こんにちは!
イラスト講師のりえです。
イラストを描いていて、なんだかのっぺりしてしまう、立体感が出ない…
生徒さんからよくこぼれる言葉です。同じような悩みを持つ人は多いのではないでしょうか?
そしてその悩みの先に皆さん口にするのが「影のつけ方がわからない」です。
どこに、どんなふうに影をつければいいかわからない…
原因は大体決まっています。
皆さん、同じようなところを見落としがちです。
そんなときは次のことを意識してみてください。
光源を決めよう
そもそもですが、影があるということは、光が当たって明るい場所も同時に存在することを意味します。
ここで重要なのは、光源(こうげん)を決めることです。
光源とは、光やライトの位置のことです。
屋外の場合は太陽、屋内の場合は照明などをイメージしてください。
どこから光が当たっているのか、それを決めることで明るくなる場所と暗く影になる場所も決まります。
そして光源の位置は、どこに設定するかによって絵の印象がガラリと変わってきます。
光源が上からだと、なんとなくポジティブな感じに。
光源が下からだと、なんとなく…ややネガティブな感じに。
今から描く絵をどんな雰囲気にしたいか、見る人にどんな印象を与えたいか。
そんなところも含めて、光源の位置を考えてみてください。
上のぶどうのように、ひとつの線画を違う光源設定で複数着色してみるのも、影や演出の良い練習になるのでオススメです。
…とはいえ、光源って言われてもピンとこない、光源を決めても結局どこに影をつければいいかわからない…
そう思いましたか?そんな人は、もっと基本的なことを押さえておく必要があります。
すべてのものは奥行きのある立体である
今までのブログでも何度も語ってきたことではありますが…大事なことなので何度でも言います!
光源を決めたところで、描いたものを立体物として捉えられていないと意味がありません。
ぶどうを描いたとしても、図形の円をたくさん描いた!と思っているうちは、影のつけようがありません。
一つひとつの実は円ではなく奥行きのある球体で、その球体が前後左右様々な位置関係で一房ができあがっている、と認識すること。
ここで初めて、じゃあここは光が当たって明るい、ここは隠れて暗い、と明暗を考えることができるのです。
まずはぶどうのように、簡単な立体物から影をつける練習をしてみてください。
描きたい実物を用意し、手元からライトを色んな方向で当てて実際の影を観察するのがベストです。
人体の場合も基本は同じです。
頭は球体、腕や足は円柱など、パーツごとにどのような立体であるかを考えながら描写して、光源の設定から明暗を決めていきます。
初心者の場合は、まずは頭身の小さなぬいぐるみやキャラクターを模写して練習してみるのもオススメです。
イラストの上達は立体物の観察がとにかく大事です。
コツコツと自分の目と手を鍛えていきましょう!
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