こんにちは。
ZIGZAG MUSIC SCOOL講師の山田です。
歌がうまくなりたい、もっと響く声を出したい。
そう思ったときに欠かせないのが「呼吸」の見直しです。
ボイストレーニングにおいて、腹式呼吸や腹圧呼吸は、発声の“土台”。
この記事では、その違い・やり方・自宅でもできるトレーニング方法まで解説していきます。
” 腹式呼吸と腹圧呼吸ってどう違うの? “
▶ 腹式呼吸とは?
簡単に言うと、「肺ではなく、お腹(横隔膜)を意識してする呼吸」です。
吸うときに肩が上がらず、お腹がふくらむのが特徴。
* 息がたくさん入る
* リラックスできる
* 声が安定しやすくなる
といった効果があり、歌だけでなく演技やプレゼンでも重宝されます。
※肩が上がらないようにと意識をしすぎて、力が入ってしまうと逆効果です。骨格や筋力の関係で、多少肩が上がっても問題はありません。
▶ 腹圧呼吸とは?
腹式呼吸で吸った息を、「お腹の力=腹圧」でコントロールしながら出す呼吸です。
ポイントは「息を押し出すのではなく、腹筋で支えながら“じわ〜”っと使う」こと。
腹圧呼吸を使えるようになると…
* 長く安定した息が出せる
* 高音で声がブレにくくなる
* 声量や響きが増す
といったメリットがあり、より本格的な歌唱や発声に必要になります。
” 今日からできる!自宅でできる簡単トレーニング “
① 仰向けで腹式呼吸
1. 仰向けに寝て、膝を立てる
2. お腹の上に軽く手を置く
3. 鼻からゆっくり息を吸い、お腹を膨らませる(胸・肩は動かさない)
4. 口からゆっくり息を吐くとき、お腹がへこむのを感じる
※背中が床に接しているので、余計な力が抜けて正しく呼吸しやすいです。
② ストロー呼吸(息のコントロール練習)
1. ストロー(細めがおすすめ)とコップを用意
2. ストローをくわえて、鼻から息を吸う
3. 吸った分の息を、ストローから一定の強さで5〜10秒かけて吐く
※息を押し出すのではなく、“支えながら流す”感覚をつかみましょう。
③ 声を出す前の「スー」「シー」呼吸
1. お腹に軽く手を当てて、「スー」「シー」と小声で息を出す
2. お腹を軽く引き締めながら、息の量を一定に
3. 10秒以上安定して出せるように練習
※腹圧呼吸の「息を支える力」が自然と身につきます。