こんにちは!初めまして!
ZIGZAG MUSIC SCHOOLの井上 葵です!
主に海外を中心にイラストのお仕事をしております。
早速ですが、皆さんはイラストを描くとき、どのように描くでしょうか?
恐らく絵を描く多くの方は大まかに形を描いて、そこから少し細かいラフ(下描き)を描き、線画、色塗りといった方法をとられるかと思います。
しかし、ラフの段階でどこまで描けばいいのか、色は乗せるのかなど、迷う方は多いのではないのでしょうか?
今回私が絵を素早く、クオリティを高くする上で意識していること、ラフ編をご紹介したいと思います!
まずはデザインを決める
オリジナルのキャラクターを描く上で大切なのは、資料を自分で描くことです。
頭の中で描いているデザインをいきなりイラストとして形にしようとすると、途中でデザインが分からなくなってしまったり、この角度ではどうなるんだろう?と考えるときに困ったりします。
大まかでいいのですが、まずは自分の描きたいデザインを一度描き起こしてから取り組まれることがおすすめです。
今回は正面飲みを描く予定のため、正面からのデザインのみを描いていますが、もし自分の作ったキャラを色んな方向で沢山描きたい場合は、三面図という、前・横・後ろからみたデザインの案を描くことがオススメです。
出来れば全身のデザインを描いた方が足を見せたり、しゃがんだりと色んな表現ができます。
自分の描きたい範囲でデザインされることをおすすめします。
二次創作などの元々キャラクターのデザインが決まっている場合はそのデザインを参考にしていただければと思います!
しかし、キャラクターの衣装を変えたい、となった時はやはり一度デザイン案を出してみることをおすすめします。
ポーズを考えよう
次に、ポーズを考えていきます。
主役のポーズはその構図を決める上でダイナミックさや視線誘導などに役立ちます。
出来れば真正面を向かせるよりも、少し難しいですが角度をつけたポーズの方がおすすめです。
アオリ、フカンなど、キャラクターの角度の見え方については別の機会にお話しようと思います。
今回は下から見上げた構図にします。
赤い線が見えると思いますが、これは胸の下の部分がお腹の丸みに沿って乗るようにするためのガイド線です。
男性キャラを描く際はそこまで必要ではありませんが、女性キャラを描く時はこのガイド線を描くことで身体の構造に対する説得力が増します。
今回の構図は少し難しいため、難しい構図を描く際のコツを別の記事で載せる予定です。
ガイドを元に描いてみよう
ポーズの下描きができたら、その下描きを元に細かい下描きを描きます。
その際、事前に作った資料を見ながら、ここはどうなるかな?と考えながら描きます。
資料がないと、角度をつけた際に頭の中でデザインを思い浮かべながらそれに角度が着いたらどうなるのかまで考えるのはとても大変ですよね。
そのために、資料が大切なんです。
線が描けたら私は灰色で塗りつぶします。その理由は下で述べます。
背景を描こう
背景を描く・描かないはそれぞれ自由に決めていただけたらと思いますが、今回はクオリティを高く見せるために背景を追加します。
人物や手前に来るものをグレーで塗りつぶすと下のレイヤーで描いてもキャラクターと背景の線が重ならずにとても便利です。
イラストソフトでは、レイヤーというフィルムを何枚も何枚も重ねて1枚の絵にしていきます。
線画や色のベース、細かい陰影をつけるのに必要な層だと考えてください。
話を戻しましょう。
背景を描く際、背景もキャラクターの角度に合わせて描く必要があります。
今は3Dなど、参考になる資料があるため、それをダウンロードしたり、私の場合は”Blender”という無料の3Dソフトで大まかな四角を作って参考にしています。
Blenderについてもいずれ紹介していこうと思います。
光と影のガイドを作ろう
先程、グレーでキャラクターを塗りつぶしましたが、なぜグレーなのでしょうか?
その理由は、光と影の両方を描写するためです。
イラストを描く時に、影だけ描く方も多いかと思いますが、それだけだと説得力に欠けてしまう場合があります。
影は光があるからこそできるものです。
光の方向を予め決めておかないと、説得力のあるイラストが描きにくくなります。
もし、光を意識していなかった場合は、次のイラスト制作に取り入れてみるのはいかがでしょうか?
今回は、後ろにライトを設置しているため、後ろからの光が来ている、という設定で光の設計をしていきます。
後ろから回りこんでくる光をキャラクターの縁に白で入れつつ、影になるところを濃いグレーで塗っていきます。
下からも反射光を入れたいため、下から上にかけてうっすらと白を入れているほか、顎にも薄く白を入れています。
髪の毛や目のハイライトは、質感を出すために入れています。
光の設計まで作って、ラフはおしまいです。
今回はイラストを描くにあたってラフはどのくらい描き込むのかについて、私のやり方を例に出してみました。
下描きの段階で光の設計を作ることによって、色塗りの際に描きやすさが変わります。
線画以降の過程もアップしていきますのでこれからもよろしくお願いします。
もっと詳しく学びたい、自分の絵に取り入れるにはどうすればいいか分からない、といった時は、ぜひ体験レッスンにお越しくださいね!
一人一人に合わせた内容で、ブログでは書かないような内容もレッスンには組み込んでおります。
お待ちしております!
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