こんにちは。ZIGZAGの囃子匠です!
暑さも和らぎ、ようやく秋が深まってきました。
いよいよフェスや音楽イベントにぴったりの季節が到来しましたね。
私もありがたいことに、今年もいくつかのイベントに出演させていただく予定で、制作や準備に取り組んでいるところです。
ぜひ皆さんも、ふらりと外に出て「音を探しに」出かけてみてはいかがでしょうか。
カバーの意義
さて、今月も多くの生徒さんとレッスンを重ねまして、改めて強く感じたのが「カバーの意義とそのハードル」についてです。
既に完成された曲を演奏するという行為には、常に原曲という基準が存在します。
どうしても「本物のように演奏しなければ」「原曲に忠実でなければ」と思ってしまいがちですが、私はそこに縛られすぎなくていいと考えています。
大事なのは、「どうやってその曲を通して自分を表現できるか」という視点だと思います。
もちろん、最初は真似から始まるのが自然です。
私自身もとにかく聴くことからはじめます。
そして聴いて思ったことをひたすらメモしてました。
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実際、レッスンではさまざまな楽曲のカバーで歌や楽器に取り組んでいただいています。
その中で得られるのは、単なる再現力ではありません。
リズムの取り方、フレーズの繋ぎ方、歌い回しのニュアンス、グルーヴ感など、ジャンルや曲によって身につく技術がまるで違います。
さまざまなカバーを経験することで、音楽的な引き出しがどんどん増えていくのです。
そしてその蓄積は、やがて“自分の音”を作り出す土台になります。
何かを真似て得た技術は、オリジナルの表現に応用が効きます。
むしろ、いろんなスタイルを経てきたからこそ見えてくる“自分だけのスタイル”というものがあるのです。
だからこそ、カバーはゴールではなく、自分の音楽を育てるための通過点だと考えています。
自分の引き出しを増やす
カバーをきっかけに、自分の中にある“何か”を掘り下げていくこと。
それは、自分を知る作業でもあります。
曲に自分を乗せることで、気づかなかった感情や表現の幅が見えてくることもあります。
そうした経験が積み重なって、やがて「自分の音楽」として形になっていくのです。
ぜひ皆さんも、たくさんの音に触れてください。
そして、そこから何を感じ取り、どのように自分の表現へと昇華できるか、日々試してみてほしいと思います。
表現に“正解”はありません。
だからこそ、自由に、恐れず、自分だけの音を育てていきましょう。
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