おはようございます。
声優コース講師のAKITAです。
声優探してます
昨今、宅録声優・宅録ナレーターなるものがSNS界隈では沢山見受けられ、プレイヤー同士がキャスティングを行ったり、自主制作作品のキャストを無償で募っていたりと、事務所に所属していなくとも声優・ナレーターのような活動が出来る場が、良くも悪くも増えております。

さて、表向きには一見チャンスが増えているようにも見える声の世界。
しかし、その募集。果たして本当にしっかりとしたものなのでしょうか?!
今回は「プレイヤー同士のキャスティング」について、私の経験からその裏側を前後編に分けてご紹介しましょう。
フリーランス声優
実は先日、古い知人フリーランス声優から急に連絡がありこんな事がありました。

知人「AKITAさんお久しぶりです!実は今、宅録出来るショート動画の声優探してるんですけど協力して貰えませんか?」
AKITA「お久しぶりですね!良いですけど詳細教えて貰えますか?」
知人「有難うございます!やって欲しいのはこの役とこの役とこの役です。約60話分あります。期限は一週間です。」
AKITA「分かりました!宜しくお願いします!(まあ昔から悪い人じゃなさそうだし時間ないけどせっかくだからやらせていただくか)」
知人「原稿と動画データ送ります。報酬は1分で◯円です。音声データは他のキャストと最後に組み合わせて1本のドラマにするんで、自分の台詞だけ録るんじゃなくて動画の中で自分が喋ってる位置に台詞入れて送って下さい。日本語訳が口パクに合わなかったり意味が分からなかったりしたら台詞変えても良いです。外国企業の案件なので結構日本語おかしいです。」
AKITA「は、はい。結構手間ですね。(おおっと…?知人だし気軽に受けたけど、作業が面倒くさ過ぎるな。日本語も余程変なら先に直しておくのが普通じゃないか?そもそもこの報酬低過ぎだろ。知人でも断ってよかったなこれは。何なら上手いように利用されてないかこれ。俺ならボランティアで申し訳ないんだけど…。って最初に断り入れるけどな。まあモノは経験、今回だけ何とか頑張るか)」
知人「出来たデータからどんどん送って下さい!では!」
と、絶対に受けてはいけないような雑な仕事を、知人だからと二つ返事で受けてしまったのです。
いざ原稿と動画のデータが届くと文字は小さく横書きでタイムも雑。動画にもタイムコードは表示されずで、おかしな日本語訳は多数。
しかも作業には慣れが必要で、ただそんな時間的余裕はなく、収録と簡単な編集だけで、私の場合なんと10時間も掛かってしまう事になるのです。
知人「口パクちょっと合ってないんで、こことここ、リテイクお願いします」
AKITA「え?全然範疇だと思いますけどダメですか?」
知人「ダメです。リテイクお願いします。」
おいおいこれじゃボランティアじゃねえかよこれ。
という事で果たして収録の行方は!?
後編は次回!!
へば。
AKITA
