こんにちは!
ZIGZAG MUSIC SCHOOL 講師の堀山です。
担当コースは、ボーカルコース、ミックスボイスコース、アコースティック・エレキギターコース、弾き語りコース、DTM・作詞作曲コース、レコーディング・エンジニアコース、Youtuber・動画編集コースなど、主に活動を実際にしている方や、これからしていきたい方を中心にレッスンを行なっています。
今回は【マイクロフォーサーズと16mmフィルムの関係性】についてお話ししていきます!
マイクロフォーサーズとは
まずはマイクロフォーサーズの説明から。
マイクロフォーサーズとは、オリンパス(現OMデジタルソリューションズ)とパナソニックが共同開発したデジタルカメラ用のレンズマウント規格およびイメージセンサーのフォーマットです。
以前のブログでも紹介しましたが、センサーサイズのひとつです。
フルサイズやAPS-Cと比べると、撮像素子のサイズが小さいこともあって、カメラボディが小型・軽量なのが大きな特徴となっています。
そのためフルサイズやAPS-Cに比べて高感度耐性がやや劣る、背景ボケは小さめ(浅いボケが作りにくい)、センサーサイズの限界によりダイナミックレンジが狭めなどのデメリットもあります。
マイクロフォーサーズと16mmフィルムの関係性について
さて今回のテーマのマイクロフォーサーズと16mmフィルムの関係性についてです。
以前SNSで、実はマイクロフォーサーズがフィルム映像の表現に近いという面白い記事を見つけて今回このテーマを深掘りすることにしました。
マイクロフォーサーズと16mmフィルムは動画撮影・映像業界における歴史的・画角的な共通点があります。
以下に詳しく解説します。
1. センサーサイズが16mmフィルムと近い
マイクロフォーサーズセンサーサイズ:約 17.3mm × 13.0mm
スーパー16mm(Super 16)フィルムの画面サイズ:約 12.5mm × 7.4mm(標準16mmより横長)
マイクロフォーサーズのセンサーはSuper 16より一回り大きいですが、画角や被写界深度は非常に似ているため、「デジタル版Super 16」と見なされることも多いです。
2. 映像制作者にとっての“デジタルSuper 16”
実はマウントのカメラは、映画・映像制作者にとって16mmフィルムの現代的代替として使用されています。
マイクロフォーサーズのセンサーは16mmフィルムと似たルックを低コスト・高効率で再現可能です。
3. レンズ互換の工夫も可能
一部のMFTカメラでは、Super 16用Cマウントレンズをマウントアダプター経由で装着可能。
フィルム時代の16mmシネレンズ(Switar、Angenieuxなど)をMFTに付けて、独特のクラシックな映像表現を楽しむ人もいます。
4. 16mm映画と同じフレーミング感覚
映像の構図やレンズ選びが、16mmフィルム時代の基準と近く、映画学校・ドキュメンタリー業界では親和性が高いです。
パナソニックのGH5/GH6などは、映画制作現場で手軽な16mm代替機材として採用されているそうです。
そのためマイクロフォーサーズのセンサーは「デジタルSuper 16」とも呼ばれています。
16mmフィルム風ルックをマイクロフォーサーズセンサーで再現するポイント
では実際に16mmフィルムをどうやって再現するのか
① カメラ選び(MFTマウント)
おすすめは動画性能に優れた下記のカメラ:
・Panasonic GH5 / GH6
10bit 4:2:2 内部記録、Log撮影対応、映画的ルックに最適
・Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K(BMPCC 4K)
ダイナミックレンジが広く、フィルムライクな画づくりに定評あり
② レンズ選び(16mm風を意識)
CマウントレンズというSuper 16mm用のオールドレンズを使って、特有の周辺減光・フレア・ソフトネスでフィルム感を演出。
こちらはマウントアダプターで装着可能です。(BMPCCは相性が良い)
③ 記録設定(画質と色表現)
解像度:4K DCI 24p or 1080p 24p、Log撮影を行いグレーディングでフィルムルックに近づけます。
④ その他の演出的手法
少し粗めのノイズ(粒子)を加える、わずかなゲートウィーブ(画面揺れ)、カメラに拡散系フィルターを装着。
アスペクト比を1.66:1や1.37:1(16mm風)にクロップ。
さらに詳しく作例を知りたい方は、以下の検索キーワードで調べてみてください!
「BMPCC 4K Super 16 Look」
「GH5 Film Emulation LUT」
「C-mount lens on MFT cinematic test」
今回は【マイクロフォーサーズと16mmフィルムの関係性】についてお話しました。
僕のレッスンでは自分自身の経験を生かしながら、練習法だけではなく、音楽に関する全て考え方や、活動の仕方についても一緒に考えてアップデート出来たらいいなと思っています!
一緒に理想の音楽ができるようがんばりましょう!