先月ぶりです。水上です。
新しい環境を迎える準備をしている方も多いのではないのでしょうか?
感染症などに気をつけて、日々を過ごしていきましょう。
今回は前回やったボイシングの応用を話していきたいと思います。
トップの音を連続させると耳につきやすい
トップの音とはここでは和音の1番最高音のことを指しましょう。
ここにとあるコード進行を並べます。キーはC(=Am)です。
Am→Em→F→G→C
スピッツのチェリーのサビでも使われているコード進行ですね。
一般的なコード名通りに弾くと
となります。
AmからEmにコードチェンジした時にトップの音は「ミ」から「シ」に移動します。かなりの距離の移動ですね。
Emの構成音の中には同じく「ミ」の音が入っています。
トップの音を揃えるとしたらAm→Emのコードチェンジする場合、
とトップの音を揃え持続させると耳に残りやすくなります。
トップの音をできるだけ移動せずにコードチェンジしよう
Am→Emは解決しましたが、トップの音である「ミ」の音が入っていないF、G、はどうしていきましょうか?
ソ、シ、ミ、と積み上がっているので最短距離で動くとしたらファ、ラ、ド、かラ、ド、ファの二択ですかね?
トップの音であるミをあまり移動させたくないとすると、半音での移動のファをトップの音にしてみましょう。
全体的な流れはこうなります。
次のコードGが迷いどころではあります。ラ、ド、ファと積み上がったらシ、レ、ソといくと移動が少なく感じられますが、残りのCを見た時に、トップの音をミで終わらせたいです。
となった場合ソ、ド、ミで着地させたいので、Gはソ、シ、レにしてみましょう。
全体的な流れはこうなります。
5つのコードが進行していく中でトップの音を「ミ」と定めた場合このように構成音の順番を組んでいくことができます。
まとめ
最小限の音の距離の取り方をするだけで、スマートな音の運びになる他、トップの音が固定されると、耳に残りやすくなります。
またよくみると1番下の音、ベースの音がほぼ動かずに、また真ん中の音もほぼ同じ音を使い、コードを移動できるんですよ!
鍵盤楽器以外にストリングスの音の構成の仕方などにも活用してみてください。
ではまた来月!