ZIGZAG MUSIC SCHOOLヴォーカル講師のながおかめぐみです。
審査員の目の前で行うオーディションの準備について
以前オーディション対策の、撮影や書類提出などマイペースに進められる部分についてお話ししました。今回は実際に審査員と対面して、実地で行うオーディションについてです。
コロナ禍では、最終までリモートの場合もあったと思いますが、2024年現在は書類、一次などを経てから最終的には対面で行っている団体が大多数です。
平常心!と思うかもしれませんが、平時ではないですからね
できれば平常心で臨みたいところですが、まずはそれは無理だと理解しましょう。だって非日常空間ですから!!自分が審査に関わった経験もありますが、見ている側にとってもイレギュラーな空間ですから緊張します。つまりあなた以外の人も余程のサイコパスさんなどでない限り、みんな緊張感を持ってその場にいます。…て聞いたらちょっと気が楽になりましたか?なりませんか、そうですよね。。
平常心でいられない根源は…自分を良く見せたい気持ち
ではなぜ平常心でいられないのか?色々原因は考えられますが、良く見せたい、良いところを知ってほしいなどの気持ちが起こることに起因することが多いかと思います。これはオーディションという場面では決してレアケースではありません。
日常から人に良くみられたい、嘘とも言えるくらいに自分を誇示してしまう、いわゆる見栄っ張りはあまり褒められたものではありませんが、オーディションは「良い」と評価されなくては受からないですからね。
100%の自分を発揮することは難しい?
実力の6〜7割しか本番は発揮できない、という話を聞いたことがありますか?これは確かにそういう面があり、ある意味正しいです。緊張感ある中、自分という楽器を使った生演奏にアクシデントはつきものですから。そういうことを想定して、本番には本来の実力ほどは発揮できないからこそ普段のコツコツ積み重ねをして実力の底上げをしていく、ということはとても大切な事です。でも、本当にオーディション本番で自分の実力以上は出せないんでしょうか。
これには、少し異論があります。皆さん、パリオリンピックは見ましたか?もしくはもっと前のものでも。大舞台で自己新記録を更新する方もたくさんいらっしゃいますよね。金メダルだったらさらに素晴らしいけど、そうじゃなくても本番で自分史上最高を叩き出す姿は、見ている人に感動や勇気を与えます。
では、彼らは本番で、まぐれで記録を出したのでしょうか?そうではありません。練習では出せていたけど悔しい大会が続いたり、技の連続だったりする競技の場合は、個々は完璧なのに繋げて行うと綻びが出てしまったり。そんな中でも探求をやめず、積み重ねたからこそ本番で、今まで以上の結果が出たのです。6〜7割しか出ないけどがんばろう、ではなかなか厳しいです。
取り出して練習、必要ならば運動的なトレーニングも
運動選手が行っていること。例えば技を組み合わせるようなスケートボードやフィギュアスケート等ならば、技ごとの抜き出し練習はするでしょうし、マラソン選手だって毎回練習でフルコース走るわけではないですよね。短距離の選手だってスタートの練習とか、苦手な部分を強化するものだと思います。
そして、直接は関係なくても部位ごとに鍛える筋トレを、必要ならばしたりするのではないでしょうか。
私たち歌手、特にミュージカルを歌うのならば、スポーツ選手同様抜き出し練習は有効ですし、例えばひと役演じるのに体力が足りない、となると手っ取り早くランニングで体力つけることは良くあります。
また、気にしない方ならそれも良いですが、役を演じる上で体型が気になるならば、例えオーディションでは1曲歌うだけだとしても、体を絞っておけば(もちろん食べないで痩せるなどは逆に体力がなくなりますので言語道断!注意です)見られることに対しても不安が無くなりますよね。
さて、少し具体的な解決策が見えてきたところで、長くなってしまったのでいったんおしまい。(すみません)
後半につづく!
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