安田の可愛い子猫ちゃんたち、お待たせしました。
スクールでレコーディングなどの経験がある生徒さんや講師の方は、
↓これ
や、これ↓
を目にしたことがあるんじゃないでしょうか?
一体なんの役目なんでしょう??
簡潔にいうとコンプレッサーは大きい音と小さい音の差を少なくしてくれています。
スクールのレコーディングルームの接続順を用いてご説明してみます。
お仕事や家事や学校や日々にくたびれた皆さんが精一杯の声で歌います。
↓
声はマイクに入ります。
↓
マイクに入った信号はマイクプリアンプで増幅されます。
↓
マイクプリアンプからコンプレッサーに信号が送られます。
↓
コンプレッサーで音量の大きい箇所を小さくして、
均等になったのを増幅し、オーディオインターフェースへ送られます。
↓
オーディオインターフェースでデジタル信号に変換された信号がパソコンへ送られ、
パソコンから出力された信号はオーディオインターフェースへ戻り
アナログ信号に変換されスピーカーへ送られます。
↓
音が鳴ります。
↓
くたびれた私たちの耳へ届きます。
こうなってます。↓
声はマイクに入ります。
↓
マイクに入った信号はマイクプリアンプで増幅されます。
↓
マイクプリアンプからコンプレッサーに信号が送られます。
↓
コンプレッサーで音量の大きい箇所を小さくして、
均等になったのを増幅し、オーディオインターフェースへ送られます。
↓
オーディオインターフェースでデジタル信号に変換された信号がパソコンへ送られ、
パソコンから出力された信号はオーディオインターフェースへ戻り
アナログ信号に変換されスピーカーへ送られます。
↓
音が鳴ります。
↓
くたびれた私たちの耳へ届きます。
ここまでついてこられたあなたは、
もはや変態の領域へ片足を突っ込んだことになります。
そしてここで一旦全てをひっくり返しますが、
コンプレッサーは実は、なくてもいいです。
あった方がいいけどなくてもいいです。
あとで掛けることにはなりますが、
パソコン内のプラグインは掛かり方が大胆なので、
スクールでは掛かりの自然な実機を設置しています。
そこで調節が必要なのが、
スレッショルド、レシオ、アタック、リリースです。
この4つの意味を知らなくては、真の変態にはなれません。
まずはじめに、スレッショルド。
これは大きい音のピークを決めます。
例えば、ドの音が15db、レの音が8dbで入力されたとしましょう。
スレッショルドを-5dbに設定するとドの5dbにコンプレッサーは作用することになります。
しかし、これだけではまだ何も変わりません。
印を付けただけです。
2つの写真には、スレッショルド(Threshold)という表記がないですが、
インプットを時計回りに回していくと、右のメーターの針が振れます。その針を見て、値を決めていくわけです。
重要なのはレシオです。
スレッショルドとレシオは2つで1つ。マブ達です。
例に挙げた5dbの、圧縮比率を決めるのがレシオです。
スクールのコンプレッサーで言うと
4は4:1(25%)、8は8:1(12.5%)、12は12:1(8.3%)、20は20:1(5%)、%分下げるのではなく、
その値まで下がります。
4に設定すると5dbは1.25dbになるわけです。
そしてアタック。
アタックはレシオの圧縮比率まで到達する時間の長さをコントロールします。
音は無音から始まります。
最大音量まで到達するスピードはその音で異なります。
音には速度があります。
コンプレッサーのアタック設定は、
その音の速さや役割によって変えます。
音量差をなるべくなくしたければ早め、
音量差があってもいい時は遅め。
ヴァイオリンとかは遅め、
ドラムとかは早め。
ざっくりこんな感じです。
用途によって変えます。
次はリリース。
スレッショルドで設定した(例では-5db)のところまで音量が下がり、
コンプレッサーが圧縮をやめはじめてから圧縮が0%になるまでの時間の速さをコントロールします。
余韻を残したければ長め、パキッとさせたければ早め。
以上、この4つをうまく使って、
最高の歌を録音しようと、
日々つまみをグリグリして、
手のグリグリ筋を鍛えているわけです。
分かりましたよね?
勘のいい皆さんなら、もうお気付きでしょう。
そうです。
かっこよけりゃいいんです。
次回はイコライザーのお話をします。
また。