こんにちは、ZIGZAGの岡です。
「アイデアがない!」
音楽を毎日作っていると、アイデアの枯渇は避けられない悩みですよねー。でも、心配ご無用です。
最新の研究によると、アイデアは「天からの授かり物」ではなく、脳の仕組みを理解すれば誰でも生み出せることがわかっています。
今回は、科学が証明する「アイデア生産術」を、誰にでもできる行動レベルに落とし込んで解説します。
1. 脳内データベースを増やす
まず、アイデアを生み出すには、脳に「元ネタ」を大量に入れる必要があります。僕らの脳は、インプットされた情報同士を勝手に組み合わせて、新しいものを作り出すのが得意だからです。
クリエイティブな人ほど、多様な経験に触れていることがわかっているんです。
つまり、特定のジャンルに閉じこもるのではなく、色々な世界に飛び込むことが、脳内データベースを豊かにする一番の近道。
じゃあ、具体的にどうすればいい?
- 異分野を参考にする:全く関係のない絵画を見て、その色や感情を音に変換してみる(このあたりは、千葉雅也著『センスの哲学』がよりわかりやすいです)。小説のセリフをモチーフに曲を作ってみる。こうして、自分の専門外のアイデアを拝借することで、脳に新しい回路が生まれます。
- 環境を変える:いつもの作業部屋から抜け出し、カフェや公園で作曲してみる。旅に出て、新しい景色や人々に触れる。脳に「お、なんかいつもと違うぞ」と思わせることで、思考のマンネリを防げます。
2. アイデアを形にする「出力」の科学
アイデアの種が脳に溜まったら、次はいよいよアウトプットです。このプロセスには、実は「無意識」の力が欠かせません。
神経科学の研究によると、クリエイティブなプロセスは2段階に分かれます。
- インキュベーション(潜伏):問題を一旦忘れ、脳に「無意識で考えてね」と丸投げする時間。シャワーを浴びている時や散歩中、睡眠中に良いアイデアが浮かぶのは、この無意識の処理が働いているからです。
- イルミネーション(閃き):インキュベーション期間を経て、突然アイデアがパッとひらめく瞬間。これは、脳内で新しい情報が繋がった合図です。
このプロセスをうまく利用するには、「計画的な休憩」が重要。
集中して作業した後は、意図的に脳を休ませる時間を作りましょう。コーヒーを淹れる、軽くストレッチするなど、短い時間でも効果はあります。
そして、ひらめいたアイデアは即座に記録すること。スマホのボイスレコーダーやメモ帳など、サッと手が届くツールを用意しておくのが良いでしょう。
3. 続けるための「反復」という名の筋トレ
最後に、このサイクルを継続させるための最強の武器を紹介します。
それは、「反復」です。心理学の研究では、創造性は才能ではなく、訓練で身につくスキルだと結論づけています。つまり、クリエイティブな作業は、まるで筋トレと同じ。
完璧な作品を作ろうと意気込むと、途中で挫折しやすい。そうではなく、「5分で曲の断片を作る」「思いついたメロディをすぐ録音する」といった、小さなアウトプットを毎日コツコツと積み重ねましょう。
これに関しては何度も書いていますが、それくらい大切なので、我慢してください。(笑)
結論
アイデアは、「外の世界から刺激を受けまくり、それを脳に無意識で処理させ、閃いた瞬間に素早く形にする」ことで生まれます。
このサイクルをひたすら回し続けることで、あなたの創作の泉が枯渇することは減るかもしれません。
少しでもお役に立てたら幸いです。ではまた次回に。
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