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DTM教室コースのブログ

【初心者向け】ミキシングに使用するコンプレッサーについて

前回はイコライザーの使用方法について解説していきました。

今回はコンプレッサーの扱い方を説明していきます。

イコライザー同様にどのトラックにも挿す可能性がありつつも、わかりにくいコンプレッサーについて知識を深めていきましょう。

コンプレッサーとは?

コンプレッサーは、音を圧縮するプラグインであり、ダイナミクスのコントロールとサウンドのカラーリングの両方において、音楽制作やエンジニアリングにおいて非常に重要な役割を果たします。

コンプレッサーで使用する各パラメーター

  • Threshold(スレッショルド)
    音が圧縮され始める音量の基準点。ここで決めた基準点に入ってくる音が達しない場合は圧縮が働きません。
  • Ratio(レシオ)
    スレッショルドで設定した音量に達した際に、どれくらい強く音を圧縮するかを決定するパラメーター。2:1、4:1、8:1のように圧縮の比率が上がるにつれて原音と比較してより強く音を圧縮します。
  • Attack(アタック)
    スレッショルドで設定された音量に達してから、レシオで設定された圧縮率に到達するまでのスピードを決定します。アタックタイムを速く設定すると、音の立ち上がり部分(トランジェント)がすぐに圧縮され、潰れたサウンドになります。逆にアタックタイムを遅く設定すると、音の立ち上がり部分がコンプレッションの影響を受けずに通り抜け、パンチのあるサウンドが得られます。
  • Release(リリース)
    音を圧縮した後、どれくらいのスピードで原音の音量に戻すかを決定します。リリースを速く設定すると、圧縮がすぐに解除され、音の余韻が保たれます。リリースを遅く設定すると、圧縮状態が長く続き、音のサステインが伸びたように聞こえることがあります。
  • Make-up Gain / Output Gain(メイクアップゲイン / アウトプットゲイン)
    圧縮によって下がった音量を補償し、全体の音量を調整するパラメーターです。
  • Knee(ニー)
    VCAコンプレッサーなど一部のコンプレッサーには、圧縮が始まる際のカーブの特性を設定するニーパラメーターが搭載されている場合があります。

コンプレッサー使用においての考え方

  • ダイナミクスコントロールとサウンドカラーリング: コンプレッサーは、音量の強弱をコントロールするだけでなく、音に特定の質感や色を与える上でも非常に重要です。
  • 音量の相対的変化: コンプレッサーはEQと同様に「ボリュームを操作するプラグイン」であり、音を相対的に変化させるものです。大きな音量を抑えることで、相対的に小さな音量が持ち上がったように聞こえる、あるいはその逆という考え方が重要です。
  • 目的意識を持つ: コンプレッションは「音を良くする」「音を大きくして迫力を出す」といった漠然とした理由で使うのではなく、どのような目的で、なぜそのコンプレッサーを使うのかを理解することが重要です。かけ過ぎや不足は避けましょう。
  • ソースとシーンに合わせた使い分け: コンプレッサーには多くの種類があり、それぞれに特性があるため、ソース(音源)や音楽のシーンに応じて適切なものを使い分けることで、クオリティーアップや作業効率化につながります。

最後に

EQほど誰の耳にも違いがわかりやすいとは言いづらいがなくてはならないエフェクト。

最初の頃は操作が大変難しいかと思いますが、プリセットを選んで最低限のスレッショルドだけを調整するなどでも良いかと思います。


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