がりですのである程度飛び出してくる個性を聴きたいと思うからです。
そんな僕が大好きなベーシストとその曲を紹介して今回はブログを終了したいと思います。
日向秀和 (ストレイテナー)
原昌和 (the band apart)
貴重なベース定点動画
Pino Palladino
ぜひ動画をチェックしてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またお会いしましょう!