こんにちは。
ZIGZAG MUSIC SCHOOLヴォーカル講師のながおかめぐみです。
2025年もまもなく終わりですね!
プラーナヤーマって、なに?
今回のブログのテーマは、私も学びを続けているヨガの中で「調気法」などと訳される教え、プラーナヤーマ。
ミュージカルコース向けのブログで合ってるの?って感じのタイトルですが、合ってます。
サンスクリット語ですが直訳すると
「プラーナ」=呼吸、生命力
「アーヤーマ」=整える
です。
呼吸と生命力が同じ単語なんですね。
確かに呼吸を維持できなければ、動物も植物も生きていけません。
この呼吸を整えることが、ヨガでは大切にされており、それを初めて学んだ時、ミュージカルを観にいらっしゃるお客さまは、俳優の息づかいを感じるためにわざわざ足を運んでくださるのでは?と思いました。
息づかいって、生身の人間が立つステージでしか、感じられないものです。
より心地良い自分になるために
と同時に頭に浮かんだのは、健康を維持することは大切だけど、ロングラン公演で毎日バッチリ!元気です!!とはいかないのだよな、特に私のような凡人は。
でも、整えることで完璧ではなくても快適、くらいには自分を調整できるかも、という事を自分なりに考え、そういや劇団四季には呼吸法ってレッスンがあるし、呼吸のコントロールが舞台俳優には大切なんだな、と結びつけて考えるようになりました。
詳しくはDECOのヨガクラスでも呼吸を扱ったりしてるので来ていただけたら嬉しいですが、ここでも文章で伝えられること、簡単に実践できそうなことを書いてみようかなと思いました。
呼吸の仕組みを簡単に。そして練習方法をひとつ
まず、色々な考えがあるかとは思いますがプラーナヤーマは自分をより良い状態に導くための呼吸の練習、と思ってください。
今回はそもそもの呼吸の仕方について確認していく簡単なやり方法と、ひとつ特徴的な呼吸法をお伝えします。
呼吸なんて生命維持のために最低限できていたりしますが、生きている間はずっと続く呼吸、どうせならより快適になるように一度見直してみませんか?
鼻呼吸、口呼吸の違いって?
鼻呼吸、口呼吸などありますが、本来鼻呼吸の方が健康に良い、ということは聞いたことがありますか?
この理由は明確で、鼻には粘膜や鼻毛など天然のフィルターがあり、体に取り込みたくないものを濾過する機能があるからなのです。
でも鼻が詰まってる、舌の機能が低下している、などの理由で口呼吸の癖がついてしまっている方も多いのです。
自然な鼻からの呼吸が困難だと感じる方は、ぜひ一度耳鼻咽喉科などをご受診ください。
鼻からの呼吸は、口を閉じ、舌の真ん中あたりを上顎にくっつけると簡単に、快適に行えます。
鼻から吸うことは歌う中でも使えたりします。
ただ、歌唱中は口が開いていることが殆どですし吸うたびに上記のようにいちいち口を閉じる必要は無いんですが、歌唱中の口腔内の状態に近づけつつ鼻呼吸をする練習として、
軽く口は閉じておくけれど、上の歯と下の歯の間は緩く開いた状態を作ってみます。
舌は上顎までは上げずに無理なく置けるところで、ゆったり鼻から吐いて鼻から吸ってみましょう。
口を閉じているので完全に欠伸と同じポジションにはなりませんが、欠伸を口を閉じてかみ殺しているイメージで。
その状態で同じように口を開いて今度は口からも空気入っちゃっていいや、と思って呼吸をすると、舌の位置は歌唱に近い状態で、口腔内は広いまま空気が取り込めます。
そう、歌の時は口からも入っちゃわない?というのが今のところの私の見解です。
ただ、口からだけ取り入れようとすると下顎が下がりすぎて、そのまま発音するとあまり良い声にならないのです。
加えてゴミやバイ菌もそのまま吸い込んじゃうことになって良いことなしです。
普段から鼻呼吸を意識して、歌う時も横隔膜のコントロールと連動して、鼻も喉の奥の方も力みがないようにしたいな、と私は常々自分の呼吸を観察しています。
口呼吸しがちになる理由とトレーニング方法
口に頼ってしまう理由は、鼻詰まりなどの他に舌が自分の意思で上げたり下げたりできない人が増えているということもあるようです。
あいうえおの「あ」など舌が下顎の方に下がる母音だって、下には置きますが落ちちゃう、だとコントロールではないですよね。
この場合の適切な舌の置き場所についてはプラーナヤーマからはちょっと脱線しちゃうので今回は触れませんが、自在にコントロールできるように舌を全体的に上顎の方に上げて、そのまま顎を上げる、下げるの練習をしたり
ニッコリの口のまま舌を左右に動かす、(フ○ヤのペ○ちゃんのお顔をイメージしてください)などは舌のトレーニングに有効です。
良かったらやってみてくださいね。
最後におすすめの呼吸法
そして、今回ご紹介するヨガの呼吸法は、ナーディショーダナです。
やり方は慣れれば簡単。
人差し指と中指を曲げて、親指で右の鼻の穴、薬指(と小指)で左の鼻を塞げる位置にセット、まずは右を親指で塞いで左から吐き切ったらそのまま吸う、吸い切ったら今度は左を薬指で塞ぎ右から吐いて右から吸う…というように左右交互に呼吸してみる練習です。
背中が丸まらないように気をつけて。
実は人間は、数時間ごとに片方の鼻を休ませているんだそうです!時間によってこっちちょっと吸いづらいかも、って方があるのが自然だそうです。
いつやっても片方だけやりづらいとなると、右脳左脳の使い方が偏っていたり鼻や鼻腔に疾患があったり、不調に気づくきっかけになります。
体が勝手に切り替えているので、時間によって多少の左右差があるのは当たり前のことだけど、そこをコントロールで左右両方を、自分の意思で吸える吐けるようにすることは、気持ちをリセットするのにも有効です。
なんだかソワソワする(オーディション前とかね)、ちょっと冷静になりたい、などの時、そうじゃなくても自分の内面を見つめる(内観する)時間があったら、ぜひやってみてください!
呼吸のコントロールで、より心地良く楽しい歌となりますように♪
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