吉祥寺のボイストレーニングスクール
ZIGZAG MUSIC SCHOOL

ボーカルレッスンコースのブログ

「Same blue」Official髭男dism 歌い方解説

こんにちは。
ZIGZAG吉祥寺校の講師wamiと申します。

今回は10月2日にリリースされたOfficial髭男dism「Same blue」の歌い方の解説をしていこうと思います。
はじめての試みですが、ぜひ最後までご覧ください!

「Same blue」について

11月より放映されるアニメ、「アオのハコ」のオープニングテーマです。

青春、恋愛を題材とした作品に合った、
毎日発見がある学生時代を思わせる畳み掛けるような展開もあり、物語を盛り上げていく爽やかな曲になっています。

いざ歌ってみようとして、あれ?難しいぞ、、、?
と思われた方も多いのではないかというこちらの曲ですが、
歌う時に注意するポイントを3つにまとめてお伝えしていこうと思います。

歌唱ポイント①音域、キー設定



この曲に必要な音域はF3~D5♯、2オクターブ弱です。
先に言っておくと、Official髭男dismのボーカルの藤原さんは他の曲で更に高音のF5まで出しているため尋常ではないことを覚えておいてください。(いい意味で)

大切なのは自分に合ったキーを選ぶこと。
原曲キーで歌いたいけれど高すぎて歌いにくい方も、まずは自分の得意なキーを知っておくことが音域を広げる手助けになります。

カラオケに行く人ならキーを上げたり下げたりして試して貰えればと思いますが、
キーを決定する簡単な基準としては、Aメロがかなーりラクに歌える高さに設定してみるのがおすすめです。
Youtubeなどにカラオケ音源がアップされている物もあるので、有難く使わせていただきましょう、、、!

歌唱ポイント②高音の出し方



キーを設定したら、ぜひ高音の使い分けを試してみましょう!

1番のサビの””♪春の中〜””の声質と、
そして後半に出てくる””♪秋の空〜””の声質、
それぞれ質感が違うと思いませんか?

藤原さんのかっこいい所と言えばやはり高音。
それも強く張る高音と、囁くような柔らかい高音を使い分けて、情景を思い起こして心を揺さぶってくるものですからたまらないですね、、、。
受け取り方は人によって違うと思いますが、ぜひ髭男が好きな方は試してみて欲しいです。

簡単にそれぞれの高音のコツをお伝えすると、

☆柔らかい高音
・手のひらを口元の前に当てて、温かい息を感じながら音量を落として歌う。
・歌詞をはひふへほで歌ってみる。

☆強い高音
・胸の前で合掌して、手と手を押し合うように力を入れて発声する。
・口から息を吸った時の、喉の奥に空気が当たるような口の形をキープして発声する。

発声は人それぞれで対処法も違うので、試してみて喉が痛くなったり、違和感があったらすぐにやめてください。
どうしても掴みにくい時はボイストレーナーを頼るのもいいと思います!

歌唱ポイント③リズムの感じ方



5,6拍子が畳み掛けるように入れ替わるのが難しいポイント。

曲を流しながらサビで下記のようにカウントしてみてください。
1,2,3,4,5 1,2,3,4,5
1,2,3,4,5 1,2,3,4,5,6
1,2,3,4,5 1,2,3,4,5,6
1,2,3,4,5,6 1,2,3,4,5,6

変則的なようで、しっかりハマりますよね。
このカウントを心の中で唱えながら歌うだけでしっくり来る方もいるので、トライしてみてください!

聴いてマネして歌える方は問題ないかと思いますが、難しいと感じる方はこれを機にリズムマスターを目指しましょう!

さいごに

この曲に対しての主観的な意見ですが、

5,6拍子という一般的には親しまれない変拍子(拍子の数字が変則的に変わること)の中で、
男性には難しいハイトーン(中低音が得意な女性が頑張って地声で出せるくらいの音程)を軽々と出しているという、
Official髭男dismの藤原さんのボーカル力の高さにひれ伏すばかり。

そしてそんなトリッキーな曲が今チャートの上位にいて、ごく普通に引っかかりなく世間に浸透していること。
難しい技術を難しいと理解させずに、
聞きやすいように届けられる所に曲作りへのこだわりと努力に尊敬を感じます。
かっこよすぎる、、、

今後も素晴らしい曲達の歌唱ポイントの解説をしていこうと思いますのでお楽しみに!!


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