吉祥寺のボイストレーニングスクール
ZIGZAG MUSIC SCHOOL

プロボーカルコースのブログ

歌うキーの決め方

先月ぶりです、水上です。
新生活が始まった方が多いんじゃないでしょうか?

気候の変化、環境の変化が多い時期です。体調管理も一層気をつけなければですね(私は胃腸炎になっていました、笑)

今回は歌う曲のキー決めについて話していこうかなと思います。(原曲のキー以下、原キーと略します)



画像はカスタムイヤホンを作ってもらっている時の写真です。カスタマイズや名前を入れてもらいます。完成が楽しみです。

ギターとベース(バイオリンとビオラetc…)

キー決めの話なのにいきなり楽器名が出てきて、バグったんじゃないかと思われるかも知れないですが、合ってますよ。

ギターとベースって作りも見た目もちょっと似てますよね。

でも出せる音域や役割が違います。同じ音を出しても違う発音になります。

ギターの中でも種類によって全然得意分野や出せる音色が違います。それは形や大きさなどにもよりますね。

ギターに対してベースは長く大きく元は太いです。なので低音がやはりよくでます。

しかしベースの高い音域もまた違っていいのです。

アコギやエレキ、クラッシックギターなどギターでも全然違います。

人間の声も同じく体格や喉の太さによって1番響きがいい音域が変わってきます。自分の武器がどのあたりなのか、考えてみるのはとても大事な作業です。

たまに原キーで歌えないとダメみたいな意見が散見されますが、全くもってそうは思わないです。それは芸術というよりスポーツに近い音楽の捉え方です。作品にとって自分がどう携わるとより作品が活かせるのか考えるのが、作品にとっての敬意の表明だと思います。(個人的な意見ですが)



苦しそうな声は魅力的!?

得意な音域で歌うと、安定していい声で歌えると思いますが、曲によってはキーを2、3個あげてみてもいいかもしれないです。

張り上げた声が曲の趣旨に合っていたり、もしくは安定した包容力が欲しい場合は逆に低くしてみたり、自分の歌を客観的に捉え、曲に対してどうアプローチしていくのがいいのか、楽器の一部になった体で見つめ直してもいいかも知れないですね。

原キーで歌わなきゃいけない時の対処法

それでもデュエットや歌ってみた音源が原キーのものしかない場合、低すぎたり高すぎたり、色々あると思いますが、対処法として「部分的に1オクターブあげる、または下げる」「裏声の手法を鍛える」「エッジボイスなどのテクニックで誤魔化す」などたくさんあります。

これは逃げではなく攻めとして考え自分の表現の幅を広げてください。

最後に

発表会も1ヶ月切りましたね。キー決めに関してもう一度自分の声や声質と向き合ってみる機会になればと思います。

今回はここまでです。ではまた来月!



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