声優コース講師のAKITAです。
突然ですが、みなさんは生活の中で「ルーティーン」ってお持ちですか?
例えば、朝は必ずどこそこのコーヒーにしているだったり、靴下は必ず右足から履く事にしているとか、大事な発表の時は必ずこの香水をつけるようにしているとか、いわば日課の事ですね。
ルーティーンを取り入れる事で「平常心が保てる」「緊張が緩和する」「集中力が高まる」「仕事にメリハリがつく」といったメリットがあると言われています。
かの有名な元メジャーリーガーのイチローさんも、現役時代は毎朝カレーを食べていて、その日の調子を測っていたとかいなかったとか…。
恐らくその職業や習熟度によっては、決まったルーティーンを持つ事で自身のちょっとした異変に気付くことが出来、対処が出来るのでしょう。
さてこのルーティーン(というか拘り?)かつては現場において私も持っていましたが、今はほとんど気にしないようにしています。
いい加減になった訳でも疲れた訳でもなく、敢えてです、敢 え て 持たない!!ようにしたのです。
声優コースを受講中のみなさんはやはり現場に出る事が目標の一つになる訳ですが、私も現場に出始めの頃は色々とルーティーンがありました。
原稿チェックのペンはラッキーカラー黄色のLAMY。飲み物は、自分で豆を挽きドリップした拘りのブラックコーヒー。現場に着く前には必ず外郎りをやって滑舌・発声のアップ。座席は右寄り、ふりがなは太過ぎず細過ぎずの0.7mm黒、などなど…。
しかしこれらルーティーンは、イレギュラーな事態によって出来なかった時(用意が出来なかった時)とてつもなくストレスになってしまう事に気づいたのです!
そして落ち着かないまま否応なしに始まる本番で、妙にソワソワしてしまったりもするのです!!
収録現場では急なトラブルがつきもの。「舞台には魔物が住んでいる」と良く言われますが、ブースにも魔物が住んでいると私は思っています。
本番中急にヘッドホンの片方が聞こえなくなったり、急に声の返しにエコーが掛かったり、急にいつも縦書きの原稿が横書きで渡されたりと、イレギュラーな事だらけ。
語弊があるかもしれませんが「どうでもいいや!」な精神が大切だったりするのです。
あまり拘り過ぎず、時には気持ちの悪い環境を自分で作って何かしらの本番に臨んでみるのも質の高い練習になりますよ。
今月はそんなお話しでした。
へばな。
AKITA
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・一人ひとりに合わせた 担当制のマンツーマンレッスン
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