こんにちは!
イラスト講師のりえです。
レッスンで絵を描いていて、ほぼすべての生徒さんが「わからない」「難しい」と手を止めてしまいがちなもの…
さて何だと思いますか?
正解は、手です!
人物の絵を描く上で、手は避けて通れません。そして上手く描けるととっても嬉しくて楽しい、自信に繋がる部分でもあります。
今回は手を描くときに、ぜひやってみてほしいことをいくつかご紹介したいと思います。
関節と筋肉の構造を意識
手を描くとき、どこかのっぺりしてしまう…なんか上手く描けない…
漠然と苦手意識のある人は多いのではないでしょうか。
何かを描こうとしてつまずいたときの解決法として『そのものの構造を理解する』ことをまずやってみてほしいです。
人体の場合の構造とは、骨や筋肉のことを指します。
難しそう…と思うかもしれませんが、音楽でいうと、楽譜を読めるようになるともっとうまくなるよ!みたいな話です。
絵も、描きたいものの構造を理解していると、アタリを的確にとらえることができます。
手を描く場合、まずひとつひとつの関節の数と位置を把握しましょう。
青は骨のライン、赤が関節の位置です。
片手の指だけで関節は14個存在します。
片手だけで、14箇所も曲がるところがあるんです!
どこがどれくらい曲がるのか、曲がる方向と曲がらない方向等、可動域を自分の手で確認してみてください。
あり得ない方向に指が曲がっている!手袋みたいにのっぺりしている!みたいなことは、この関節の把握をするだけで起きにくくなります。
手の筋肉としておさえておきたいのは2つ。
親指の付け根にあるふわっと丸みのある筋肉。そして小指側にある縦長の側面クッションのような筋肉。
この2つのふくらみや丸みを意識すると、よりメリハリや立体感が出てのっぺりが軽減します。
実際にそのポーズをやってみる
絵を描く前に資料の準備は大事!という話を初回のブログでしました。
特定の景色を描くならその場所まで行って写真を撮ったり、特定の物を描くなら実物を買いに行ったりする必要があります。
そこまでしなくても画像を検索したりして、描きたい角度や好みの構図を資料として探す必要があります。
では手を描くときは…
描きたいポーズが明確なときは、自分で実際にそのポーズをやってみることをオススメします。
手はいつでもどこでも誰でも、すぐに見放題なんですから!
実際にやったうえで、描きたい角度から見るとさらに良いです。
自分だと見えない角度の場合は、誰かにかわりにやってもらったり、写真を撮ってもらうのも良いと思います。
イメージしていたよりこの指は曲がっていないな、ここに空間があるな等、実際にやることで気づくことも多いです。
例えば力を入れずだらっとした手を描く場合、指をまっすぐに描こうとする人がいますが、実際にやってみるとすべての指がちょっとずつ曲がっていたりします。
逆に指がまっすぐ伸びているときは、力を入れて意識的にピシッとしていることが多いです。
例えば敬礼のポーズは指がまっすぐですよね、さらに指先をほんの少し反らせてあげると力んだ感じがより伝わります。
まとめ
①見本や資料を準備、実際にやってみて観察や撮影するとなおよし
②関節の位置と曲がり具合をチェック
③②をひとつずつ確認しながらアタリをとり、描画
この流れでとにかく数をこなしましょう。
手は角度によって見えない指があったり、手首の太さが変わったり、見え方もとても様々です。
ぜひいろんな角度で観察をしてみてください!
吉祥寺のボイトレスクール「ZIGZAG MUSIC SCHOOL」の無料体験レッスンはこちら!
