前回は楽器や知識無しで出来る、オリジナル曲の作り方を説明いたしました。
今回は題名にもある様に、ボーカルのマイキングについて、語ろうかなと思います。
マイキングというのは、出した音をどの様にマイクで拾っていくか(録音していくか)という事です。
大まかにボーカルのマイクというと、①ダイナミックマイクと②コンデンサーマイクがあります。
①
②
今回はダイナミックマイクを使った、ボーカルのマイキングについて触れていきますが、その前に、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いをザッと説明していきますね。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いについて
・ダイナミックマイク
ダイナミックマイクは1つの方向の音しか拾いません。その為隣でギターが鳴っていようが、うしろでドラムが大きな音を出していようが、ちゃんとボーカルの音だけを拾ってくれます。
衝撃にも強いのでライブやコンサートでよく使われてますね。
教室に置かれているダイナミックマイク(上記の写真①)は、SHURE SM 58というもので通称「シュアのゴッパー」と言われたりします。
ダイナミックマイクの定番ですね。
スタジオやライブハウスなどでも、よく使われております。
・コンデンサーマイク
それに対しコンデンサーマイク(上記の写真②)は、収音の範囲がとてつもなく広いです。繊細な音を拾ってくれるので、細かいニュアンスや表現などを取り逃がしません。
楽曲制作においてのレコーディング等に長けております。
ボーカルだと少しの息遣いやリップ音、空気感も収音されます。
その他、弦楽器等では弦が擦れる音、ピアノなんかではペダルの音や、ハンマーが弦を叩く音等、本当に細かい音をコンデンサーマイクは拾ってくれます。
因みにお腹がなった音や、部屋のエアコン、換気扇の音等も拾われちゃいます。
しかし、衝撃には弱く湿気にも弱いので、ボーカルを録音する際は、ポップガードという、つばや息がマイクに直接吹きかからない為の道具をつける必要があります。
たまにSNSでコンデンサーマイクを手で持って、ダイナミックマイクの様に歌っている動画(カバー動画や歌ってみたなど)がありますが、あれはパフォーマンスの一部としてみた方が良いです。
実際にあの様な使い方をしてしまうと、壊れてしまうので気をつけましょう。
ダイナミックマイクのマイキングについて
今回はダイナミックマイクのマイキングの話になりますが、コンデンサーマイクでも理屈は基本的に同じです。ダイナミックマイクはさっきも言った様に、1つの方向の音しか拾いません。
つまり違う角度からの音はきちんと拾ってくれません。
オペラやジャンル、人によってそれぞれマイキングが変わってきますが、大体のポップスの発声の仕方的に音はこの様に出ます。
写真のイラストの様に、口から出た音を真っ直ぐ拾うためには、この角度が重要になってきます。
悪い例も載っけますね。
実写もあります。こちらは良い例です。
出している音に対して真正面に真っ直ぐマイクを配置することによって、しっかり歌声を拾ってくれます。
次によくありがちなダメな例です。
音を拾ってくれないわけではないですが、拾う音は小さく、せっかくの表現も台無しになってしまいます。
玉置浩二さんや西川貴教さん、「千の風になって」で有名な秋川雅史さんの様に、共鳴や声量によってはマイクの角度や位置が変わってきますが、大体の人間は上記の様にマイキングしてあげましょう。
実際に「あ〜」っと声を出していろんな角度方向でマイクを動かしてみてください。
1番あなたの歌声をちゃんと拾ってくれた角度、位置を鏡などで確認しながら覚えましょう。
因みに、張り上げたり音量が大きくなってマイクを遠ざけたりする際は、平行に移動してあげましょう。
どの体勢になっても、この位置、角度は変わりません。
マイクスタンドを使っても同じことです。
いかがだったでしょうか。ZIGZAG MUSIC SCHOOLでは両方のマイクが置いてあります。
(写真は実際に教室で撮っております。)
生徒の方は試してみて下さい。
生徒さんじゃなくとも、スタジオに入って歌ったりする際に是非、意識してみて下さい!
ではまた来月です。良いお年を〜。
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