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名詞を使おう!
本日はラップの中に自分らしさを出すコツの一つをお伝えします。 これは作品作りにも、フリースタイルラップにも共通することだと思います!ご自身のラップの中には、メッセージや感情など様々含まれると思いますが正直あまりにもよく聞くような内容だと、多くの人に興味を持ってもらうのは難しいかもしれません。
例えば
道を切り開くのは俺しかいない/待ってるぜ明るい未来
どんな人がこれを歌うかにもよりますが、ラッパーも増え、ラップの楽曲も増えた今、無難な韻やフロー、歌詞の内容ではリスナーの方に「おっ」って興味を思ってもらうのは難しいでしょう。
そのために自分にしか扱えない名刺を取り入れていきましょう!
普通名詞… 一般的な物事の名前を表す。
固有名詞… 人名や地名・国名など固有の事物の名前を表す。
人気のあるラッパーたちはこの名刺を上手に取り入れいます。
■recording dream / Watson
まるでBMWみたいに飛ばして光らしたダイハツの軽 / 俺はやることがある借りた金を返し終えてマイナスを0
ダイハツの軽 と マイナスをレイ で韻がかかっているのですが、なかなかダイハツの軽を歌詞に取り入れる方は少ないと思います。高級車であるBMWとの対比も素晴らしいですよね。
Watosonさんは名刺を取り入れることで、新しい韻を産み出し人気を得ています。
■Break the records / AKLO
尖った音楽 like Christian Louboutin / 俺がkick すりゃWackはすぐRun
私はハイブランドは詳しく無いのですが、ルブタンの靴ってたしかスタッズがたくさんついて尖ってるんですよね。
バースをキックと、ルブタンの靴をかけて、俺がラップすればWackな奴らは逃げ出すぜって表現は上手いと思います。
■Have a good time feat.AKLO / ZORN
表参道のオープンカフェより / お嫁さんとの醤油ラーメン
言わずと知れた、言葉遊びの鬼ZORNさん。
ZORNさん独自の名刺を多用することで、Freshな聞き心地を産み出し大人気ですね。
■Rep feat.MACCHO / ZORN
仲間たちはWeedとコケイン / 俺はいらねぇbeat
よこせ
ZORNさんの地元新小岩は多少荒れてらっしゃるようで、仲間たちは平気で非合法とか手を出しちゃうような連中だけど、俺は今ラッパーだからイケてるbeatに乗ることの方が大事だぜ。そんなバックボーンや今の姿勢がこのラインから読み取れますね。
自分にしか使えない名刺があるはずなので、それを見つけましょう。
生徒さんのラップからいくつかご紹介します!
■タイトル未定 / SAWWER涙流したリハビリのマット / 憧れ持ってたあいつ、あの子
体操選手時代に、事故にあい現在は車椅子に乗っているラッパーなのですがこの方は名刺を使うのが上手だなといつも感心します。
目を閉じれば下半身は消える / 気分沈む日曜の夕暮れ
なんとも哀愁を感じるSAWWER独自の言い回しです。
■my way / 濱さん
仕事終わり18時半 / かっくらう家系と小盛りご飯
ろくじはん と こもりごはん が韻というか語呂がよく耳が楽しいラインになってますし、ラーメンと言わずに家系で表現するところも絶妙な良さがあるなぁと思いました。
今回は一部の方をご紹介しましたが生徒さんのラップからも、いつも感心させられたり新たな発見をさせてもらっています。
今回の結論
どんなラップも、あなた自身にしか書けない尊いものなのですが更に上を目指したり、オリジナリティーを出す上で自分の周りにある名刺の言い回しをもう一度見渡してみましょう。新しい韻の組み合わせが誕生して、よりラップが楽しくなると思いますよ!
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