主にミュージカルのボイトレコースを担当しています。
この前、劇団四季『美女と野獣』を観劇してきました。
劇団四季の専用劇場ではない、舞浜アンフィシアターでの公演でした！
今日は、『観劇をする際の心持ち』について書いていきます。
ミュージカルに出たい！と思って
ミュージカル俳優を目指している方の大半が、
何かの舞台を観たことがキッカケなのではないでしょうか？
ミュージカルならではの、壮大な音楽や華やかなダンス、
そして引き込まれる非現実な世界観に圧倒されますよね！
ですが観劇をする際に、
面白かった、凄かったという感想だけではもったいない！
趣味ではなく、プロを目指している方であれば
もっと神経を張って舞台を観る日も必要だと思います。
例えば、
・この舞台の中で私がやるならこの役かなあ
・この方の演技のアプローチはどうしてるのだろう
・この演出、台本だとアニメにはある表現がしきれていないなあ
・この舞台は〇〇だから好みじゃないなあ
など、分析する目を使うと
とても勉強になって自分の目指す方向の「ものさし」になると思います。
レッスンでも観劇でもそうですが、
1得られたらいいやではなく、
10得る心いきで取り組む。
自分を知ることがプロへの近道だと、私も昔、教わりました。
何事もそうですが、色んな作品を観劇をして
自分は何が好みなのか、また好みではないか
ということも学ぶことができます。
オーディションなどで、
「好きなミュージカル作品とその理由を教えて下さい。」
と聞かれることがあるかと思います。
その時に例えば
「美女と野獣です。観ていて面白いからです。」
で終わってしまうと、どんな感性を持った人なのか伝わりません。
ですが、
「美女と野獣です。私はベルと共通点がいくつもあって感情移入できる部分が多いからです。
先日観に行きましたが、初演の美女と野獣にはなかったベルのソロ曲が入ったことで、
ベルの成長が描かれて、野獣との出会いが人生を変えたことがわかり、より見応えがありました。」
などと答えた方が興味を持ってもらえると思いませんか？
自分とベルとの共通点というのはどんなところですか？
など話を広げることができますし、
そのオーディションに合格して作品に入った時にも、
台本をしっかり解釈できる子なのかな？と思わせることができます。
観劇ではもちろん技術的なことも、「観て盗む」「聴いて盗む」ことができます。
ですが、目や耳だけではなく頭も使って
フル回転で観劇してみると、とっても自分に還元できると思うので、大変おすすめします！
是非レッスンでも観劇したお話をお聞かせて下さいね！
誰かに話すことでアウトプットになるので自分の考えも整理されますよ！
それでは、また来月お会いしましょう。
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