吉祥寺のボイストレーニングスクール
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洋楽レッスンコースのブログ

日本人の英語はなぜ伝わりにくいのか? 音節を理解することの重要性

こんにちは!ZIGZAG MUSIC SCHOOLのユラです。

みなさん、音節ってご存知ですか?

どこかで聞いたことがあるかも、という方も、学校で習った、という方もいらっしゃるかと思います。
しかし、自信を持って、音節について説明できる方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。

実はこの「音節」というものが、英語の発音において、とっても重要な要素になるのです。

ということで、今回はこの音節についてご説明しながら、日本人の英語が伝わりにくい理由をお話ししていきます!

少し細かい説明になるので、ゆっくり読んでみてくださいね。

音節とは?

音節は、「発音の基本的な単位」です。これだけでは少し分かりにくいので、例を挙げてご説明します。

例えば、「人」という単語をいくつかに区切って読んでみましょう。
そうすると、「ひ・と」といったように、2つに分けられますよね。つまり、「人」という単語は音節が2つ、「2音節」と数えられるというわけです。

日本語の場合は、文字数=音節と考えると分かりやすいと思います。皆さんはこれを感覚で理解して、日本語を話しているのです。

しかし、この「日本語」の音節のルールを、「英語」に当てはめてしまうことで、発音の違いや、イントネーションの違いが生まれてしまうのです。

まずは、日本語と英語、それぞれの音節のルールを見ていきましょう!

日本語と英語の音節のルール

日本語の場合

日本語は「子音+母音」で1つの音節として数えられます。また、母音1つでも1音節として数えられます。



このように、日本語の音節は、母音で終わるのが基本の形なのです!
では、英語の場合はどうでしょう?

英語の場合

日本語の音節が母音で終わる形だとしたら、英語の場合は、母音が子音の間に挟まる形となります。

例えば、「man」という単語は、「子音+母音+子音」で1つのかたまりとなっています。つまり、この組み合わせで1音節と数えられるわけですね。



(「it」や「go」など、母音で始まったり、母音で終わることもありますが、基本的にはこの形になります)

また、母音の前後につく子音が増えることもあります。子音がどれだけ増えても、母音が1つなら、その単語は1音節なのです。



このように、日本語の音節の数え方と、英語の数え方には違いがあります。この違いが理解できていないことにより、発音の違いが生まれてしまうのです。

日本人の英語が伝わりにくい理由

ではこの音節を、どのように発音に繋げればいいのかをご説明していきます。

皆さんは、「strong」という単語を発音する時、何拍で発音していますか?
「ス、ト、ロ、ン、グ」と、5拍で発音していませんか?

「strong」には母音が1つしかないので、1音節になります。
1音節ということは、1拍でこの単語を発音しなければいけないということです。

これを5拍で発音してしまうことにより、日本人特有のテンポのズレが生じ、英語が伝わりにくくなってしまうのです。

しかしなぜ、5拍で発音してしまうのでしょう?

それは、日本人が、日本語の「子音+母音」のルールを「感覚で」覚えてしまっているからなのです。
そのため、子音で終わる英単語の音節も、無意識のうちに、必ず母音で終わらせたくなってしまうのです。



このように、1テンポで発する音を5テンポもかけてしまうので、洋楽などを歌う時にも、少しずつテンポのズレが出てきてしまうのです。

普段洋楽を歌いたくても、速すぎて発音が追いつかない!という方は、一度音節に注意して歌ってみてはいかがでしょうか?

さいごに

今回は音節というものに注目し、なぜ日本人の英語が伝わりにくいのかについてご説明しました!

実際のレッスンでは、音節以外にも、アクセントの入れ方や、単語を繋げて発音するリエゾンについても細かく教えています。

もっと英語の発音を綺麗にしたい!ネイティブみたいに話したい!という方は、ぜひ一度体験レッスンにいらしてみてください。

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