こんにちは。
ZIGZAGの熊本です!
今月は少し久しぶりにドラムのレコーディングがありました。
普段の活動はライブ現場のほうがはるかに多いので、たまのレコーディングは刺激になります。
やはりライブとレコーディングでは楽器への向き合い方はかなり変わりますからね。
今回のブログでは時系列にまとめて振り返りつつ、手順と現場で意識することについて書けたらなと思います。
※今回はとても忙しく写真は撮れなかったので以前レコーディングした画像を使います。
事前準備
持っていく機材はレコーディングに適したものをチョイス。
多少のたたきにくさや運搬のしづらさより、優先したくなるほどの音の良さがあればそっちを選びます。
今回は普段のライブでは使わない少し重いペダルにしました。
自分の持ってる機材の中で左右差もなく一番しっかり音が鳴ると思うツインペダル。
スネアは録る曲の雰囲気から金属製が良さそうと思ったのでスチールをチョイス。
その他機材はスタジオの物をレンタル。
事前にスタジオの機材リストをチェックし、良さそうだったのでスネアとペダル以外は全てレンタル。
今回は準備期間5日ほどの急な依頼だったこともあり自分のドラムセットの調整や運搬の手配も厳しかったので助かりました。
スタジオ入り、セッティング
少し早く到着しましたが、すでにスタジオスタッフさんやエンジニアさんはいらっしゃり、セッティングできるとのことなので早速セッティングします。
ドラムはセッティングが大掛かりなので隙さえあれば早めの行動を心がけます。
ライブハウスやリハーサルスタジオのように最初から備え付けのドラムセットが鎮座してることはほぼないので、一から組み立ててセッティングします。
そしてチューニングもしっかりと。
作家さんの注文によりスネアのピッチは決まっていたので、そこを合わせてその後にセット全体を調整。
スネアの材質、種類はスタジオにあるものと比べた結果やはり持参したスチールスネアに決まりました。
ドラムが組み終わってもセッティングは終わりません。
セッティングしたドラムに合わせてエンジニアさんが一本一本マイクを立てていきます。
セッティングに問題がなければ静かにしておくこと!これは大事ですね。
ドラムはとても音が大きい楽器ですから。
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打ち合わせ
今回のレコーディングで現場にいたのは自分(ドラマー)、エンジニアさん、アシスタントエンジニアさん、作家兼ディレクターさん、作家マネージャーさん、レーベルスタッフさんの6名。
ドラムを録るだけの日だったので、必要最小限の少数精鋭が集まったといったところですね。
セッティングが終わり、録音前に作曲者と少し打ち合わせ。
事前にもらっていたデモ音源の通り忠実に叩くところと、自分なりのニュアンスやその混ぜ具合、叩くテンション感など問題がないかをある程度確認します。
録音スタート
まずはサウンドチェック。
エンジニアさんが立てた全てのマイクやその配線はが問題ないかの確認と、大まかな音作りの時間。
エンジニアさんの指示を聞きながら太鼓とシンバルを一つ一つ叩き、その次にドラムセット全体を使ってフレーズを叩き続けます。
サウンドチェックのオーケーが出たらテストも兼ねて軽く一回曲を叩いてみます。
ヘッドフォンで聴くメトロノームと音源、自分の音の音量バランスを手元のキューボックスで整えながら叩いてみます。
耳中のバランスが整ったら、テイクを重ねていきます。
曲をフルで数テイク叩いたら、作家さんと聴いてみて、その場で出たアイディアを活かしてみようか、逆にここはもっとシンプルにしてみようかなど細部のすり合わせをしてからまた数テイク。
アレンジ面もプレイ面も問題ないかなというところでドラムセットでの録音は終了。
次にオーバーダビング用のスネアだけのフレーズの録音です。
サビの後ろでうっすらマーチングのようなスネア連打を入れるということで、木製のものに変えてチューニングもメインより少し下げタイトになるよう調整して叩きました。
エディット、片付け
テイクが溜まったところで、作家さんとエンジニアさんと自分でエディットの会議。
音を聴きながら「Aメロは5テイク目のやつで、サビは6テイク目!」など各テイクから良かったところをチョイスし繋いでいく作業です。
すり合わせてテイクを重ねてるので最後の方のテイクがいいかと思いきや、途中思いつきで入れていたフレーズが良くて「コレは採用しよう」ということもありました。
最後にエディットし終わった音源を聴いて問題なかったらスタジオ作業はここで終了です。
そうしたらドラムセットをバラし全てケースに戻してスタジオを更地に。
マイクを片付けるエンジニアさんとおしゃべりしながらの作業でした。
「ここのスタジオの階段や出入り口、間取りが複雑なのは、もともとのオーナーのミュージシャン〇〇さんが警察から逃げやすくするためなんです。」
なんと!
これにて終了
コレでこの日の作業は全て終了です。
細かい調整はエンジニアさんにお任せ。
この後にほかの楽器と歌も乗ってくるので、どうなるか、完成が楽しみですね。
それにしても、ライブラッシュの中で急なレコーディングだったので力の入れ具合、逆に力の抜き具合などその場での調整が少し難しかったですね。
今回の作家さんが何年もの付き合いの方かつバンドでも一緒にやらせてもらってた方だったので、自分のことをある程度知ってる上で信頼してくれてのオファーだったので嬉しかったです。
お互い、「たぶんこうしたいんだろう」、や「きっとうまくいくはず」みたいな言葉を交わさなくともなんとなく理解できる部分も多かったですね。
作家とプレイヤーという別の立場になっても、バンドマン同士の強い信頼関係は変わらず続いています。
そこそこの年数経ってくると環境とか人間関係とか変わったりするけど、変わらない繋がりもありますね。
「ここで繋がったか!」という場面もけっこうあります。
このご縁に感謝。
では今回はこの辺りで!
それでさまた来月。
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